この記事の要点
- 2026年、Googleは AI Overviews と AI Mode の変更を相次いで発表しました(1月27日、5月6日、5月27日、10月15日。いずれも米国時間)。
- 1月:Gemini 3 が世界中で AI Overviews の標準モデルになりました。AI Overviews からそのまま AI Mode に移って会話を続けられるようになりました。
- 5月:回答の中のインラインリンク、購読しているニュースの強調表示、フォーラムなど一次的な視点のプレビュー、Preferred Sources(優先するソース)への対応、「Highly Cited」ラベルが加わりました。
- 10月:インラインリンクを回答の上の方に出す、公式サイトを専用の枠に表示する(テスト)、タイムリーな記事のカルーセルを他の地域・言語にも広げる、といった更新が発表されました。
- サイト側への示唆:リンクが表示される場所は増えています。独自性があり、何度も参照される一次情報が、これまで以上に重要になると考えられます。
| 日付(米国時間) | 主な更新 |
|---|---|
| 1月27日 | Gemini 3がAI Overviewsの標準モデルに。AI Modeへ会話を続けられる |
| 5月6日 | インラインリンク、購読ニュースの強調、経験者の視点のプレビューなど5つの更新 |
| 5月27日 | Preferred SourcesのAI機能対応、「Highly Cited」バッジ、カルーセル |
| 10月15日 | インラインリンクを上部に、公式サイトの専用枠(テスト)、カルーセルの拡大 |
2026年1月:Gemini 3 と AI Mode への移行(公式発表の事実)
Googleは、Gemini 3 を AI Overviews の標準モデルとして世界中で採用すると発表しました。AI Overviews から追加の質問をすると、文脈を引き継いだまま AI Mode で会話を続けられます。モバイルでは、AI Overviews から AI Mode の会話に直接移れる機能が世界中で使えるようになったとしています。

出典:Just ask anything: a seamless new Search experience(Google, 2026年1月27日)
2026年5月6日:ウェブを探しやすくする5つの更新
- 次に読むべき記事の提案:多くのAI回答の末尾に、テーマの別の側面を扱った記事や詳しい分析へのリンクが表示されます。
- 購読ニュースの強調:ユーザーが購読しているニュースのリンクが強調されます。初期のテストでは、「購読中」ラベルの付いたリンクがクリックされる可能性は大幅に高かったとしています。
- 経験者の視点:公開のオンラインディスカッションやSNSなど、一次的な情報源からの視点をプレビューで表示します。クリエイター名やコミュニティ名も付きます。
- 関連する文章のすぐ横にリンク:回答の中の該当する箇所の近くにリンクを表示します。
- リンク先のプレビュー:デスクトップでは、インラインリンクにカーソルを合わせるとサイト名やページのタイトルが表示されます。
出典:5 new ways to explore the web with generative AI in Search(Google, 2026年5月6日)

2026年5月27日:Preferred Sources と「Highly Cited」
- Preferred Sources が AI 機能に対応:ユーザーが選んだ優先するソースが、AI Overviews と AI Mode でもラベル付きで表示されます。新しいコンテンツを公開しているサイトなら、どのサイトも対象になるとしています。Googleによると、Preferred Source のリンクがクリックされる可能性は2倍で、選ばれたソースはすでに34.5万件を超えています。
- 話題が動いているテーマのカルーセル:一部の検索で、タイムリーな記事を目立つカルーセルで表示し、Preferred Sources も強調します。
- 「Highly Cited」バッジ:多くの記事から引用されている記事のリンクにバッジを付けます。Highly Cited なソースを明示的に参照している記事であることも表示します。
出典:New ways to find your favorite sources and original content in AI Search(Google, 2026年5月27日)

2026年10月15日:検索からウェブにつながる方法を増やす
- インラインリンクを増やす:AI体験でのインラインリンクを大幅に増やしており、回答の上の方に出る頻度を上げる更新を始めます。
- 公式サイトの専用枠(テスト):特定の手続きなど、公式の場所が1〜2か所しかない場合に、回答の上部の専用セクションにそのリンクと「なぜ役立つか」の説明を表示するテストを行います。
- ニュースのカルーセルを拡大:タイムリーな記事のカルーセルを、他の地域や言語にも世界的に広げ始めます。
- クリエイターのプロフィール:AI Mode の動画結果で、クリエイターや発行元の名前から検索のプロフィールへリンクするテストを始めました。
- Preferred Sources を使う人の数は、年初から7倍以上に増えたとしています。
出典:More ways to connect with the web from Search(Google, 2026年10月15日)

サイトへの流入にどう影響するか(編集部の解説)
ここからは編集部の見解です。Googleは、これらの変更がサイトへの流入全体にどう影響するかを数値で示していません。上で紹介したクリック率の数字は、特定の機能(購読ラベル、Preferred Sources)に関するものです。
1. リンクが表示される場所は増えている
インラインリンク、回答の末尾の提案、カルーセル、公式サイトの枠と、AIの回答の中でリンクが出る場所は増えています。逆に言えば、回答の根拠として選ばれるページでなければ、表示される機会は限られると考えられます。
2. 何度も参照される一次情報の価値が上がる
「Highly Cited」ラベルは、他の記事から参照される一次的な報道を目立たせる仕組みです。独自のデータ、調査、検証結果を発信するサイトは、評価されやすくなる方向にあると考えられます。
3. Preferred Sources に選ばれる施策
Googleには、サイト運営者が読者に Preferred Sources への登録を勧める方法を説明したドキュメントがあると案内されています。定期的に更新するメディアなら、記事内やSNSで登録を呼びかけるのが一つの方法です。
4. 測り方を決めておく
Search Console の生成AIパフォーマンスレポートを使えば、AI Overviews と AI Mode でのインプレッションを確認できます(公式発表)。機能が変わった日の前後で比べると、影響を把握しやすくなります。
まとめ
- 2026年の AI Overviews と AI Mode は、「リンクを見つけやすく、出典をわかりやすく」する方向で更新が続いています。
- Preferred Sources、Highly Cited、インラインリンク、公式サイトの枠など、サイトが表示される新しい場所が増えています。
- 流入全体への影響は公式には示されていません。自社のデータで測りながら、独自の一次情報を積み重ねることが重要です。
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