平山 大樹 AB通信 運営責任者
AB通信 編集部が、企業・行政の公式発表や決算資料などの一次情報を確認して書いています。運営会社・編集方針
この記事の要約
Adobeは2026年11月4日、マーケティング向けのAIエージェント「CX Enterprise Coworker」を、ChatGPT・Claude・Gemini for business・Microsoft Copilot・Databricks Genieの中で使えるようにしたと発表しました。Amazon Ads やMeta広告などとつなぐMCPコネクタも出ており、普段使っているAIの画面から、キャンペーンの分析やカスタマージャーニーの調整まで頼めるようになります。
発表の内容
CX Enterprise Coworkerは、Adobeの顧客体験向け製品群「CX Enterprise」の上で動くAIエージェントです。公式発表では、見込み客の獲得から購入、継続利用までの顧客体験の計画・実行・改善を手伝うものと説明されています(Adobe公式発表)。
- いま使えるAI:ChatGPT(プラグインとして)、Claude、Databricks Genie、Gemini for business、Microsoft Copilot
- 近く対応予定:Amazon Quick、IBM、Snowflake
- 規格:Model Context Protocol(MCP)とAgent2Agent(A2A)の上に作られている
- 人が確認しながら動かす前提

つなげられるサービス(新しいコネクタ)
あわせて、ほかの会社のサービスとつなぐ既製のMCPコネクタが出ました。公式に名前が挙がっているのは、Amazon Ads、Databricks Genie、Demandbase、Meta広告のキャンペーン用のads MCP server、Microsoft Work IQ、RainFocus、Snowflake Cortex AIなどです。1回の依頼で複数のシステムからデータを取り出し、操作までできる、とAdobeは説明しています。
できること
- キャンペーン成果や、新しく出てきた傾向の分析
- オーディエンスの予測
- カスタマージャーニーの最適化と、施策どうしのぶつかりの解消
- 計画・プロジェクト・作業の管理
導入支援には、Accenture・Deloitte Digitalなどのコンサル会社や、dentsu・Omnicom・Publicis・WPPなどの広告会社が加わるとしています。
マーケター・Web担当者にとっての意味
- AdobeのCX Enterpriseを使っている会社なら、社内で使っているChatGPTやCopilotから、そのまま分析や施策の調整を頼める
- 広告(Amazon Ads・Meta)とCRM・データ基盤をまたぐ作業を、1つの依頼にまとめられる可能性がある
- 対象は企業向け製品の契約者で、個人や小規模の利用者がすぐ使えるものではない。料金は発表に書かれていない
- AIに操作まで任せる場合、どの範囲を自動にし、どこで人が承認するかを先に決めておく
出典
- Adobe Integrates Agentic CX Enterprise Coworker Into AI Platforms from Anthropic, Google, Microsoft, OpenAI and More(Adobe、2026年11月4日、2026年11月5日確認)
更新履歴
- 2026年11月5日:初版


