AIからの流入をどう測るか|ChatGPTのUTM消失の報告、Bing「Topics Portfolio」とSearch Consoleで見る実務手順

AIからの流入をどう測るか|ChatGPTのUTM消失の報告、Bing「Topics Portfolio」とSearch Consoleで見る実務手順

この記事の要点

  • 10月中旬、ChatGPTのリンクからutm_source=chatgpt.comが付かなくなり、GA4で「direct」に計上されているという報告がありました。10月15日には、報告者自身が「不具合で、現在は再びUTMが付いている」と更新しています。OpenAIからの公式発表はありません。
  • Bing Webmaster Toolsは10月13日、AI Performanceレポートに「Topics Portfolio(ベータ)」を追加しました。自サイトがAIの回答に引用されているテーマと、まだ引用されていない「Opportunity Queries」がわかります。
  • Google側はSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、AI OverviewsやAI Modeでの表示回数を確認できます。
  • AI経由の流入は1つのツールでは測りきれません。GA4の参照元、Search Console、Bing Webmaster Toolsを組み合わせて見ます。
目次

何が起きたか(時系列)

日付 出来事 情報の種類
2026年6月 OpenAIがChatGPTのリンクにUTMパラメータ(utm_source=chatgpt.com)を付け始めたと報じられる 報道(Search Engine Roundtable)
10月13日 BingがAI Performanceに「Topics Portfolio(ベータ)」を追加 公式発表
10月14日 ChatGPTのリンクからUTMとリファラーが消え、GA4で「direct」に計上されているとの報告 報告(公式発表なし)
10月15日 報告者が「不具合だった。UTMは再び付いている」と更新 報告(公式発表なし)

ChatGPTのUTM消失の報告

Search Engine Roundtableによると、AdobeのCedric Huesler氏が、ChatGPTのリンクがnoopener,noreferrer付きで開かれ、utm_source=chatgpt.comも付かなくなったため、アナリティクス上は「direct」として記録されているとLinkedInで報告しました。ChatGPT経由の訪問が大きく減ったページで、同じだけdirectが増えていたとしています。10月15日には同氏が「不具合だった。ChatGPTは再びリンクにutm_source=chatgpt.comを付けている」と更新しました。OpenAIはこの件について公式にコメントしていません。

出典:Search Engine Roundtable「OpenAI Drops UTM Parameters From ChatGPT Results」(2026年10月14日、10月15日更新)

ChatGPTのUTM消失を報じたSearch Engine Roundtableの記事ページ
出典:Search Engine Roundtable「OpenAI Drops UTM Parameters From ChatGPT Results」

今回は短期間で戻ったとされていますが、AIサービス側の仕様ひとつで計測が崩れることがわかる出来事です。

GA4で「direct」が急に増えたときの確かめ方

  1. ランディングページ別に見る:「探索」でランディングページ×セッションの参照元/メディアのレポートを作り、directが増えたページを特定します。
  2. AIからの流入が多いページと照らす:過去にchatgpt.comなどからの流入が多かったページで、AI経由が減り、directが同じ時期に増えていれば、計測の問題を疑います。
  3. AI経由の参照元をまとめて見る:参照元に次の正規表現でフィルタをかけると、AIサービスからの流入を一覧できます。
    chatgpt\.com|openai\.com|perplexity\.ai|gemini\.google\.com|copilot\.microsoft\.com|claude\.ai
  4. 日別に分けて見る:変化の始まった日を特定し、AIサービス側の更新や報道と照らし合わせます。
AIサービスからの訪問がUTMやリファラーの有無でGA4にどう記録されるかを示す図

AIサービスからの流入は、リファラーやUTMが渡らないとdirectに混ざります。「directが増えた=指名や再訪が増えた」とすぐに判断しないことが大切です。

Bing「Topics Portfolio」の見方

Bing Webmaster ToolsのAI Performanceレポートは、自サイトがAIの回答の根拠(グラウンディング)として引用されたクエリやページを確認できるレポートです。Topics Portfolioは、これらのクエリをテーマごとにまとめて表示します。

項目 意味
Topic 自サイトが表示されている、関連クエリのまとまり
Topic Size そのテーマで、全サイトが引用されたおおよその回数(AI検索での需要の大きさ)
Sites Cited そのテーマで引用されているおおよそのサイト数(競合の多さ)
Queries そのテーマに含まれるおおよそのクエリ数
Opportunity Queries 他のサイトは引用されているが、自サイトは引用されていないクエリ(引用数は幅で表示)

使い方は、Bing Webmaster ToolsでAI Performanceを開き、「Topics」タブを選びます。期間は1か月、2か月、3か月から選べます。データが十分にないサイトでは、テーマの数が少ないか、タブ自体が表示されません。数値はおおよそのもので、Bingは「計画のための方向性の目安として扱ってほしい」としています。

出典:Bing Webmaster Blog「Introducing Topics Portfolio (Beta) in AI Performance」(2026年10月13日)

Bing Webmaster BlogのTopics Portfolio(ベータ)発表ページ
出典:Bing Webmaster Blog「Introducing Topics Portfolio (Beta) in AI Performance」

実務での使い方

  • 引用がすでに集まっているテーマから見て、自社の強みを確認する
  • Opportunity Queriesを、記事の追加やリライトの候補リストにする
  • ブランド名を含むクエリがOpportunityとして出ることがあるので、競合の指名クエリは除いて考える
Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート導入の発表ページ
出典:Google Search Central Blog「Search Console に検索の生成 AI のパフォーマンス レポートを導入」

Search Consoleの生成AIレポートと組み合わせる

Google側では、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで、AI OverviewsやAI Modeに自サイトが表示された回数をページ・国・デバイス・日付ごとに確認できます(出典:Google Search Central Blog)。見方はSearch Consoleの生成AIパフォーマンスレポートの解説に、AI検索の変更点はAI ModeとAI Overviewsの変更点まとめにまとめています。

見たいこと 使うツール
GoogleのAI機能での表示回数 Search Console 生成AIパフォーマンスレポート
Bing・CopilotのAI回答での引用 Bing Webmaster Tools AI Performance/Topics Portfolio
AIサービスから実際に来た訪問 GA4(参照元・UTM)
計測が崩れていないか GA4のdirectの推移とランディングページ

AI流入の計測チェックリスト

  • GA4に、AIサービスの参照元をまとめたセグメントまたは探索レポートを用意した
  • AI経由とdirectの推移を、同じグラフで週に1回確認している
  • Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートを月次の報告に入れている
  • Bing Webmaster Toolsにサイトを登録し、AI Performanceを確認している
  • Topics PortfolioのOpportunity Queriesを、記事の企画リストに転記している
  • AIサービス側の仕様変更の報道を確認し、数値の急変を説明できるようにしている
AI流入を測るSearch Console、Bing Webmaster Tools、GA4の役割を並べた図

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