この記事の要点
- Googleの「September 2026 spam update」は、2026年9月25日1:15から10月8日17:00(いずれも日本時間)にかけて展開され、完了しました。
- 同じ時期、順位チェックツールが取得する検索結果の一部が「見た目は正常だが中身が入れ替わった結果」だったとする調査がNozzleから報告されています。Googleはこの件について公式にコメントしていません。
- ツール上で順位が1日だけ急落して戻った場合は、まずSearch Consoleの表示回数とクリック数を確認します。Search Consoleで変化がなければ、サイトに起きた変化ではない可能性が高いと判断できます。
- Google SitesなどのパラサイトSEOが伸びているという報告がありますが、他者のサイトの評判を利用する手法は「サイトの評判の不正使用」としてスパムポリシーの対象です。
9月スパムアップデートの事実
Google検索ステータスダッシュボードによると、「September 2026 spam update」は米国太平洋時間の9月24日9:15に開始され、10月8日1:00に終了しました。日本時間では9月25日1:15から10月8日17:00です。すべての地域・言語が対象です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | September 2026 spam update |
| 開始 | 2026年9月25日 1:15(日本時間) |
| 完了 | 2026年10月8日 17:00(日本時間) |
| 対象 | 全世界・全言語 |
出典:Google Search Status Dashboard「September 2026 spam update」

アップデートの公式の発表内容、展開期間、関係するスパムポリシーは、Googleの「2026年9月スパムアップデート」が展開完了|期間・対象・サイト運営者が確かめることで詳しくまとめています。
2026年のほかのアップデートの日程は、2026年のGoogleアップデートまとめで一覧にしています。
順位チェックツールに「偽の検索結果」が返されているという報告
順位計測ツールのNozzleは10月10日、Googleが順位チェックツールなどの自動取得に対し、正常に見えるが結果が入れ替わった検索結果を返しているとする調査を公開しました。SEOの専門家Cyrus Shepard氏もXでこの調査を紹介しています。以下はNozzleの報告であり、Googleは公式にコメントしていません。


- 9月13日以降に取得した検索結果のうち8.0%が「入れ替わった結果」と判定された(それ以前は0.17%)
- 最も多かった9月27〜29日は、全体の約4分の1にのぼった
- 入れ替わった結果では、追跡しているサイトが上位10位から外れる割合が58.6%(通常時は2.7%)
- 77.9%は3日以内に通常の結果に戻った
出典:Nozzle「Poisoned Google SERPs」(2026年10月10日)

つまり、9月下旬にツール上で順位が1日だけ急落し、すぐ戻ったキーワードは、順位の変化ではなく計測データの問題だった可能性があります。スパムアップデートの展開時期と重なっているため、両者を混同しないことが大切です。
Google Sitesの急増は何を意味するか
SEOコンサルタントのJesper Nissen氏は、9月のスパムアップデートのあと、Google Sitesを使ったパラサイトSEOの可視性が大きく伸びたとXに投稿しています。アップデート前のGoogle Sites全体の月間オーガニック流入を約2,100万とし、その後に急増したとしています。これはサードパーティのツールにもとづく観測で、Googleの発表ではありません。
ただし、上位に表示されているからといって安全な手法というわけではありません。Googleのスパムポリシーでは、第三者のページがホストサイトの評判を利用して順位を得る行為を「サイトの評判の不正使用」と定めています。今後の対応で一気に評価が落ちる可能性があります。詳しくはサイト評判ポリシーの解説をご覧ください。
本当の影響をSearch Consoleで確かめる手順
- 期間を分ける:Search Consoleの検索パフォーマンスで、比較期間を「9月11日〜24日」と「10月9日〜22日」のように、アップデートの前後で同じ曜日・同じ日数にそろえます。展開中の期間は比較から外します。
- 表示回数を見る:ツール上で急落したキーワードを「クエリ」で絞り込み、表示回数とクリック数が実際に減っているか確認します。減っていなければ、ツールのデータの問題と判断できます。
- 平均掲載順位の日別推移を見る:1日だけの落ち込みで翌日以降に戻っているなら、一時的な変動か計測の問題です。数日以上続く落ち込みは実際の変化として扱います。
- ページ単位で確認する:落ちたのが特定のページだけか、サイト全体かを「ページ」タブで確かめます。サイト全体で落ちている場合は、スパムポリシーへの抵触を疑います。
- 手動による対策を確認する:「セキュリティと手動による対策」に通知がないか確認します。
- ツールの履歴と照らす:順位ツールで「前日」と比べるだけでなく、過去数週間の通常の上位サイトと比べます。上位のサイトがほぼすべて入れ替わっている結果は、Nozzleの報告にある「入れ替わった結果」の特徴に当たります。

クライアントや社内に報告するときのチェックリスト
- ツール上の急落を、Search Consoleの表示回数・クリック数と突き合わせたか
- 1日だけの急落を「アップデートの影響」と断定していないか
- スパムアップデートの展開期間(9月25日〜10月8日)を比較から外したか
- 計測データの問題の可能性を、出典とともに説明したか
- Googleが公式にコメントしていない内容を、事実として書いていないか
やってはいけないこと
- Google Sitesや他社ドメインの記事枠を借りて、自社と関係の薄いコンテンツで順位を取りにいくこと
- 1日の急落を理由に、検証せずにコンテンツを大きく書き換えること
- 計測ツールのデータだけでアップデートの影響を報告すること
スパムアップデートの影響を受けたかどうかは、Search Consoleのデータで判断するのが基本です。ツールの数字に変化があったら、まず計測の側を疑うことから始めましょう。
速報・新着
- GoogleがIndexing APIのドキュメントを更新|割り当ての申請フォームを削除、使えるページは今も求人とライブ配信だけ
- Googleの「2026年9月スパムアップデート」が展開完了|期間・対象・サイト運営者が確かめること
- AIからの流入をどう測るか|ChatGPTのUTM消失の報告、Bing「Topics Portfolio」とSearch Consoleで見る実務手順
- 「AIに任せて席を外す」時代へ|ChatGPT(Chrome・dots)、Gemini agent、Claude Dashboardsの業務エージェント比較
- 見分けられない偽URLとアプリ経由の情報漏えい|EC・サイト運営者が今すぐ確かめること

