OpenAIのTibo氏がXで続ける「28日間」改善連載、Day 14までと今試すこと|利用上限リセットは4回

28マスのカレンダーのうち14マスにチェックとリセットの印が付き、横に使用量のゲージが並ぶイラスト

OpenAIでCodexを率いてきたThibault Sottiaux(Tibo)氏は、2026年10月5日にXで「これから28日間、毎日、改善を1つ出すか利用上限のフルリセットを出す」と宣言し、10月19日10時18分(日本時間)にDay 14を投稿しました。発表の場は本人のXで、本記事はDay 1〜14の投稿を対象に、公式の「ChatGPT & Codex changelog」「ChatGPT release notes」「OpenAI API Changelog」の3つと比較・集計しています。多くの発表は公式変更履歴には載っていません(確認:2026年10月19日11時台・日本時間)。

この記事の要点

  • 連載はCodex/Work利用者に向け、毎日の改善か利用上限リセットを掲げています。
  • Day 14は過去のメッセージ編集に対応しましたが、編集位置より後の出力は破棄されます。
  • 利用上限リセットは4回あり、Day 3には有料アカウントへ保存用の1回分も付与されました。
  • 50万トークンへの拡大や実質使用量の増加など、本人の投稿だけで伝えられた変更もあります。
  • 無料扱いの期間や対象プランは機能ごとに異なり、公式に条件が示されたものを区別する必要があります。
目次

「28日間」の連載とは

Tibo氏は10月4日13時59分(日本時間)、簡素化や効率化を重視する方針を示し、翌5日5時33分(日本時間)に連載を宣言しました。

All right, we’re locking in. Only things being worked on are simplifications, more efficiency for more usage, groundbreaking features or new models. … feedback is clear that you all want things to get simpler. On it.

Thibault Sottiaux氏のXの投稿(2026年10月4日)

「本気モードに入ります。取り組むのは、簡素化、より多く使えるようにする効率化、画期的な機能、新モデルだけです。(中略)もっとシンプルにしてほしいという皆さんの声は明確です。取り組みます」(日本語訳は編集部)。

Over the next 28 days, each day we’ll either ship one thing that is a clear improvement and relevant for most codex/work users or ship a full reset. Let the improvements begin.

Thibault Sottiaux氏のXの投稿(2026年10月5日)

「これから28日間、毎日、Codex/Work利用者の大半に関係する明確な改善を1つ出すか、フルリセットを出します。改善を始めましょう」(日本語訳は編集部)。

ここでのresetは利用上限を元に戻すことを指します。対象はCodex/Work利用者ですが、個々のリセット投稿には対象プランが書かれておらず、Day 3だけが「有料アカウント」と明記しています。終了日は示されていませんが、Day 1の10月6日から毎日続くと、Day 28は計算上11月2日ごろです。

同氏のXプロフィールは「Codex & ChatGPT @OpenAI」で、OpenAI Forumの5月13日のイベント紹介は「Head of Codex」「GM, Codex @ OpenAI」としています。報道では5月以降ChatGPTとCodexを統括するとされていますが、その肩書きはOpenAI公式の表記では確認できていません。

Day 1〜14で出たもの

同日の追加発表も分けて掲載しました。日時はすべて日本時間で、「記載なし」は前述の3つの公式変更履歴で確認できないものを指します。

日付(日本時間) 内容
Day 1
10月6日 2:20
ChatGPT契約経由のGPT-6 Astra/GPT-6.1 Solの既定速度を約50%高速化し、ChatGPTでサインインする製品・パートナーに設定変更なしで適用。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 2.1
10月6日 16:13
操作の承認を自動レビューに任せるAuto-review(Approve for me)を、ChatGPTでサインインする全利用者に無料化。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 2.2
10月7日 4:09
APIの有料利用ティアを5段階からBuild・Launch・Growの3段階へ整理し、最上位への累計支払額を1,000ドルから500ドルへ変更。(公式:OpenAI API Changelogに記載)
Day 2.3
10月7日 5:47
Meetingsプラグインで会議メモを取り、要約と次のアクションをChatGPT Spaceに保存。(公式:ChatGPT release notesの9月29日付の項目に、macOSのデスクトップアプリでPro・Business向けベータとして記載)
Day 2.4
10月7日 5:53
モデル・ツール・アクションの選択などを高速に判定する、開発者向けDecisions APIを公開。(公式:OpenAI API Changelogにベータとして記載)
Day 3
10月8日 4:19
ChatでのGPT-6と、Codex/Work合計のアクティブユーザー4,000万人を発表し、全有料アカウントにリセット1回分を保存用に付与。(公式:GPT-6はChatGPT release notesに記載、人数・付与は記載なし)
Day 3アンコール
10月8日 15:38
Tailscale連携の投稿を引用し、Codex Cloudを出し直して改善したと説明。(公式の変更履歴には今回の出し直しの記載なし)
Day 4
10月9日 4:15
作業中の指示変更を即時反映し、GPT-6.1 Sol Ultrafastも公開。(公式:ChatGPT & Codex changelogにUltrafastは10月8日、即時の方向修正はCLI 0.163.0の10月15日項目に記載)
Day 5
10月10日 4:47
次に送るメッセージの候補を示すComposer predictionsをデスクトップアプリに追加。(公式:ChatGPT & Codex changelog、ChatGPT release notesに記載)
Day 5(dots)
10月10日 4:49
常時動くエージェント「dot」を、ChatGPTのiOS・Androidアプリだけで作成し、やり取りできるように。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 6
10月11日 7:15
「Reset」と投稿し、利用上限をリセット。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 7
10月12日 8:45
Codex/Workで使うGPT-6.1 Solのコンテキスト長(一度に扱える情報量)を27.2万から50万トークンに拡大し、情報の圧縮を起きにくくしたと説明。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 8
10月13日 10:03
「Reset」と投稿し、利用上限をリセット。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 9
10月14日 8:32
ChatGPT & Codexデスクトップアプリがディスクに保存する状態データを約60%削減。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 10
10月15日 13:55
リセットボタンをなくしたという噂に触れながら、利用上限のリセットを投稿。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 11
10月16日 0:11
「Selected model is at capacity」(モデル混雑中)のエラーを大幅に減らし、発生しても最終的には自動で続行するようにしたと説明。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 12
10月17日 8:55
複数の補助エージェント間での情報再利用やキャッシュ保持・振り分けの改善により、Codex/Workで実質的に使える量を増やしたと説明。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 13
10月18日 1:20
「Le limit reset」と投稿し、利用上限をリセット。(公式の変更履歴には記載なし)
Day 14
10月19日 10:18
デスクトップアプリで、スレッド内の過去のメッセージを編集できるように。(公式の変更履歴には記載なし)

改善は数え方によって13件前後です。ここでは19件の投稿からリセット4件と開発者向けAPIの2件を除き、利用者向けの改善発表を投稿単位で13件と数えました。リセット4回はDay 6・8・10・13で、これとは別にDay 3の有料アカウントへのバンク済みリセット1回分の付与があります。

Day 14:過去のメッセージを編集できるように

Small quality of life improvement. You can now edit previous messages within a thread in the desktop app. Long time requested, and took way too long to get that one out.

Thibault Sottiaux氏のXの投稿(2026年10月19日)

「小さな使い勝手の改善です。デスクトップアプリで、スレッド内の過去のメッセージを編集できるようになりました。長く要望されていたのに、提供まで時間がかかりすぎました」(日本語訳は編集部)。

投稿は「desktop app」とだけ書いていますが、Tibo氏はDay 9で「chatgpt & codex desktop app」と書いており、Codexを統合したChatGPTデスクトップアプリを指すとみられます。統合の経緯は、公式のChatGPT & Codex changelogの7月9日項目はmacOS・Windowsでの統合を、ChatGPT release notesの7月13日項目はChat・Work・Codexをまとめたアプリを説明しています。

OpenAIのVaibhav Srivastav(VB)氏は、10月19日11時10分(日本時間)の返信で、編集したメッセージより後のモデル出力とツール呼び出しはすべて破棄すると説明しました。矛盾するメッセージでモデルが混乱しないようにするためで、Tibo氏も「タイムトラベル扱い」と応じています。

長い作業の途中で最初の指示の誤りに気づいても、スレッドを作り直さずに指示を直せます。ただし後の出力は消えるため、残したい成果物は先に保存してください。対象OS・プランは投稿には書かれておらず不明で、この編集機能は公式変更履歴でもまだ確認できません。

期間限定の特典と、使える量に関わる変更

利用枠を消費しない条件や保存したリセットの期限について、公式に記載された内容を整理しました。

項目 公式の条件
Composer predictions ベータ中は候補の生成がCodex利用上限にカウントされず、クレジットも消費しません。対象は18歳以上の個人Pro、対応地域、最新デスクトップアプリで、ローカル/SSHスレッドのGPT-6 Astra・GPT-6.1 Solに対応。送信したメッセージは通常どおりカウントされます。
dots 9月29日付のChatGPT release notesで「今後1か月」、対象のPro・Business・Enterpriseのプラン枠にカウントしないと案内。提供条件にはPro・Business Premium、18歳以上、対応市場での段階提供が記され、ProはEEA・スイス・英国を除外しています。
バンク済みリセット 6月11日のChatGPT release notesでは、対象のPlus・Proがリセットを保存でき、付与から30日間有効とされています。
WorkとCodexの使用量 Codex Pricingでは、ChatGPT WorkとCodexは使用量を共有すると説明しています。上限とリセット時刻は使用量ダッシュボードで確認できます。

一方、Auto-reviewの無料化、Day 12の実質使用量の増加、連載中のリセットは本人の投稿による情報です。Auto-reviewは使用量を消費しないとしていますが、これらの変更は公式変更履歴では確認できず、リセット投稿だけから対象プランを広げて解釈することはできません。

この期間にマーケターが試しておくとよいこと

  • リセット直後など利用枠に余裕があるときに、競合調査や大量の記事・LPの見直しをChatGPT Work/Codexにまとめて任せ、どこまで進められるか試します。
  • Day 7で示されたGPT-6.1 Sol(Codex/Work)の50万トークンを使い、調査レポート、過去記事一式、議事録などの長い資料を1スレッドで扱えるか試します。
  • Auto-review(Approve for me)で承認の手間を減らして長い作業を任せられるか、許可する操作と権限の範囲を確認して試します。
  • macOSのPro・Business向けベータのMeetingsプラグインで会議メモと次のアクションを残し、それをもとにフォローアップ文を作る流れを試します。
  • Day 14の編集機能で、途中から指示を出し直す流れを試します。編集位置より後の出力が消えるため、必要な成果物は先に保存します。
  • 使用量ダッシュボードで残量とリセット時刻を確認し、バンク済みリセットも付与日から30日の有効期限を確認します。

今後の見どころ(編集部の見方)

ここからは、公式の発表をもとにした編集部の見方です。公式では利用枠の共有や一部機能の条件が示されています。28日間という本人の宣言から、Day 15以降もXで発表が続く見込みですが、具体的な内容は予告されていません。

公式変更履歴への掲載には時間差もあるため、提供範囲は公式の記載で確認するのが安全です。継続して動きを追う際は、ChatGPTの最新アップデート・更新履歴も参照できます。

出典

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