Google、AIで作った記事は「公開前に人がファクトチェックを」 titleや画像の代替テキストも対象と明記

Google、AIで作った記事は公開前に人がファクトチェックを。title・説明文・構造化データ・画像の代替テキストも対象
平山 大樹(AB通信 運営責任者)

平山 大樹 AB通信 運営責任者

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この記事の要約

Googleは2026年10月1日、検索セントラルの「生成AIコンテンツの使用に関するガイダンス」を更新し、AIで作ったコンテンツは公開前に人の手でファクトチェックするよう明記しました。対象には本文だけでなく、title要素、メタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストも含まれます。同じころ「有用なコンテンツ」の作成ガイドにも、AIで作った顔写真や架空の名前で専門家が書いたように見せる「偽りの著者情報」を避けるよう求める一文が加わりました。

出典:Google検索セントラルのガイダンス2本と更新履歴(2026年11月3日に確認)

Google検索セントラルの「ウェブサイトで生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」が2026年10月1日に更新されました。検索セントラルの更新履歴には「生成AIコンテンツの使用に関するガイダンスを、検索品質評価ガイドラインの情報で更新した」とあり、理由は「開発者向けイベントで使っているプレゼンテーションと内容をそろえるため」としています。

更新前のページ(2026年9月27日のアーカイブ)と比べると、新しく入ったのは「正確性、品質、関連性を優先する」の項目にある次の3文です。

何が変わったか

更新前(9月27日のアーカイブ)更新後(10月1日)
生成AIの性質記載なし生成モデルは事実を取得するのではなく、学習データから可能性の高い単語の並びを予測する。そのため出力には不正確な情報(ハルシネーション)が含まれることがある
公開前の確認記載なしAI生成コンテンツは公開前に、手動でファクトチェックとレビューを行い、正確性と信頼性を確かめることが重要
メタデータtitle要素、メタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストも「正確性・品質・関連性を優先する」対象に含むこの確認(審査)は、検索結果に表示されうるtitle要素、メタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストにも当てはまる
出典:Google検索セントラル(英語版)と2026年9月27日のアーカイブを比べてAB通信が作成。日本語は日本語版の訳を参考にした

日本語版では「AI 生成コンテンツを公開する前に、手動でファクト チェックを行い、正確性と信頼性を確認することが重要です。この審査は、<title> 要素、メタ ディスクリプション要素、構造化データ、画像の代替テキストなど、検索結果に表示される可能性のあるメタデータにも適用されます」と書かれています。

公開前に人が確かめる範囲の図。本文、title要素、メタディスクリプション、構造化データと画像の代替テキストの4つ
出典:Google検索セントラル「生成 AI によるコンテンツを使用するための Google 検索のガイダンス」をもとにAB通信が作成

メタデータは、これまでも「正確性・品質・関連性を優先する」対象として名前が挙がっていました。今回の更新で、本文と同じように「公開前に人が事実を確かめる」対象であることがはっきり書かれた形です。AIにタイトルや説明文、画像のalt属性をまとめて書かせているサイトでは、その部分も確認の手順に入れる必要があります。

構造化データについては、これまでどおり一般的なガイドラインと各機能のポリシーに沿っているかを確かめ、マークアップを検証するよう書かれています。

「有用なコンテンツ」のガイドにも、偽りの著者情報への注意

もう1つの変更は「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」のページです。こちらは更新履歴には載っていませんが、2026年10月1日のアーカイブ(最終更新日は2025年12月10日)にはなく、10月2日のアーカイブ(最終更新日は2026年10月1日)から次の文が入っています。

「ただし、虚偽の著者情報を使用することは避けてください。クリエイターのプロフィールを捏造すること(AI 生成の顔写真、架空の名前、虚偽の資格情報を使用して、コンテンツが人間の専門家によって書かれたように見せるなど)は、欺瞞行為の一種です。いかなる形式の欺瞞も、ユーザーと Google の自動品質システムの両方にとってページを信頼できないものにし、低品質なページのシグナルとなります。」(日本語版より)

著者情報の図。正確な著者情報を出すことは勧められ、AIの顔写真や架空の名前、偽の資格で専門家に見せることは欺く行為とされる
出典:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」をもとにAB通信が作成

この文の直前には、以前からある「読者が期待するところには、署名(バイライン)など正確な著者情報を加えることを強く勧める」という一文があります。著者情報を出すこと自体は勧めたうえで、AIで作った人物を「専門家」として見せることは欺く行為だと書き足した形です。

ガイダンスにもともと書かれていること

  • 生成AIは、調べものや、オリジナルのコンテンツに構成を加えるときに役立つとしています。
  • ユーザーにとっての価値を加えずに、生成AIなどで大量のページを作ると、大量生成されたコンテンツの不正使用に関するスパムポリシーに違反するおそれがあるとしています。
  • 検索品質評価ガイドラインの4.6.5(大量生成されたコンテンツの不正使用)と4.6.6(ほとんど手間・独自性・付加価値がないメインコンテンツ)の評価方法も参考になる、としています。ただし評価者のガイドラインは順位を上げるための手引きではなく、評価者の評価が順位に直接影響することはない、とも書かれています。
  • コンテンツをどう作ったかを読者に伝えることも勧めています。自動化をどう使ったかの説明や、画像メタデータの追加などです。
  • ECサイトについては、Google Merchant CenterのAI生成コンテンツのポリシーで、AIで作った画像にはIPTCの「DigitalSourceType TrainedAlgorithmicMedia」メタデータを含める必要があり、AIで作ったタイトルや説明などの商品データは分けて指定し、AI生成と表示する必要がある、と紹介しています。

サイト運営者が確かめること

  • AIで下書きした記事は、公開前に数字・日付・固有名詞などを一次情報と照らし合わせる手順を入れる
  • title要素、メタディスクリプション、画像の代替テキストをAIでまとめて作っている場合は、本文とは別に、内容が正しいか・ページの内容と合っているかを人が確かめる
  • 構造化データは、ポリシーに沿っているかを確かめ、リッチリザルト テストなどで検証する
  • 著者ページやプロフィールに、実在しない人物や、AIで作った顔写真、根拠のない資格を載せていないかを見直す

今回の更新は、新しいルールが加わったというより、AIを使うときに「誰が、どこまで確かめるか」を、Googleが文章ではっきりさせたものといえます。AIで作った記事やメタデータが多いサイトほど、確認の手順を一度見直しておくとよいでしょう。

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  • 2026年11月3日:初版

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