Grok BotがiPhoneのアクションボタンに対応、押すだけでBotと音声会話|設定手順・dotsとの違い・日本のサイドボタン事情

iPhoneの側面のボタンを押すと、音声でAIのボットと話せる様子のイラスト

Grok Botの公式Xアカウント(@bot)は、2026年10月20日3時40分(日本時間)、iPhoneのアクションボタンにGrok Botを設定し、ボタンを押すだけでBotと話せるようになったと発表しました。投稿は数時間でいいね9,000件を超え、海外を中心に設定方法の紹介が相次いでいます。一方、公式ドキュメントにはまだ設定手順が載っていません。公式に確認できたことと未確認の情報を分けて、反響、設定手順、OpenAIのdotsとの違い、日本のサイドボタン事情を整理します。

この記事の要点

  • 【公式】Grok BotがiPhoneのアクションボタンに対応したと、公式Xアカウントが10月20日(日本時間)に発表しました。押すとBotと話せます。
  • 【未確認】設定手順は、公式ドキュメントにもApp Storeの更新内容にも載っていません。広まっているのは、@grokの返信などによる「設定 → アクションボタン → ショートカット → Grok Bot →『Start voice chat』」という手順です。
  • 【公式】OpenAIのdotsは、10月12〜16日の週に「Open your dot」ショートカットを追加しました。アクションボタンへの割り当て手順も公式ヘルプに載っています。
  • 【公式】日本ではiOS 26.2以降、サイドボタンにSiri以外の音声会話アプリを割り当てられます。Grok Botがサイドボタンに対応しているかは、公式情報がなく不明です。
目次

何が発表されたか

Grok Botの公式Xアカウント(@bot)は、13秒の動画を添えて次のように投稿しました。

Grok Bot is now one step closer.
Set it as your iPhone’s Action Button and press it to talk with Bot.

(訳:Grok Botが、また一歩身近になりました。iPhoneのアクションボタンに設定して、押せばBotと話せます。)

Grok Bot(@bot)のX投稿(2026年10月20日3時40分・日本時間)

アクションボタンは、iPhone 15 Proなどの側面にある、押したときの動作を自分で選べるボタンです。Appleのサポートページによると、アクションボタンの割り当て先に「ショートカット」や「コントロール」を選んだ場合は、具体的な項目まで選ばないとボタンを押しても何も起きません。Grok Botの場合も、アプリ側が用意した項目を選ぶ形になります。

Grok BotのiPhoneアプリは、もともとアプリ内で「Start voice chat(音声チャットを開始)」を選ぶとBotとリアルタイムで話せます(公式ドキュメント)。今回の対応は、その音声チャットにアプリを開かずに入る入り口が増えたものと言えます。

Xでの反響

2026年10月20日7時48分(日本時間)時点の、主な投稿の数字です。

投稿内容いいね表示回数
@bot(Grok Bot公式)アクションボタン対応の発表9,302約54.8万
@SawyerMerritt発表の2分後に紹介1,291約7.6万
@cb_doge設定手順を動画付きで紹介212約2.3万
@tetumemo日本語で対応を紹介6約1,100

公式の投稿には、ほかにリポスト555件、引用382件、返信1,477件、ブックマーク2,006件がついています。返信には「どう設定するのか」「自分の機種で使えるか」といった質問も見られます。一方、日本語の投稿はまだ少なく、話題は英語圏が中心です。

設定手順と対象機種(未確認の情報を含む)

設定手順は、10月20日朝の時点でGrok Botの公式ドキュメントにもApp Storeの更新内容にも載っていません。以下は、xAIのAI「Grok」のXアカウント(@grok)がユーザーへの返信で示した手順と、それを紹介した投稿によるものです。アプリの表示は今後変わる可能性があります。

  1. App StoreでGrok Botをインストール(または最新版に更新)し、一度開く
  2. iPhoneの「設定」アプリで「アクションボタン」を開く
  3. 左右にスワイプして「ショートカット」を選び、「ショートカットを選択」をタップ
  4. 「Grok Bot」を検索し、「Start voice chat」を選ぶ
  5. アクションボタンを長押しすると、Botとの音声チャットが始まる

出典:@grokの返信、@cb_dogeの投稿。アプリのバージョン1.16以降が必要という投稿もありますが、公式には確認できていません。

対象機種については、@grokが日本語の返信で「iPhone 15 Pro以降」と答えています。Appleのサポートページで確認できるアクションボタン搭載機種は、iPhone 15 Pro・15 Pro Max、iPhone 16e、iPhone 17e、カメラコントロールを搭載したiPhone 16以降のモデルです。アクションボタンのない機種では、この方法は使えません。Grok Bot自体の利用には、iOS 18以降と対象プランの契約が必要です(公式ドキュメント)。

dotsの「Open your dot」ショートカットとの比較

OpenAIは、常駐型のAIエージェント「dots」について、ChatGPTの公式更新情報(10月12〜16日の週)で、ホーム画面のウィジェット「Your dot」とショートカットの「Open your dot」を追加したと発表しました。ChatGPT for iOS 1.2026.279から順次提供され、dotsを使える契約が必要です。Grok Botの発表は、その数日後にあたります。

「Open your dot」には、メッセージ入力(Messaging)、音声入力(Dictation)、通話(Call)の3つのモードがあります。保存したショートカットを、「設定」→「アクションボタン」→「ショートカット」から割り当てる手順が、公式ヘルプに載っています。

主なAIアプリの、アクションボタンからの呼び出し方を比べると次のとおりです。

項目Grok Botdots(ChatGPT)ClaudePerplexityGemini
アクションボタンでの呼び出し対応(公式Xで発表)対応(公式ヘルプ)対応(公式ヘルプ)対応(公式ヘルプ)公式ヘルプでは未確認
割り当てる項目「Start voice chat」(未確認、@grokの返信など)ショートカット「Open your dot」(3モード)コントロール「Open Claude」。音声は「Ask Claude」を使ったショートカットでショートカット(Perplexityの音声モード)「Gemini と Live で会話」とする国内ブログなどの紹介あり(未確認)
押したときの動作Botとの音声チャットdotとの入力・音声入力・通話アプリを開く音声アシスタントを開始未確認
公式の手順書なし(10月20日朝時点)ありありあり確認できず

Grok Botとdotsは、どちらもクラウドで動き続けてアプリやWebサイトの作業を進める「常駐型」のエージェントです。ボタンひとつで話しかけた依頼が、そのまま後ろで動く仕事になる点が、質問に答えるだけのチャットアプリとの違いです。dotsはモードを選べる点、Grok Botは押してすぐ音声で話せる点が特徴です。

日本のサイドボタン事情

日本では、もう一つの選択肢があります。iOS 26.2以降、iPhoneのサイドボタン(電源ボタン)の長押しで起動する機能を、Siriから別の音声会話アプリに変えられるようになりました。スマホソフトウェア競争促進法(スマホ新法)への対応で、Appleの開発者向けページとサポートページに記載があります。

  • 対象は日本だけです。Appleアカウントの国または地域が日本で、実際に日本国内にいる必要があります。
  • アプリ側の対応が必要です。開発者が専用の権限(Side Button Access)を取り、音声会話の機能をすぐ使える形で組み込みます。
  • 使うときは、対応アプリを入れてから「設定」→「サイドボタン」で切り替えます。音声会話アプリを割り当てると、一部のアクセシビリティ機能が使えなくなる場合があります。

Grok Botがサイドボタンに対応しているかは、公式の発表やドキュメントがなく不明です。今回の発表もアクションボタンについてのものです。アクションボタンのない機種でも日本ならサイドボタンが使えるため、Grok Botが対応すれば国内の利用者には大きな意味があります。どのアプリがサイドボタンに対応しているかを、Appleは一覧で公開していません。

公式に確認できたこと・未確認の情報

公式に確認できたこと

  • Grok BotがiPhoneのアクションボタンに対応し、押すとBotと話せること(@botの投稿、10月20日3時40分・日本時間)
  • Grok BotのiPhoneアプリはiOS 18以降に対応し、アプリ内で音声チャットができること(Grok Botドキュメント)
  • dotsの「Open your dot」ショートカットとアクションボタンへの割り当て手順(ChatGPTの公式更新情報・ヘルプ)
  • Claude・Perplexityのアクションボタンへの割り当て手順(各社の公式ヘルプ)
  • 日本でiOS 26.2以降、サイドボタンにSiri以外の音声会話アプリを割り当てられること(Apple)

未確認の情報(発信元)

  • Grok Botの具体的な設定手順と「Start voice chat」という項目名(@grokの返信、@cb_dogeほかの投稿)
  • 対象機種が「iPhone 15 Pro以降」であること(@grokの返信。アクションボタン搭載機種の一覧はAppleが公開)
  • アプリのバージョン1.16以降が必要なこと(複数の個人の投稿)
  • Geminiをアクションボタンで「Gemini と Live で会話」に割り当てられること(国内ブログなど)
  • Grok Botのサイドボタン対応(情報なし)

まとめ

Grok Botのアクションボタン対応は公式の発表ですが、具体的な設定手順はまだ公式に案内されていません。試す場合は、アプリを最新版にしたうえで、「設定」→「アクションボタン」→「ショートカット」にGrok Botの項目が出るかを確かめるのが確実です。dotsやClaude、Perplexityも同じようにアクションボタンから呼び出せるため、ふだん一番使うAIを割り当てるとよいでしょう。日本のサイドボタンへの対応は、今後の発表を待つ必要があります。

Grokのこれまでの更新はGrokの最新アップデート・更新履歴(公式リリースノートまとめ)でまとめています。

2026年10月20日朝(日本時間)時点の情報をもとにしています。Xの数字は同日7時48分時点のものです。

参考資料

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