ConoHa WINGは2026年10月22日、PHPの重大な脆弱性への対応がすべて終わったと、公式サイトのお知らせと公式のX(@ConoHaPR)で発表しました。20時45分の時点で、提供中のすべてのPHPバージョンにセキュリティパッチを適用し終えたとしています。利用者がPHPのバージョンを変える必要はありません。ただし、今回のパッチはPHPのバージョンを上げずに修正だけを取り込む方法のため、WordPressの「サイトヘルス」などでは、修正前と同じバージョンの番号が表示されることがあります。何が終わったのかと、番号の見方、利用者がすることをConoHaの公式の案内でまとめました。
この記事の要点
- ConoHa WINGは10月22日20時45分の時点で、提供中のすべてのPHPバージョンにセキュリティパッチを適用し終えました。21日夜に修正版が公開されたPHPの重大な脆弱性への対応です。
- 利用者がPHPのバージョンを変える必要はありません。ConoHaは、使っているPHPのバージョンのまま修正を当てたとしています。
- WordPressの「サイトヘルス」などでは、修正前と同じ番号が表示されることがあります。例えばPHP 8.5は、開発元の修正版の8.5.12ではなく8.5.11と出ます。ConoHaは、表示される番号にかかわらず修正は適用済みとしています。
- 22日12時から21時の予定だった緊急メンテナンスは、20時45分に終わりました。止めていたWebメールとファイルマネージャーは18時30分ごろに、phpMyAdminも終報の時点で再開しています。
- ConoHa VPSなど、自分でPHPを管理しているサーバーは対象外です。ConoHaは、VPSの利用者には修正版(8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35以降)への更新を求めています。
ConoHa WINGの対応の流れ
ConoHaは、10月21日夜から続けていた緊急メンテナンスと、ファイルマネージャー・Webメールの一時停止は、どれもPHPの脆弱性への対応だったと22日のお知らせで説明しています。21日の時点のお知らせでは理由を「システムの保守作業」としていて、PHPには触れていませんでした。この間も、Webサイトの表示とメールの送受信はふだんどおり使えるとしていました。
| 日時(日本時間) | ConoHaの発表 | 出典 |
|---|---|---|
| 10月21日19時〜22日10時 | 緊急メンテナンス。作業内容は「システムの保守作業」で、一時的に接続できない、またはサービスを使えないことがあるとした | お知らせ |
| 10月21日23時 | PHPの開発元が、重大な脆弱性を直した修正版を公開(ConoHaのお知らせによる) | お知らせ |
| 10月22日 | 予防保守として、ファイルマネージャーとWebメールの利用を一時停止。再開までは、メールソフトやFTPソフトで代わりに使うよう案内 | お知らせ |
| 10月22日12時〜21時(予定) | Webサーバーの収容ホストの緊急メンテナンス。再起動を伴うため、ホストごとに数分から数十分ほどサーバーを使えない時間があるとした | お知らせ |
| 10月22日 | メンテナンスと機能の停止はPHPの脆弱性への対応だと説明。PHPのバージョンはそのままで、ConoHaの側でパッチを順に当てるとした | お知らせ |
| 10月22日18時の時点 | 第2報。パッチの適用は続いていて、Webメールとファイルマネージャーは再開、phpMyAdminは止めたまま | お知らせ |
| 10月22日18時30分ごろ | Webメールとファイルマネージャーを再開 | お知らせ |
| 10月22日20時45分 | すべてのPHPバージョンへのパッチの適用が完了。緊急メンテナンスも終了し、phpMyAdminも再開(終報) | お知らせ |
| 10月22日21時1分 | 公式のXで終報を知らせた | X投稿 |

サイトヘルスの番号が変わらない理由
PHPの開発元は、今回の脆弱性を直した修正版として8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35を出しました。ConoHa WINGはこれらの新しいバージョンに上げたのではなく、いま使っているバージョンのまま、修正の部分だけを取り込んでいます。そのため、WordPressの管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」などでPHPのバージョンを見ると、これまでと同じ番号が表示されることがあります。
ConoHaが示した、パッチを当てたあとのバージョンの番号は次のとおりです。
| PHPのバージョン | ConoHa WINGで表示される番号(修正済み) | 開発元の修正版 |
|---|---|---|
| 8.5 | 8.5.11 | 8.5.12 |
| 8.4 | 8.4.26 | 8.4.27 |
| 8.3 | 8.3.35 | 8.3.36 |
| 8.2 | 8.2.34 | 8.2.35 |
| 8.1 | 8.1.34 | 出ていない(サポート終了) |
| 8.0 | 8.0.30 | 出ていない(サポート終了) |
| 7.4 | 7.4.33 | 出ていない(サポート終了) |
| 7.3 | 7.3.33 | 出ていない(サポート終了) |
| 7.2 | 7.2.34 | 出ていない(サポート終了) |
| 7.1 | 7.1.33 | 出ていない(サポート終了) |
| 7.0 | 7.0.33 | 出ていない(サポート終了) |
| 5.6 | 5.6.40 | 出ていない(サポート終了) |
ConoHaは、表示される番号にかかわらず、今回の脆弱性への修正はすべてのPHPバージョンに適用済みとしています。PHPのバージョンの番号を見て判定するツールやサービスでは、修正前の番号として扱われることがあります。番号だけで「まだ直っていない」と判断せず、ConoHaの終報をあわせて確かめてください。
なお、ConoHaのConoHa VPS向けのお知らせでは、PHP 5.4〜8.1はサポートが終わっていて、開発元からは今回の修正版が出ていないとしています。ConoHa WINGでは8.1以前にもパッチを当てたとしていますが、サポートが終わったバージョンは今後の脆弱性の修正も出ません。WordPressのサイトなら、動作を確かめたうえで、サポート中のPHP 8.2以降に移すことを考えておきましょう。
ConoHa WINGの利用者がすること
| 確かめること | どうするか |
|---|---|
| PHPのバージョン | 変えなくてよい。ConoHaが、使っているバージョンのまま修正を当てた |
| サイトヘルスなどの番号 | 8.5.11などの前と同じ番号のままでよい。上の表の番号なら、ConoHaは修正済みとしている |
| サイトの表示 | 22日12時からのメンテナンスでは、ホストごとに数分から数十分止まる時間があった。メンテナンスは終わっているので、サイトや管理画面がふだんどおり開けるかを一度確かめる |
| Webメール・ファイルマネージャー・phpMyAdmin | どれも再開済み |
| PHP 8.1以前を使っている | 今回の脆弱性にはConoHaがパッチを当てた。今後のために、サポート中の8.2以降への移行を考える |
ConoHa VPSなど、自分でPHPを入れて管理しているサーバーは、ConoHa WINGのこのパッチの対象ではありません。ConoHaはVPS向けのお知らせで、この脆弱性を「php2shell」(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)と説明し、認証なしで第三者にコードを実行されるおそれがあるとして、8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35以降への更新を求めています。更新の進め方はPHPの脆弱性の記事にまとめています。
関連記事
- PHPに重大な脆弱性、修正版を公開 WordPressなどのサイト運営者がすること
- レンタルサーバー各社の今夜のメンテナンス一覧 理由にPHPを明記したのはKAGOYAとロリポップ!
- PHP脆弱性でサイトを止めるなら503を Googleが検索への影響を避ける方法を案内
出典
- ConoHa WING「【重要】PHPの脆弱性への弊社対応完了のお知らせ(終報)」(2026年10月22日)
- ConoHa(@ConoHaPR)のX投稿「【重要】PHPの脆弱性への対応完了のお知らせ(終報)」(2026年10月22日)
- ConoHa WING「【重要】PHPの脆弱性への弊社対応状況について(第2報)」(2026年10月22日)
- ConoHa WING「【重要】PHPの脆弱性への弊社対応について」(2026年10月22日)
- ConoHa WING「【緊急メンテナンス】[ConoHa] サーバーメンテナンス」(2026年10月22日)
- ConoHa WING「【緊急メンテナンス】[ConoHa] サーバーメンテナンス」(2026年10月21日)
- ConoHa WING「[ConoHa] ファイルマネージャーおよびWebメール機能の一時停止のお知らせ」(2026年10月22日)
- ConoHa WING「[ConoHa] ファイルマネージャーおよびWebメール機能の提供再開のお知らせ」(2026年10月22日)
- ConoHa VPS「【注意喚起】PHPにおける重大な脆弱性「php2shell」(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)に関するアップデートのお願い」(2026年10月22日)


