この調査の要点
- Google 翻訳とDeepLの検索人気は2024年がピークで、2025年から下がり、2026年はさらに低くなっています。
- 1月〜10月11日の週でそろえると、2026年の平均は2024年に対しGoogle 翻訳が約58%、DeepLが約39%です。
- 同じ月や異なる表記で比べても低下が見られますが、検索人気は検索数そのものやサービスの利用率ではありません。
- ChatGPT・Geminiの検索人気は上昇していますが、翻訳サービスの検索が減った理由は、このデータからはわかりません。
データ:Googleトレンド(日本・ウェブ検索)/取得日:2026年10月20日/対象:Google 翻訳、DeepL(トピック・検索語)、比較としてChatGPT、Gemini、「翻訳」など
海外向けの販促物やサイトの多言語化、海外情報の収集で翻訳サービスを使う場面は多く、その検索人気がどう変わったかを調べました。日本のウェブ検索・すべてのカテゴリを対象に、表記ゆれをまとめる「トピック」と個別の検索語を使い、各組み合わせで5つを同時に比較しています。値は比較対象と期間の中の最大を100とする相対値で、過去5年の週次と過去90日の日次を別々に取得しました。
結論:翻訳サービス名の検索人気は2024年から低下
- トピックの年平均は、Google 翻訳が2024年84.2から2026年49.9、DeepLが35.7から14.1へ下がっています。
- 期間をそろえた比較でも低下しており、2026年は1月〜10月のすべての月で、両トピックとも2024年・2025年の同じ月を下回ります。
- 検索語「DeepL」「Google翻訳」「グーグル翻訳」でも下がっており、トピックだけに見られる変化ではありません。
- 一般語の「翻訳」は、同期間平均で2024年の約82%です。サービス名と一般語では検索人気の変化の大きさが異なります。
- 調査範囲:翻訳サービスのトピック・検索語と生成AI名などを対象に、日本のウェブ検索を週次は2021年10月17日の週〜2026年10月11日の週、日次は2026年7月20日〜10月19日で調べ、各5つの同時比較による相対値の平均で数えています。
週ごとの検索人気(2021年〜)
中心となる比較では、Google 翻訳とDeepL翻訳のトピックに、検索語「DeepL」「Google翻訳」「グーグル翻訳」を加えました。目盛りの最大は、Google 翻訳の2024年5月12日の週の100です。

両トピックのピークは2024年で、Google 翻訳は5月12日の週に100、DeepLは4月21日の週に44でした。年平均も2024年が最も高く、2025年から下がり、2026年はさらに低くなっています。
| トピック | 年の平均(2022年→2023年→2024年→2025年→2026年) |
|---|---|
| Google 翻訳 | 68.2 → 73.8 → 84.2 → 68.4 → 49.9 |
| DeepL | 27.6 → 33.2 → 35.7 → 26.6 → 14.1 |
2026年は途中までのため、1月〜10月11日の週でそろえると、Google 翻訳は2024年85.6から2026年49.9へ、DeepLは35.8から14.1へ低下しました。最初の52週と直近52週の平均でも、Google 翻訳は67.8から52.4、DeepLは24.7から15.6に下がっています。直近12週の平均はそれぞれ44.3、11.5で、直近52週の平均より低い水準です。
同じ月で比べても下がっている
年平均だけでなく、同じ月の平均を比べても低下が確認できます。9月のGoogle 翻訳は2024年79.0、2025年66.8、2026年44.0、DeepLは34.6、24.5、10.5でした。
| 月 | Google 翻訳/DeepLの月平均(2024年→2025年→2026年) |
|---|---|
| 1月 | 90.8 → 75.8 → 54.5 36.8 → 34.8 → 18.5 |
| 5月 | 93.8 → 76.8 → 53.8 41.0 → 31.8 → 15.6 |
| 8月 | 69.8 → 59.0 → 41.8 29.5 → 20.4 → 11.4 |
| 9月 | 79.0 → 66.8 → 44.0 34.6 → 24.5 → 10.5 |
5月や1月でも同じ方向の変化があり、2026年は1月〜10月のすべての月で前年・前々年を下回ります。ただし、10月は10月11日の週までの値です。季節の動きとして8月・12月は低めですが、2026年のDeepLは8月11.4に対し9月10.5で、9月のほうが低くなっています。月ごとの上下を見る際は、季節性と前年の同じ月との違いをあわせて確かめる必要があります。
表記を変えても同じ傾向
トピックは「google 翻訳」「グーグル翻訳」などの表記ゆれをまとめる単位です。個別の検索語でも同じ傾向かを確かめるため、メインの組み合わせに含めた3つの表記を比較しました。
| 表記 | 年の平均(2024年→2026年) |
|---|---|
| DeepL(検索語) | 31.0 → 12.5 |
| Google翻訳(検索語) | 36.4 → 21.6 |
| グーグル翻訳(検索語) | 11.9 → 7.1 |
| DeepL(トピック) | 35.7 → 14.1 |
| Google 翻訳(トピック) | 84.2 → 49.9 |
検索語の年平均は2024年から2026年にかけて、「DeepL」が31.0から12.5、「Google翻訳」が36.4から21.6、「グーグル翻訳」が11.9から7.1へ下がりました。どの表記でも低下しており、サービス名の検索動向を確認する際は、トピックと個別の表記をあわせて見る方法が使えます。
ChatGPT・Geminiの検索人気と並べると
検索語「DeepL」「Google翻訳」「ChatGPT」「Gemini」「翻訳」の5つを同時に比べました。この比較は「翻訳」の2024年11月10日の週を100としており、前のトピックの比較とは目盛りが異なります。

この組み合わせでChatGPTがGoogle翻訳を初めて上回ったのは2023年1月29日の週、GeminiがChatGPTを初めて上回ったのは2025年12月21日の週です。年平均では、2024年から2026年にかけてChatGPTは10.6から23.2、Geminiは2.0から26.5に上昇しています。
| 検索語 | 年の平均(2024年→2025年→2026年) |
|---|---|
| 翻訳 | 86.1 → 83.0 → 70.0 |
| Gemini | 2.0 → 11.2 → 26.5 |
| ChatGPT | 10.6 → 20.7 → 23.2 |
| Google翻訳 | 8.7 → 7.3 → 5.0 |
| DeepL | 7.3 → 5.4 → 3.0 |
一般語の「翻訳」は、1月〜10月11日の週の平均で2024年85.3から2026年70.0となり、約82%の水準でした。一方、別の組み合わせでは「ChatGPT 翻訳」の年平均は1.5から1.4で、「AI翻訳」は0.0から0.8へ上がったものの小さい値です。ChatGPT・Geminiは翻訳以外の目的の検索も含むため、これらの上昇を翻訳需要の増加とみなしたり、翻訳サービスからの移行と結び付けたりすることはできません。
各社の翻訳まわりの公式発表
検索の変化とは別に、各社の翻訳に関する公式情報も整理しました。DeepLは2020年3月19日に日本語・中国語への対応を発表し、Googleは2025年12月12日にGeminiの翻訳機能の導入などを発表しています。
| 会社 | 翻訳まわりの公式発表・提供状況 |
|---|---|
| DeepL | 2020年3月19日、DeepL翻訳が日本語と中国語に対応したと発表 |
| 2025年12月12日、Google翻訳のテキスト翻訳にGeminiの翻訳機能を導入し、ヘッドホンでのリアルタイム音声翻訳のベータ版を始めると発表 テキスト翻訳の改善は米国・インドから開始 | |
| OpenAI | 翻訳専用ページ「ChatGPT Translate」を提供(2026年10月20日に表示を確認、40以上の言語に対応と記載) |
Googleのテキスト翻訳の改善は米国・インドで英語と約20言語の間から始まり、日本語も含まれます。音声翻訳ベータはAndroidの米国・メキシコ・インドからです。ChatGPT Translateは2026年10月20日に表示を確認し、ページには40以上の言語に対応と記載されています。これらの公式情報と検索人気の動きの因果関係は、本調査では示していません。
平日に多いのはDeepL
曜日の比較には、2026年7月20日〜10月19日の92日の日次データを使いました。「DeepL」「Google翻訳」「ChatGPT 翻訳」「みらい翻訳」「Papago」の5語を同時に取得し、期間内の最大を100とする、週次とは別の目盛りで見ています。
| 検索語 | 平日/土日の平均(倍率) |
|---|---|
| DeepL | 27.1/15.3(1.78倍) |
| Google翻訳 | 49.0/32.4(1.51倍) |
DeepLの平均は平日27.1、土日15.3で1.78倍、Google翻訳は平日49.0、土日32.4で1.51倍でした。両方とも平日が高く、平日への偏りはDeepLのほうが大きい結果です。ただし、この違いだけで検索した人の職業や用途はわかりません。ChatGPT 翻訳・Papago・みらい翻訳は値が0の日が多いため、曜日の比較には使っていません。
「翻訳」と一緒に検索されている言葉
関連キーワードは、過去12か月について各検索語を単独で取得しました。「DeepL」「Google翻訳」はデータが返らなかったため、ここでは一般語の「翻訳」で得られた結果を見ます。
| 区分 | 「翻訳」と一緒に検索されている言葉 |
|---|---|
| 上位 | 英語 翻訳、英語、google 翻訳、英語 の を 翻訳、中国 語、中国 語 翻訳、翻訳 日本 語、グーグル 翻訳、韓国 語 翻訳 |
| 急上昇 | 英語 の something went wrong and an ai response wasn t generated を 翻訳 英語 の something went wrong and the content wasn t generated を 翻訳 ai 翻訳 |
上位には「英語 翻訳」「中国 語 翻訳」「韓国 語 翻訳」などが並び、英語・中国語・韓国語の翻訳が中心でした。急上昇には「ai 翻訳」のほか、AIサービスの英語のエラーメッセージ「Something went wrong…」をそのまま翻訳しようとしたとみられる検索も含まれています。
マーケターが押さえておきたいこと
- 翻訳サービス名を狙ったコンテンツや広告では、過去の検索人気を前提にせず、対象の表記ごとに現在の検索ボリュームを確認し直す材料になります。
- 月別の評価では、8月・12月が低めになる動きも踏まえ、前月だけでなく前年の同じ月と比較すると変化を確かめやすくなります。
- 指名検索の変化を調べる際は、表記ゆれをまとめたトピックと個別の検索語を同じ組み合わせで取得し、傾向が共通しているかを確認できます。
- サービス名と一般語「翻訳」は低下の大きさが異なるため、サービス名の動きだけで翻訳に関する検索全体を判断しないことが大切です。
読むときの注意点
- 数値は検索数そのものではなく、比べた5つと期間の中で最大の時点を100とした相対値であり、利用者数や利用率を示しません。
- 組み合わせごとに目盛りが違い、週次と日次も別の目盛りのため、異なる比較の値をそのまま大小比較できません。
- 表記ゆれをまとめるトピックと個別の検索語は集計単位が異なり、同じサービス名でも区別して読む必要があります。
- ChatGPT・Geminiの検索には翻訳以外も含まれ、検索が減った理由や生成AIへの移行の有無は、このデータからはわかりません。
- 2026年の週次データは10月11日の週までで、年平均は通年の結果ではないため、期間をそろえた比較も併記しています。
調査の方法
- Googleトレンドで、日本・ウェブ検索・すべてのカテゴリを指定し、2026年10月20日にデータを取得しました。
- 週次は過去5年の2021年10月17日の週〜2026年10月11日の週で、週は日曜始まりです。集計途中の10月18日の週は除きました。
- 日次は過去90日の2026年7月20日〜10月19日の92日を使い、10月20日を除外して平日(月〜金)と土日の平均・倍率を比較しました。
- 各組み合わせで5つを同時に比較し、相対値の年・月・対象期間の平均を確認しました。追加比較では「DeepL」「AI翻訳」「Google 翻訳」「DeepL 翻訳」「翻訳」も取得しました。
- 関連キーワードは過去12か月を対象に各検索語を単独で取得し、公式情報は各社のブログ・ページを出典としています。
出典
- Googleトレンド Googleトレンド(日本・過去5年、翻訳サービスの比較)
- DeepL:日本語・中国語への対応発表
- Google:Geminiによる翻訳機能の改善発表
- ChatGPT Translate


