Semrushは2026年10月21日、商用意図の修飾語付きキーワードでAI Overviewの表示率が前年の約46%から約88%にほぼ倍増した、とする調査記事を公開しました。銀行・ソフトウェア・ECの400キーワードを2025年9月〜2026年8月まで、Semrushの米国デスクトップデータで毎月追跡した結果です。
この記事の要点
- Semrush調査(2026年10月21日公開):商用修飾語付き400KWで、AI Overviewのキーワード加重カバレッジが45.75%→88%(2025年9月→2026年8月)。
- 検索ボリューム加重では2026年8月に97.08%。未表示の12%のKWは全体ボリュームの3%未満。
- 対象修飾語は alternatives/ブランド vs ブランド/best X for Y/価格・コスト/レビュー。
- 「reviews」は約30%→約90%(+59ptで最大)。「best X for Y」は96.12%で最高カバレッジ。
- ECは32.62%→85.11%と業種別で最大の伸び。3業種とも2026年8月時点で85〜91%。
- 実務:比較・料金・レビュー系KWでもAI Overview前提。言及・引用元の追跡と、商業コンテンツの更新が重要。
調査の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年10月21日(Luke Harsel氏) |
| キーワード数 | 固定パネル400 |
| 業種 | banking/software/ecommerce |
| 修飾語 | alternatives、brand vs brand、best X for Y、price/cost、reviews |
| 期間 | 2025年9月〜2026年8月(毎月) |
| データ | Semrush 米国デスクトップ |
| 主な指標 | キーワード加重のAI Overview表示率(+ボリューム加重) |
全体:45.75%から88%へ
キーワードを均等に数えたキーワード加重では、2025年9月の45.75%から2026年8月の88%へ上昇しました。需要の大きいクエリで重み付けしたボリューム加重では、2026年8月時点で97.08%です。

修飾語別:どこも8割超え
2025年9月は修飾語によって30.14%(reviews)〜63.41%(brand vs brand)と開きがありましたが、2026年8月は82.05%〜96.12%に収斂しました。すべてのグループが80%超です。

| 修飾語 | 変化のポイント(記事の記載) |
|---|---|
| reviews | 約30%→約90%(+59ポイントで最大の伸び) |
| best X for Y | カバレッジ最高の96.12%(+53.4ポイント) |
| brand vs brand | 伸びは最小(+23.18ポイント)だが、いまは86%超 |
| alternatives | +34ポイント、82%超 |
| price/cost | 他修飾語と同様に80%台へ(業種組合せでは差あり) |
業種別と「飽和」している組合せ
業種別では、2025年9月はEC 32.62%〜ソフトウェア約68%と差が大きかった一方、2026年8月は3業種とも85〜91%で、差は6ポイント未満に縮みました。ECの32.62%→85.11%が業種別では最大の上昇です。
業種×修飾語の15組合せのうち、2026年8月時点で12組合せがキーワード加重80%以上。次の3つは100%(対象KWすべてでAI Overview表示)でした。
- banking × best X for Y
- software × alternatives
- software × best X for Y
80%未満に残ったのは banking×alternatives(65%)、ecommerce×price/cost(71.43%)、software×reviews(75%)の3つで、いずれも12か月で大幅に上がっています(例:ECのprice/costは4.76%→71.43%)。
ボリューム加重だと約97%
キーワードを均等に数えると88%ですが、検索ボリュームで重み付けすると2026年8月は97.08%でした。AI Overviewが出なかった12%のキーワードは、推定検索ボリューム全体の3%未満にとどまります。需要の大きい商用クエリほど、AI Overviewとオーガニックが競合しやすい、という読み方ができます。
SEOチーム向けの実務ポイント
比較ページ、代替一覧、料金ガイド、ベスト系リストといった商用コンテンツは、1位でも以前ほどクリックを取りにくい一方で、AI Overviewの要約に影響する材料としては残る、とSemrushは述べています。例として「mailchimp vs klaviyo」では、自社ガイドと第三者(Zapier等)・YouTubeが混在して引用されていました。
| アクション | 内容 |
|---|---|
| AI Overviewの可視化 | 既存の商用KWで言及・引用・トーンを、順位と併せて追う |
| 引用元マップ | レビューサイト、業界まとめ、動画、コミュニティ、競合など、引用されやすい出典を洗い出す |
| 商用コンテンツ更新 | 比較・料金の鮮度と、抜粋しやすい構造を保つ(古い情報は誤表現の余地になる) |
| YouTube・レビュー | 引用されやすい動画・レビュー基盤での正確な言及を増やす |
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