平山 大樹 AB通信 運営責任者
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この記事の要約
10月31日から11月2日ごろにかけて、Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで、クリック数だけが急に大きく増えたという報告が相次いでいます。表示回数はほとんど変わっていないという声が多く、すべてのサイトで起きているわけではありません。実際の訪問なのか、ボットやAIエージェントによるものか、集計の不具合なのかは分かっていません。11月4日17時(日本時間)時点で、Googleの公式な説明はまだありません。GA4やサーバーログと突き合わせて見分け、確かめられるまでは該当日を比較から外しておくのが無難です。
何が起きているか
最初に話題になったのは、米国のSEO専門家Joy Hawkinsさんの投稿です。11月3日(日本時間11月3日23時51分)に「いくつかのサイトで、Search Consoleのトラフィックが大きく急増している。パターンが妙で、本物のトラフィックかどうかまだわからない。ほかにも見ている人はいるか」とグラフ付きで投稿しました(Joy Hawkinsさん(@JoyanneHawkins)の投稿)。


これを、Search Engine RoundtableのBarry Schwartzさんが「ほかにも見ている人はいるか。いるなら、レポートをどう絞り込んでいるか」と引用して広めました(Barry Schwartzさん(@rustybrick)の投稿)。

Search Engine RoundtableとSearch Engine Landの記事や、X上の返信をまとめると、次のような傾向が報告されています。
- 増えているのは主にクリック数で、表示回数は横ばい。Joy Hawkinsさんも「グラフはクリック数で、表示回数は横ばい」と書いている
- 目立つ日は10月31日と11月1日、2日。「土曜(10月31日)にクリックが約5倍(500%)になった」という英国のサイトの報告もある
- すべてのサイトではなく一部。Glenn Gabeさんは「いくつかのプロパティだけで、ほとんどは出ていない」と書いている
- Search Console APIでも急増が出る。Search Engine Landでは、APIでは3サイトで急増が出たのに、画面上では1サイトだけだったという
- ブランド名のクエリを除いても急増が残るという報告や、関連性の高い一般的な情報系クエリが中心だったという報告もある
- 一方で、クエリや量はふつうの増え方に見えるという声や、DuckDuckGoなどほかの検索経由も増えていたという声もあり、すべてが同じ現象とは限らない
原因として挙がっている見方
原因はまだ分かっていません。挙がっている見方は次のとおりで、どれも確認されたものではありません。
- ボットによるもの:Joy HawkinsさんはCTRのパターンから「ボットのトラフィックだとかなり確信している」と書いている
- AIエージェント:Glenn Gabeさんは、商品やサービスを調べるAIエージェントやボットのように見えると書いている
- 順位チェックツール:Search Engine Roundtableのコメント欄には、順位チェックツールがリンクを開いているのではという声がある
- 集計の不具合:APIと画面で結果が違う例があることから、Barry Schwartzさんは不具合の可能性も挙げている
Googleの見解は
11月4日17時(日本時間)時点で、Googleからの公式な説明は見当たりません。Barry SchwartzさんはGoogleにコメントを求めていると書いています。
- Google Search Status Dashboardには、この件に関する掲載はない
- Search Consoleヘルプのデータの異常のページにも、11月の記載はない
- Google Search Central、Search Liaison、John MuellerさんのXアカウントでも、11月1日以降にこの件への言及は見当たらない
自分のサイトで確かめる手順

1. クリック数と表示回数を並べて見る
検索パフォーマンスレポートで、期間を10月下旬から今日までにして、クリック数と表示回数の両方を表示します。表示回数がほぼ同じなのにクリック数だけが跳ね、CTRが急に上がっていれば、今回報告されている形に近いと言えます。
2. 分けて偏りを探す
「国」「デバイス」「ページ」「クエリ」のタブで、急増した日の前後を比べます。増えた分が特定の国やデバイス、一部のページやクエリに集まっていれば、ふつうの増え方ではない可能性があります。返信の中には、特定の国(シンガポールなど)から来ていないか確かめるよう勧める声もありました。ブランド名のクエリを除いて残るかも見ておきましょう。
3. GA4とサーバーログと突き合わせる
GA4で、同じ日のGoogle自然検索からのセッションを見ます。Search Consoleのクリックだけが増えて、GA4の訪問が増えていなければ、実際の人の訪問ではない可能性が高いと考えられます。サーバーログを見られる場合は、その日にリクエストが実際に来ているか、どんなユーザーエージェントかを確かめます。ただし、ログだけでSearch Consoleの集計の不具合かどうかを判断することはできません。
どう向き合えばいいか
- Googleの説明が出るまでは、急増を「順位が上がった」「回復した」と読まない
- 社内や取引先へのレポートでは、該当日に注記を入れ、前月比・前年比の比較から外しておく
- Search Console APIでデータを取り込んでいる場合は、ダッシュボードの数字にも同じ注記を付ける
- Search Status Dashboardと「データの異常」のページを、しばらく確認する
AB通信では、Googleから説明があれば追記します。
出典
- Joy Hawkinsさん(@JoyanneHawkins)の投稿(X、2026年11月3日、2026年11月4日確認)
- Barry Schwartzさん(@rustybrick)の投稿(X、2026年11月3日、2026年11月4日確認)
- Google Performance Reports Showing Weird Spike In Clicks For Some Sites(Search Engine Roundtable、2026年11月3日、2026年11月4日確認)
- Google Search Console is showing some huge spikes in clicks in the performance report(Search Engine Land、2026年11月3日、2026年11月4日確認)
- Google Search Status Dashboard(2026年11月4日確認)
- Search Console のデータの異常(Search Console ヘルプ、2026年11月4日確認)
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更新履歴
- 2026年11月4日:初版


