マスク氏「Grok Botの提供コストは収益に対して持続不可能なほど高かった」 使用量が早く尽きたとの声に返信

イーロン・マスク氏のX投稿「Grok Botの提供コストは収益に対して持続不可能なほど高かった」を伝えるAB通信のアイキャッチ。上限変更の公式発表は確認できていない

イーロン・マスク氏は11月2日(日本時間5時34分)、AIエージェント「Grok Bot」の使用量がすぐに尽きたという利用者の投稿に、Xで「Grok Botの提供コストは、収益に対して持続不可能なほど高かった」と返信した(マスク氏のX投稿)。何をどう変えたのか、使用量の上限や料金を見直したのかは書いていない。11月2日昼の時点で、xAI(SpaceX Super Intelligence)やGrok Botの公式から、上限の変更や使用量のリセットについての発表は確認できていない。

目次

要点(3行)

  • 何を言った:「Grok Botの使用量のリセットはないのか」という質問に、マスク氏が「提供コストは収益に対して持続不可能なほど高かった」と返信した
  • きっかけ:週ごとの使用量が、いつもより早く100%に達したという利用者の投稿が相次いでいた。Cursorの公式フォーラムでは、スタッフが「使っていないのに使用量が急に増えるのは起きてはいけないこと」として調べている
  • 分かっていないこと:上限を下げたのか、使用量の数え方の不具合なのか、リセットや補償があるのかは、公式には発表されていない

マスク氏の投稿:「提供コストは収益に対して持続不可能なほど高かった」

マスク氏の投稿の原文は次のとおり。

“The cost of serving Grok Bot was unsustainably high relative to revenue”
(Grok Botの提供コストは、収益に対して持続不可能なほど高かった)

イーロン・マスク氏のX投稿のスクリーンショット。「The cost of serving Grok Bot was unsustainably high relative to revenue」、午前5:34 · 2026年11月2日 · 320.2万 件の表示
出典:X(@elonmusk、2026年11月2日)。表示回数・反応数は11月2日11時55分ごろの時点

この投稿は、Doge Norway(@DogecoinNorway)という利用者のアカウントへの返信だ。投稿の流れは次のとおり(時刻はすべて日本時間)。

日時投稿内容
11月2日 0時52分@DogecoinNorwayの投稿「Grok Botの使用量が100%で、リセットまで4日ある。何があった? いつもは100%にもならないのに」
11月2日 5時11分@DogecoinNorwayの投稿マスク氏あてに「Grok Botのリセットはありませんか? 今週は使用量がとても早く尽きたという人が多い」と質問
11月2日 5時34分マスク氏の返信「Grok Botの提供コストは、収益に対して持続不可能なほど高かった」

マスク氏の返信は、11月2日11時55分ごろの時点で表示回数が約320万回、返信が約2,300件、いいねが約1万件に達している。

原文は「was」(だった)という過去形で書かれている。すでに何らかの見直しをしたとも読めるが、マスク氏は何を変えたかを書いておらず、これは推測にとどまる。

マスク氏の前後の関連投稿

  • 11月1日22時38分、別の利用者(@dvorahfr)が「Grok Botの使用量の上限に達して、水曜日まで使えない」と投稿(投稿)。マスク氏は11月2日6時37分、この投稿に「より使用量の多いプランに上げるには、値上がりの幅が大きすぎる?」と質問で返した(マスク氏の返信、原文:“Upgrade to higher usage plan cost increase is too high?”)
  • 11月2日8時20分には「Grok Botを試してみて! きっと気に入る」「Grok Botには週7日、数十の修正や機能(ときには新しい能力)を入れていて、皆さんの意見を見てできるだけ完璧にしようとしている」と投稿した(マスク氏の投稿)
  • その前の10月30日6時39分には、「Grok Botに無料プランがないことは注目に値する」と投稿している(マスク氏の投稿、原文:“Worth noting that Grok @Bot has no free tier”)

いずれも、使用量の上限や料金の具体的な変更には触れていない。

公式に分かっている仕組み:使用量は週ごとにリセット

xAIの料金ページとドキュメントによると、新しい料金体系「The X Subscription」では、Grok BotはPremium(月30ドル)以上のプランに含まれる。Plus(月8ドル)には含まれない。

プラン月額(税別)使用量(Plus比)Grok Bot
Free0ドル限定含まれない
Plus8ドル基準含まれない
Premium30ドル4倍含まれる
Super100ドル15倍含まれる
Ultra200ドル50倍含まれる

出典:xAI「Pricing」、xAI ドキュメント「Grok Bot on The X Subscription」(いずれも2026年11月2日確認)

  • 使用量は、Grok(チャット・画像・音声・Bot)とCursorで1つの枠を分け合う。使う製品によって減り方が変わる
  • 使える量は週ごとにリセットされる。使い切ったら、追加のクレジットを買うか、リセットを待つ
  • 各プランで使える量は「Plusの何倍」とだけ書かれていて、具体的な量は公開されていない
  • 料金ページには「価格は変わることがある」と書かれている

以前からのCursorのプランや、SuperGrokを連携して使っている人の場合も、Grok Botの使用量は週ごとの上限で、使い切ったあとは追加の従量課金(オンデマンド)を有効にしていれば使い続けられる(Cursorのヘルプ)。

Cursorのフォーラム:スタッフは「起きてはいけないこと」

Grok Botの使用量は、以前からのプランではCursorのアカウントで数えている。Cursorの公式フォーラムには11月1日、「Grok Botの週の使用量の表示が77%と100%の間で行き来する」という報告のスレッドが立ち、11月2日昼までに100件を超える投稿が集まった(スレッド)。

Cursorのスタッフは11月2日1時ごろ(日本時間)、このスレッドで次のように書いた(スタッフの投稿)。

  • 使った分に見合わないのに、Grok Botの週の使用量が急に増えるのは起きてはいけないことで、利用者の設定やルーティンとは関係ない
  • 急増したのは11月1日の13時10分〜13時20分ごろ(日本時間)で、詳しい情報を開発チームに伝えた
  • Botの報告する値と、設定画面やアプリの値が食い違っている。status.x.ai(ステータスページ)の障害は解決済みになっているが、値は増えたままになっている
  • オンデマンドを有効にしている人は、増えた分が有料の利用にならないよう、上限額を設定しておくとよい
  • 個別のアカウントの使用量の計算し直しは、xAIのサポート(support@x.ai)が受け付ける

同じスタッフは2時46分ごろの投稿で、影響はUltra、Pro+、以前のPro、以前のSuperGrok Heavyなど複数のプランに出ているとしたうえで、「チームの返答の前に原因を推測することはしない」と書いている(スタッフの投稿)。11月2日11時ごろの時点で、原因についての続報は出ていない。

一方、マスク氏の返信はコストに触れたもので、この使用量の急増が不具合なのか、意図した上限の見直しなのか、その両方なのかは、xAIもCursorも公式には説明していない。

まだ分からないこと

  • 使用量の上限や、使用量の数え方を変えたのか
  • 11月1日の使用量の急増が不具合だったのか、原因は何か
  • 使用量のリセットや、増えた分の計算し直し・補償があるのか
  • プランの料金や、各プランで使える量を変える予定があるのか
  • マスク氏の言う「コスト」と「収益」の具体的な数字

影響:Grok Botを仕事で使っている人

Grok Botに定期の作業や長い作業を任せている人は、週の途中で使用量が尽きると作業が止まる。まずは設定や管理画面(The X Subscriptionならgrok.com/dashboardの「Usage」)で残りの量とリセットの日時を確かめておきたい。追加のクレジットやオンデマンドを使っている人は、上限額を決めておくと、思わぬ請求を防げる。使った覚えがないのに使用量が増えている場合は、xAIのサポートに、使用量の記録と増えた時刻を添えて問い合わせる方法がある。

注意点・補足

  • マスク氏の発言はX上の返信で、xAIやGrok Botの公式発表ではない
  • 使用量が早く尽きたという話は利用者の投稿によるもので、どれだけの人に影響が出ているかは公式には示されていない
  • 「すでに見直しをした」という読み方は過去形の書き方からの推測で、マスク氏は具体的な変更を書いていない
  • 料金や使用量の仕組みは2026年11月2日時点の公式ページの内容で、今後変わる可能性がある

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出典

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