【速報】DeepSeekが自社検索エンジンの「Search / Fetch API」を一般公開|1,000件0.75ドル、SEOスパムやGEO操作は除外と説明

DeepSeekのSearch / Fetch API公開を表す、上昇するグラフと虫めがね・Webページのイラスト

DeepSeekは2026年10月17日、自社開発の検索エンジンを使ってWeb検索ができる「Search API」と、Webページの本文を取得する「Fetch API」を一般公開しました。公式ニュースとAPIドキュメントで発表され、料金はどちらも成功1,000リクエストあたり0.75ドルです。同じ日の更新履歴(Change Log)では、この検索エンジンが「SEOスパム、GEO(生成AI向け最適化)による操作、低品質なAI生成コンテンツ」を厳しい検出の仕組みで取り除いている、と説明しています。

この記事の要点

  • Search APIは、検索語句に対してタイトル・URL・要約・本文・関連度スコア・権威度などの検索結果を返す
  • Fetch APIは、URLを1つ指定すると、そのページの本文をMarkdownで返す
  • 料金はSearch・Fetchとも成功1,000リクエストあたり0.75ドル。失敗・結果0件・タイムアウトは課金されない
  • DeepSeek Harness・Claude Code・CodexでDeepSeek APIを使うときのサーバー側ツール呼び出しは、日本時間2026年11月1日1時(北京時間0時)の課金開始まで無料
  • DeepSeekによると、この検索エンジンは1日数億件の検索を処理し、数千億ページをインデックスしている。SEOスパムやGEO操作は除外するという
目次

何が発表されたか

項目 内容
発表日 2026年10月17日(DeepSeek公式ニュース・Change Log)
公開されたAPI Search API(Web検索)とFetch API(ページ本文の取得)。どちらも誰でも使える一般公開
検索のしくみ DeepSeekが自社開発した検索エンジン。DeepSeekのWeb版とAPIの検索機能も、これまでこの検索エンジンが支えてきたと説明
使い方 DeepSeek APIと同じAPIキー(Bearer認証)で呼び出すJSON API。ベースURLはhttps://api.deepseek.com
料金 Search・Fetchとも成功1,000リクエストあたり0.75ドル(中国語版のニュースでは1,000回あたり5元)
無料期間 DeepSeek Harness・Claude Code・Codexのサーバー側ツール経由の呼び出しは、日本時間2026年11月1日1時(UTCでは10月31日16時)まで無料
リクエスト上限 アカウントごとに、Search・Fetchそれぞれ毎秒5リクエスト
同時の発表 新しいモデル「DeepSeek-V4.1-Flash-1017」の公開(モデル名deepseek-flashで利用)
DeepSeek公式ニュース(2026年10月17日)のSearch & Fetch APIの項目。各エンドポイントが1,000件あたり0.75ドルで、DeepSeek Harness・Claude Code・Codexでの利用は課金開始まで無料と書かれている
出典:DeepSeek API Docs「DeepSeek-V4.1-Flash-1017 Release」(2026年10月17日)

Search APIとFetch APIでできること

公式のSearch & Fetchガイドによると、2つのAPIはエージェントやRAG(検索拡張生成)のアプリに、いまのWebの情報を渡すためのものです。

API エンドポイント 送るもの 返ってくるもの
Search POST /v1/tools/search 検索語句(1〜128文字) 検索結果の一覧(タイトル、URL、短い要約、長い要約、本文、サイト名、公開日時、関連度スコア、権威度)
Fetch POST /v1/tools/fetch 取得したいページのURL(8,192文字まで、http/https) ページのタイトルと、Markdownに変換した本文
DeepSeek API Docsの「Search & Fetch」ガイド冒頭。上部のバナーにSearch / Fetch APIの提供開始が表示され、SearchとFetchのエンドポイントが一覧になっている
出典:DeepSeek API Docs「Search & Fetch」

Search APIの主な指定項目

項目 内容
query 検索語句。1〜128文字。下の検索演算子も使える
count 返す件数。1〜50件(初期値10件)
ori_question 検索のもとになったユーザーの質問(1〜128文字)。検索語句の理解を助ける
localization 検索結果を地域に合わせるためのIPアドレス(任意)
need_content ページ本文も返すかどうか(初期値はfalse)

検索語句には、site:(サイトを指定)、-site:(サイトを除外)、-(語句を除外)、"..."(完全一致)、lang:(言語を指定)、after: / before:(公開日で絞り込み)といった演算子を組み合わせられます。

検索結果に付く「関連度スコア」と「権威度」

Search APIの結果には、タイトルや要約に加えて、評価をあらわす数値も付いて返ってきます。

項目 公式の説明
rerank_score 0〜3の関連度スコア。関連性・権威性・新しさなどの要素を組み合わせたもので、1.5以上が質の高い結果とされる
authority ページの権威度の段階。0〜4(-1は不明)で、3以上が権威の高い情報源
snippet 画面表示向けの短い要約(おおむね100〜200文字)
summary モデルに読ませる向けの長い要約(おおむね600〜800文字)
date ページの公開日時(不明な場合はnull)

Fetch APIの注意点

Fetch APIは、URLを1つ渡すとページのタイトルと本文(Markdown)を返します。ガイドには「取得は対象サイトの可用性とアクセスポリシーに従う」と書かれており、サイトのポリシーでブロックされたURLや、Markdownにできる本文がないページは取得できない(エラーになる)と説明されています。また、Fetchにはアカウントごとの上限とは別に、ドメインごとの上限もあります。

Search API、Fetch API、モデル呼び出しの関係と、料金・無料期間・リクエスト上限をまとめた図

料金と無料期間

Search・Fetchはトークン数ではなく、成功したリクエストの数で課金されます。返す件数(count)を増やしても1回あたりの料金は変わりません。

API 単位 料金
Search 成功1,000リクエストあたり 0.75ドル
Fetch 成功1,000リクエストあたり 0.75ドル

課金されるのは、HTTP 200が返り、結果がある場合だけです(Searchは結果が1件以上、Fetchはページ本文が取れた場合)。失敗したリクエスト、検索結果が0件の場合、タイムアウトは課金されません。

DeepSeek API Docs「Search & Fetch」ガイドの料金(Billing)の項目。SearchとFetchはそれぞれ成功1,000リクエストあたり0.75ドル
出典:DeepSeek API Docs「Search & Fetch」Billing

また、DeepSeek Harness・Claude Code・CodexでDeepSeek APIを使っている場合、サーバー側のツール呼び出しとしてすでにSearch・Fetchが使われています。この分はいまは無料で、北京時間2026年11月1日0時(日本時間1時)から1回ごとの課金が始まります(Models & Pricingにも同じ記載があります)。

DeepSeekの検索エンジンについて公式が説明していること

DeepSeekはChange Logの「Opening up the in-house search API」で、自社の検索エンジンを次のように説明しています(日本語訳は編集部)。

DeepSeek API DocsのChange Log(2026年10月17日)。自社検索エンジンがSEOスパム、GEO操作、低品質なAIGCを除外すると説明している
出典:DeepSeek API Docs「Change Log」(2026年10月17日)
項目 DeepSeekの説明
役割 DeepSeekのWeb版とAPIの検索機能を支えている自社の検索エンジン
規模 世界中から1日数億件の検索リクエストを処理。数千億のWebページをインデックス
特徴 AIネイティブの汎用検索エンジン。多言語に対応し、関連性・権威性・鮮度の高い結果をリアルタイムで返す
品質対策 SEOスパム、GEOによる操作、低品質なAIGC(AI生成コンテンツ)を厳格な検出の仕組みで除外し、ユーザーとLLMに信頼できる情報を届ける

この「SEOスパムとGEO操作を除外する」という一文には、米国のSEOコンサルタントであるLily Ray氏もXで反応しています。なお、どのようなページを「スパム」や「操作」と判定するのか、具体的な基準は公開されていません。

SEO・LLMOへの影響(編集部の見方)

ここからは、公式の発表をもとにした編集部の見方です。

まず、AIエージェントやRAGアプリが使う「検索の情報源」の選択肢が増えます。AIサービスがどの検索エンジンを使っているかは、主要AIが使っている検索エンジンの調査記事でまとめていますが、DeepSeekは今回、自社の検索エンジンを外部の開発者にも開きました。DeepSeekの説明どおりWeb版の検索もこのエンジンが支えているなら、DeepSeekのAI回答に自社サイトが引用されるかどうかは、この検索エンジンで見つかるかどうかに左右されると考えられます。

次に、検索結果に「権威度」と「関連度スコア」が数値で付く点です。APIを使う開発者が、たとえば「権威度3以上だけを使う」といった絞り込みをすることも考えられます。その場合、権威性や情報の新しさで低く評価されたページは、AIの回答材料に入りにくくなる可能性があります。

また、DeepSeekはGEOによる操作やSEOスパムを除外すると明言しています。AIに引用されることだけを狙って不自然に作り込んだページは、評価されにくい方向にあると見るのが自然です。一方で、Fetch APIがどのクローラー名(ユーザーエージェント)でアクセスするのか、robots.txtでどう扱われるのかは、ガイドには書かれていません。

  • DeepSeekのWeb版やアプリで、自社の主要なテーマを検索・質問して、自社サイトが出典に出るか確かめる
  • 一次情報、著者、更新日など、権威性と新しさが伝わる情報をページに載せる
  • Fetch APIは本文をMarkdownに変えて渡すため、見出しや表で内容が整理されたHTMLにしておく
  • クローラー名やrobots.txtの扱いについて、DeepSeekから追加の発表がないか見ておく

出典

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