Grok Botがレポートやダッシュボードを作成 動画にも対応、v0.75.2の変更点

Grok Botがページと動画を作成 Grok Botのアプリアイコン

AIエージェント「Grok Bot」の公式の更新履歴(Changelog)に、2026年10月22日付でバージョン0.75.2が載りました。0.72.0から0.75.1までの変更もまとめた大きな更新です。目玉は、Botがレポートやメモ、ダッシュボードなどの「ページ」を作り、一緒に編集したり、Botに最新の状態に保たせたりできるようになったことと、説明文や画像から動画を作れるようになったことです。ほかに、Shop PayやX Moneyでの支払い、GitHub・Gmail・Googleカレンダーの連携の強化も入っています。公式の更新履歴に書かれていることをもとに、主な変更点と、日本で使うときに確かめたいことをまとめます。

この記事の要点

  • Botが、レポート、メモ、ダッシュボードなどの「ページ」を作れるようになりました。一緒に編集するか、Botに最新の状態に保ってもらえます。
  • Botが、説明文や、こちらが送った画像から動画を作れるようになりました。
  • Botが、Shop Payで支払えるようになりました。X Moneyは、チャットなどからワンタップでつなげます。
  • GitHub、Gmail、Googleカレンダーの連携でできることが増え、チャットのカードのデザインも新しくなりました。
  • X Moneyは、公式の案内で米国の対象ユーザー向けとされています。Grok BotのShop Payが日本のお店で使えるかは、更新履歴には書かれていません。
目次

何が更新されたか

更新履歴の見出しは「Pages, new chat cards, and video creation(ページ、新しいチャットのカード、動画の作成)」です。主な新機能を、更新履歴の英語を訳してまとめます。

分野更新履歴に書かれていること(訳)
ページBotが、レポート、メモ、ダッシュボードなどのページを作れる。一緒に編集するか、Botに最新の状態に保たせられる
動画Botが、説明文や、共有した画像から動画を作れる。Botが任せた作業(タスク)でも、チャット用の画像や動画を作れる
Library(ライブラリ)ページ、ファイル、リンクを「Pinned(ピン留め)」に固定でき、端末どうしで同期される。行にカーソルを合わせると、誰がいつ送ったか、誰がページを見られるかが表示される
共有の管理ダッシュボードの「Pages」で、共有したページを一覧でき、共有の解除や削除ができる
支払いBotがShop Payで支払える。Shopのチェックアウトに対応したお店ではそこで、ほかのお店では1回限りのShopカードで支払う。X Moneyは、チャット、コネクターのページ、チェックアウトからワンタップでつなげる
GitHubリポジトリの一覧、コミットの比較、プルリクエストのコミット一覧、ブランチやissueのコメントの読み込みに対応
Gmail下書きや送信へのファイル添付、全員に返信、転送時のメモの追加、ラベルの色の設定に対応
Googleカレンダー複数の予定の作成・更新・削除を1回でできる。編集した予定の時刻がずれる不具合も直った
そのほかZoho CRMの接続(データセンターの地域を選べる)、ルーティン(定期作業)からBotの受信箱を読む機能、キーボードショートカットの一覧(⌘/)など

ページ:レポートやダッシュボードを一緒に作る

Grok Botのヘルプによると、ページは、Botが読むために作るもので、レポート、メモ、ダッシュボード、進み具合の一覧表(トラッカー)、解説などです。文章、表、グラフのほか、絞り込みやスイッチなどの操作部品も入れられます。作ったページはBotの「Library」に残り、あとから開いたり共有したりできます。

  • 作り方:チャットで、何のためのページで、何を入れるかを伝えます。ヘルプの例は「このスレッドの3つの見積もりを比べるページを、表と短いおすすめつきで作って」です。
  • 直し方:ページを開いた横のチャット欄でBotに頼みます。Botが同じページを書き換えるので、ページを見られる人全員に変更が反映されます。ページ上の絞り込みなどは見え方を変えるだけで、中身は変わりません。
  • 共有:新しいページは、共有するまで自分だけが見られます。共有先は、招待した人、チーム、リンクを知っている全員から選べます。

「リンクを知っている全員」にすると、ページに専用のWebアドレス(pages.grok.bot)がつき、ログインしなくても誰でも開けます。ヘルプも、中に非公開の情報がないときだけこの共有にするよう書いています。社内の数字や取引先の名前が入ったレポートは、チームや招待した人だけに共有しましょう。

ページの機能は順に提供されていて、Enterpriseのチームではまだ使えません。表示されないときは、パソコンのアプリを0.60.0以降、スマホのアプリを1.14.0以降に更新するよう案内されています。

動画:説明文や画像から作る

更新履歴には「Botが、説明文や、共有した画像から動画を作れる」とあります。動画の長さや画質、どのモデルで作るか、使用量にどう数えられるかは、更新履歴には書かれていません。

支払い:Shop PayとX Money

Botが買い物をするときの支払い方法に、Shop Payが加わりました。ShopifyのShop Payに対応したお店ではShopのチェックアウトで、それ以外のお店では1回限りのShopカードで支払う形です。X Moneyは10月11日の0.70.2で支払いに対応しており、今回はつなぐ手順がワンタップになりました。X Moneyとつなぐとき、Xのアカウントとつないでいなければ、先にXにログインします。

日本で使えるかについて、公式に書かれていることは次のとおりです。

  • X Money:Grok BotのX Moneyプラグインの説明では、X Moneyは「米国の対象ユーザー」が使えるとされています(X Moneyプラグインの説明)。
  • Shop Pay:Shopifyのヘルプでは、日本でShopify ペイメントを使うお店はShop Payに対応できるとされています(Shopifyヘルプ)。ただし、Grok BotのShop Payでの支払いや1回限りのShopカードが日本で使えるかは、Grok Botの更新履歴には書かれていません。

Botの支払いは本物のお金が動きます。支払いの前には承認のカードで金額を確かめ、「いつも許可」は使わないほうが安全です。

そのほかの改善

  • チャットのカード(承認、質問、ファイル、リンク、表など)のデザインが新しくなりました。
  • Auto-review(自動の安全チェック)の承認カードが、操作を1文で説明し、アプリ名をロゴつきで示し、取り消せない操作や重要な変更に目印をつけるようになりました。
  • Botは、リンクを送る前に開いて確かめ、リンク切れのものは外すようになりました。
  • 音声通話で、以前の通話や最近のチャットの内容をふまえて話せるようになりました。
  • 個人のBotが1つのチャットで覚えたことは、そのBotとのすべてのチャットで覚えていて、変えられるのは自分だけです。
  • Botを削除すると、会話、記憶、ルーティン、添付ファイルが完全に消え、BotのSlackアプリも削除されます。

日本で使うときに確かめること

Grok Botを使うには、Cursorの有料の個人プランかTeamsプラン、またはCursorのアカウントとつないだSuperGrok、SuperGrok Plus、SuperGrok Heavyの契約が必要です(公式ドキュメント)。アプリの表示言語には日本語があります(2026年8月20日の更新履歴)。今回のページや動画の機能が日本で使えるかについて、地域の制限は更新履歴にもヘルプにも書かれていません。ページは順に提供されているため、更新してもすぐには表示されない場合があります。

公式に確認できたこと・未確認の情報

公式に確認できたこと

  • 10月22日付の0.75.2で、ページ、動画の作成、Shop Pay、X Moneyのワンタップ接続、GitHub・Gmail・Googleカレンダーの強化などが加わったこと(公式の更新履歴)
  • ページは順に提供中で、Enterpriseのチームではまだ使えないこと。パソコンは0.60.0以降、スマホは1.14.0以降が必要なこと(ヘルプ「Pages」)
  • リンクで共有したページは、ログインなしで誰でも開けること(同)
  • X Moneyは米国の対象ユーザー向けであること(X Moneyプラグインの説明)

未確認の情報

  • 動画の長さ、画質、使用量への数え方
  • Grok BotのShop Payでの支払いが日本のお店で使えるか
  • ページや動画の機能が、すべてのプランで使えるか

まとめ

0.75.2で、Grok Botはチャットで答えるだけでなく、レポートやダッシュボードをページとして作り、最新の状態に保ち続けられるようになりました。動画の作成や、Shop Payでの支払いにも広がっています。ページをリンクで共有すると誰でも開けること、X Moneyは米国向けであることなど、使う前に確かめたい点もあります。

Grok Botのこれまでの動きは、Grok Botがスマホのカレンダー・連絡先を操作 使う前の許可と注意点、Grok BotがXのチャットに登場 DMから直接頼める、使う前の注意点、Grokの最新アップデート・更新履歴(公式リリースノートまとめ)でもまとめています。Shop Payを提供するShopifyの動きは、Shopifyの最新アップデート・更新履歴(公式発表まとめ)で追っています。

2026年10月23日(日本時間)時点の情報をもとにしています。

出典

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