Googleは2026年10月28日(現地)、次のフロンティアモデル「Gemini 4 Carbon」を発表した。Gemini 4 Argonの約2週間後の続報で、コーディング・エージェント能力に加え、サイバーセキュリティ防御と長期(long-horizon)タスクを前面に据えている。
この記事の要点(3行)
- Gemini 4 Carbonは、サイバー防御と長期エージェント/コーディングを強化した次のフロンティアモデル(公式)
- 当面はFairwind Program経由でサイバー防衛関係者など限定ロールアウト。開発者・企業・一般向けは「できるだけ早く」と案内
- 導入価格はArgonと同じ入力$2/出力$10(100万トークンあたり)。導入期間後は入力$4/出力$20
何が発表されたか
公式ブログによれば、CarbonはArtificial Analysis Intelligence Index v5.0で59(1位)を記録。サイバー防衛ライフサイクル向けの外部ベンチマークでは、SEC-bench Pro 88.2%(脆弱性発見)、ExploitGym 54.8%(悪用可否の検証)、CWE-bench 71.0%(パッチ)などを挙げている(いずれもガードレールなし評価と注記)。
コーディング面では、WebDev Arenaで+89 Elo、#4(1768)と案内。内部では大規模コードベースの原因特定・パッチなど、数日にわたる長期エージェント作業での利用例も示している。セキュアなコード生成ではArgon比で成功率2倍超、Chromeチームによる「他ラボの大型フロンティアモデル比で高品質パッチが10倍超」といった社内・パートナー観測も紹介されている。
提供範囲と価格
- いま:米政府の任意の事前テスト枠組みに関与しつつ、今週からサイバー防衛関係者の一部へ提供開始。Fairwind Programで信頼できるパートナーへ段階的に拡大
- これから:開発者・企業・一般ユーザー向けの製品面への展開は「できるだけ早く」と案内(具体的な一般提供日は当該記事に未記載)
- 導入価格:入力 $2/出力 $10(100万トークンあたり)。キャッシュ入力は入力価格の95%オフ。導入期間終了後は入力$4/出力$20
安全・アラインメント面(公式の主張)
Argonと同系の多層セーフティを継承しつつ、アラインメントをさらに進めたと公式は記す。例として、Terminal-Bench 4.0でのチート成功0.0%(試行0.4%)、社内ライブ環境での高重大度ミスアラインメント警報の約80%減、根拠のない主張の約半減、間接プロンプトインジェクション(Gray Swan IPI)での攻撃成功率0.0%などを挙げている。
実務担当者・マーケター向けの読みどころ
- 「最強モデル」の続報だが、一般向けAPI/製品面はまだ限定ロールアウト。いまの判断材料は能力発表と価格帯の把握が中心
- サイバー防御・セキュアコーディングが前面に出ており、セキュリティ/開発組織向けの文脈が強い。マーケ用途では「次モデルの方向性」としてウォッチする段階
- 導入価格はArgonと同額。導入期間後の倍額($4/$20)も公式に明記されているため、試用・予算試算では両価格帯を並べて見ておくとよい
- Argon発表から約2週間での続報であり、Gemini 4系列の更新頻度は高い。社内のモデル選定表は短周期で見直す前提が現実的
注意点・補足
- 事実関係はGoogle公式ブログ「Introducing Gemini 4 Carbon」(2026年10月28日)に基づく
- 一般提供日・対象リージョン・製品面ごとの提供順序は、当該記事時点では具体日が未記載
- ベンチマーク数値は公式掲載値。第三者による再検証結果は本記事では扱っていない
- 本記事は公式発表の整理であり、特定アカウントでの即時利用可否を保証するものではない
出典
- Google — Introducing Gemini 4 Carbon(Koray Kavukcuoglu、2026年10月28日)


