平山 大樹 AB通信 運営責任者
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OpenAIは11月2日、日常の用事をAIがどこまでこなせるかを測る評価「LifeVal」を公開した(OpenAI公式の発表)。保育園探しや行政の手続き、家計の管理、買い物など、人が実際に手伝ってほしいと考えている作業を集めたもので、OpenAIはこの1年、自社モデルの改善を測るのに使ってきたとしている。
この記事の要約
LifeValは、米国と各国の生活時間調査に、3,995人を対象にした新しいアンケートを組み合わせて作業を選んだ評価だ。対象は子育てや介護、健康、教育、家の事務、家計、買い物、行政サービスまで広い。公式ページには、幼稚園の申し込みや洪水に備えたボランティアの手配など5つの作業例とスコアが載っている。ただし、作るのも採点するのもOpenAI自身で、作業の一覧や採点の基準は公開されていない。
LifeValとは:「答える」ではなく「用事を片づける」力を測る
OpenAIは、毎週10億人以上がChatGPTを使っているとしたうえで、日常の困りごとを助けるには助言だけでは足りず、実際に手続きを進める行動が必要だと説明している。LifeValは、そうした「用事を片づける」力が、モデルの世代ごとにどれだけ伸びたかを追うための評価だ。
作業の選び方:生活時間調査と3,995人のアンケート
- 米国の生活時間調査(American Time Use Survey)と、各国の生活時間調査(Multinational Time Use Study)から、人が日々している作業を洗い出した
- 年齢や性別などの構成を人口に合わせた3,995人のアンケートで、AIに手伝ってほしい作業を尋ねた
- 対象は、子育て・介護、健康、教育、家の事務、家計、買い物、行政サービスなど
公式ページに載っている作業例とスコア

- 引っ越し先の近くで幼稚園を比べ、申し込み先を絞る:93.1%
- 洪水に備えて、地域のボランティアを手配する:98.0%
- 予算や通勤の条件に合う家を探し、登記の書類をカートに入れる:100%
- 離れて暮らす祖母と一緒に試合を観られるよう準備する:96.3%
- 糖尿病と診断された親のために、食事と世話の計画を作る:90.4%
どの作業も、最後は利用者に確認を求めて終わる形になっている。申し込みや購入の確定まで、AIが勝手に進めるわけではない。
OpenAIの投稿

注意点:OpenAIが作り、OpenAIが採点した評価
- 作業の数や一覧、採点の基準は公開されていない。ほかの会社が同じ条件で試すことはできない
- 公式ページに載っているのはOpenAIのモデルの結果だけで、他社のモデルとは比べていない
- OpenAIはこの評価をモデルの改善に使ってきたとしている。改善に使った作業で高い点が出るのは、ある意味で当然とも言える
数字は「OpenAIが自社モデルの伸びをどう測っているか」を知る材料として読むのがよさそうだ。


