OpenAIは、ChatGPT広告の「Creative enhancements(クリエイティブの自動調整)」を、新規と既存のキャンペーンで自動的にオンにすると広告主に案内しました。広告の見出しや説明文を会話の内容に合わせて書き換えたり、画像のサイズを変えたり、リンク先のURLを最適化したり、広告文をほかの言語に翻訳したりする機能です。オンの間は、作られた広告の各バージョンを広告主が確認・承認しなくても配信されます。オンになる日はOpenAIのヘルプ記事では2026年10月29日(木)、広告主へのメールでは10月30日(金)と書かれています。オンにしたくない場合は、その前にAds Managerで設定を変える必要があります。
この記事の要点
- ChatGPT広告の「Creative enhancements」が、新規と既存のキャンペーンで自動的にオンになります。
- 変わる可能性があるのは、見出しと説明文、広告文の言語(翻訳)、画像のサイズ、リンク先のURLの4つです。
- オンの間は、作られた各バージョンを確認・承認しなくても配信されます。すべてのバージョンを事前に見られるプレビューもありません。
- 開始日はヘルプ記事では10月29日(木)、広告主へのメールでは10月30日(金)です。オフにしたい場合は、それより前にAds Managerで設定を変えます。
- これまでにアカウント単位やキャンペーン単位でオフにしていた設定は、そのまま引き継がれます。
変更の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | ChatGPT広告の新規と既存のキャンペーン(広告主へのメールでは「セルフサーブのキャンペーン」) |
| 開始日 | OpenAIのヘルプ記事:2026年10月29日(木) 広告主へのメール:2026年10月30日(金) |
| 変わること | Creative enhancementsが自動的にオンになる |
| オンの間 | 作られた各バージョンは、広告主の確認・承認なしで配信される |
| オフにする方法 | 開始日より前にAds Managerで設定を変える(開始後もいつでも変更できる) |
| これまでの設定 | アカウント単位・キャンペーン単位でオフにしていた設定は引き継がれる |
ヘルプ記事と、Search Engine Roundtableが公開した広告主へのメールで、開始日が1日違っています。どちらが正しいかについての説明はありません。
Creative enhancementsとは
OpenAIの説明では、Creative enhancementsは、広告を会話の内容や利用者の関心に合ったものにして成果を上げ、広告主が複数のバージョンを作る手間を減らすための機能です。今ある広告と、広告のリンク先のページの内容を使って、メッセージの伝え方を変えます。
調整するときに考慮するのは、次の3つです。
- 会話の内容、または利用者の関心
- 今ある広告
- 広告のリンク先のページの内容
調整したバージョンは、あらかじめ作られることも、会話に合わせてその場で作られることもあります。
変わる可能性があるもの
| 要素 | 変わる内容 |
|---|---|
| 見出しと説明文 | 提供している商品やサービスを、会話の内容や利用者の関心につなげる新しい文、または書き換えた文が作られることがある |
| 言語 | 広告文がほかの言語に翻訳されることがある |
| 画像 | 広告の形式に合うようにサイズが変えられることがある |
| リンク先のURL | 自社サイトの中の関連するページへ案内するように、最適化されることがある |
ヘルプ記事には、平日の夕食の準備について話している会話を例にした、次のような調整例が載っています(日本語訳)。この例は、元の広告とリンク先のページに、商品や配達の情報が載っていることを前提にしています。
| 元の広告 | 調整後の広告の例 | |
|---|---|---|
| 見出し | 新鮮な食料品をお届け | 平日の手早い夕食のための食料品 |
| 説明文 | 新鮮な青果や常備食品をご注文いただけます。配達でお届けします。 | 平日の食事に、新鮮な青果や常備食品をお届けします。 |
OpenAIは、実際の文言は例と変わることがあるとしています。また、Creative enhancementsは今ある広告を調整するもので、広告がChatGPTの回答に影響することはなく、広告は回答とは分けて、広告であることがわかるように表示されると説明しています。
確認なしで配信される点に注意
ヘルプ記事のよくある質問では、調整された各バージョンを配信前に確認・承認する必要はなく、すべてのバージョンをプレビューする仕組みもないと説明しています。オンの間は、調整された広告が自動で配信されます。
Search Engine Roundtableの記事では、この変更に対して、リスティング広告の運用者から否定的な反応が出ていることも紹介されています。
広告主が開始日までにすること
OpenAIのヘルプ記事に書かれた内容をもとに、オンにするかどうかで分けて整理しました。
| 方針 | すること |
|---|---|
| オンにしたくない | 開始日(ヘルプ記事では10月29日、メールでは10月30日)より前に、Ads Managerの「Manage settings」から設定を変えて、オフにする |
| すでにオフにしている | アカウント単位・キャンペーン単位のオフの設定は引き継がれる |
| キャンペーンごとに分けたい | キャンペーン単位の設定は、アカウントの既定の設定より優先される。アカウントでオフにしていても、キャンペーンでオンにしていればそちらが使われる |
| オンのまま使う | 広告とリンク先のページを最新の状態にし、成果をAds Managerのレポートで確認する(下で説明) |
設定は開始日のあとでも、Ads Managerでいつでも変えられます。開始日がヘルプ記事とメールで1日違っているため、オフにする場合は10月29日より前に済ませておくと確実です。
オンのまま使う場合の準備
OpenAIは、Creative enhancementsが正確な情報をもとに調整できるように、次のことを勧めています。
- 広告とリンク先のページを最新の状態にしておく(価格、キャンペーン、商品の詳細、在庫や提供状況など)
- 何を提供していて、なぜ役に立つのかがわかる、明確で具体的な文にする
- 広告のクリエイティブとリンク先のページが、OpenAIの広告ポリシー(Ads Policies)に沿っているか確かめる
成果は、Ads Managerのレポートでキャンペーン、広告グループ、広告の単位で確認できます。見られる指標は、表示回数、クリック数、費用、クリック率(CTR)と、コンバージョン計測を設定している場合は計測されたコンバージョンです。ただしOpenAIは、これらは全体の成果を示すもので、数値の変化だけでCreative enhancementsの効果がわかるわけではないとしています。
ChatGPT広告のこれまでの発表は、AI可視化ツールのリリース年表2026の中でまとめています。ChatGPTの公式の更新は、ChatGPTの最新アップデート・更新履歴にまとめています。


