Claude API、会話をサーバーに持つ「Message threads」をベータ公開 2回目から新しい分だけ送信、料金・レート制限は変わらず

Claude APIの会話を保持する機能「Message threads」のベータ公開を伝えるアイキャッチ画像
平山 大樹(AB通信 運営責任者)

平山 大樹 AB通信 運営責任者

AB通信 編集部が、企業・行政の公式発表や決算資料などの一次情報を確認して書いています。運営会社・編集方針

Anthropicは11月2日、Claude APIのMessages APIに、会話をサーバー側で短い時間だけ持っておく「Message threads」をベータで加えた(Anthropic公式の解説、公式ドキュメント)。2回目以降は新しいメッセージだけを送ればよくなり、長い会話でClaudeが返答を始めるまでの時間が短くなる。料金とレート制限は変わらない。開発者向けの公式X(@ClaudeDevsの投稿)でも告知された。

目次

この記事の要約

これまでMessages APIでは、やり取りのたびに過去の会話をすべて送り直していた。Message threadsでは最初に会話を一度送れば、あとは新しいメッセージと直前の返答のIDだけで続けられる。スレッドは最後の利用から5分で期限が切れ、1時間以内に消される。Claude Codeでは多くの利用者で既にオンになっていて、50万〜100万トークンの長い会話では、最初の返答までの時間(中央値)が約35%短くなったという。

しくみ:最初に1回送り、あとは新しい分だけ

  • 作る:1回目は今までどおり会話全体とシステムプロンプト、ツールを送り、"thread": {"type": "create"} を付ける
  • 続ける:2回目からは、前の返答以降の新しいメッセージと、前の返答のIDだけを "thread": {"type": "continue", "previous_message_id": "…"} で送る。システムプロンプトとツールは送らなくてよい
  • 期限:最後の利用から5分で期限切れになり、1時間以内に削除される。期限が切れたら会話全体を送り直して新しいスレッドを作る(SDKの補助機能が自動でやり直す)
  • ベータの間は、スレッドを使うリクエストに毎回 anthropic-beta: message-threads-2026-08-12 のヘッダーが必要
図解:これまでは毎回会話を全部送り直していたが、Message threadsでは2回目から新しいメッセージと直前の返答のIDだけを送る。最後の利用から5分で期限切れ、1時間以内に削除。期限切れなら会話全体を送り直す
Message threadsのしくみ。出典:Anthropic公式ドキュメント

送る量は減るが、Claudeは毎回、会話全体を読む。そのため使うトークンの量は変わらない。スレッドはメモリ上で暗号化して持ち、ディスクには書かないとしている。

どんな場面で効くか

  • 長く動き続けるコーディングエージェント(ツールの結果やファイルの編集がどんどん会話に積み上がる)
  • 画面を操作するエージェント(スクリーンショットを毎回上げ直さずに済む)
  • 文書や画像を多く扱う作業(リクエストが小さくなる)

使える場所と料金

Claude Platformのほか、Claude Platform on AWS、Microsoft FoundryのClaude、Google CloudのClaude Models(Anthropicが管理するもの)で、パブリックベータとして使える。料金は通常のトークン単価のままで、レート制限も今までと同じだ。

Anthropicの投稿

Claude開発者向け公式Xアカウント(@ClaudeDevs)のMessage threadsベータ公開を伝える投稿のスクリーンショット
Claude開発者向け公式XアカウントによるMessage threads公開の投稿。出典:@ClaudeDevsのX投稿

営業メールなし/無料

AI・SEOの動きは、
毎朝7時のメールで追いつける

平山 大樹(AB通信 運営責任者)

毎朝6時に私がピックアップしてます!

平山 大樹|AB通信 運営責任者

AB通信のメール配信イメージ

もうXを追いかけなくていい。前日にAB通信で公開したAI・SEOの新着記事を、朝のうちにまとめてお届けします。

毎朝7時ごろ、前日のAI・SEOの新着記事をメールでお届けします。

営業メールは送りません。無料で、配信はいつでも解除できます。
登録後に届く確認メールの「登録を確定する」ボタンで完了です(迷惑メールフォルダもご確認ください)。

目次