ランクトラッカーのAccuRankerは2026年10月19日、「毒入り(poisoned)/差し替えSERP」の検出と対応をまとめた解説記事を公開しました。見た目は通常のGoogle結果に見える一方で、オーガニック順位だけが差し替わっている、という現象です。初報のあと10月20日・23日にもGoogle側の検出が強化され、記事は追記更新されています。Search Engine Roundtable創設者のBarry Schwartz氏(@rustybrick)も同記事を紹介しています。
この記事の要点
- 毒入り/差し替えSERP:見た目は普通のGoogle結果だが、オーガニック順位が差し替わっている。ランクトラッカーの自動取得が対象になりやすい。
- Googleは公式声明なし。AccuRankerは、AI向け大量スクレイピング対策の一環でトラッカーが巻き込まれている可能性を挙げている。
- 9月24日頃から顕著。初報10月19日。その後10月20日(主にデスクトップ)・10月23日(両デバイス)で検出強化。
- 最悪日10月24日:初回デスクトップ取得の約40%が毒入り→チェック後サンプルでページ1差し替え3.2%。翌日デスクトップは1%未満へ。
- 10月25日時点(チェック後):デスクトップ0.6%・モバイル1.0%。カットダウンSERPも増加(デスクトップ初回の約4.0%など)。
- 実務:突然の1日落ちは翌日戻るか、いつもの競合が一斉に消えたか、ローカルで別都市が出るか、GSCと同日クエリで落ちてないかを確認。
毒入りSERPとは何か
AccuRankerによると、毒入りSERPは一見すると怪しくありません。広告やAI Overviewなど通常のレイアウトはそのまま残り、差し替わるのは主にオーガニック枠です。同じキーワードを同じ瞬間に検索しても、ブラウザセッションごとに通常結果と差し替え結果が分かれる、と説明されています。そのため市場・デバイス・キーワード種別より、「どう取得しているか」に寄りやすい、というのが同社の見立てです。
Googleは本件について公式声明を出していません。AccuRankerは、AI回答エンジン向けの大量スクレイピング対策の動きにランクトラッカーが巻き込まれている可能性を挙げています。同社データでは1月頃から小規模な同様パターンがあり、9月24日頃が大きな段差だった、とも書かれています。
時系列と主な数字(公式記載)
記事は10月19日初報のあと、10月20日・23日の追加強化を追記しています。数字はAccuRanker公式のままです。
| 日付・期間 | 内容(AccuRanker記載) |
|---|---|
| 9月24日頃〜 | 異常結果が顕著に増加 |
| 9月25日(初日) | 監視サンプルでページ1差し替えがデスクトップ30.2%・モバイル25.7%(サンドイッチチェック) |
| 10月19日 | 解説記事を初報公開 |
| 10月20日深夜 | 検出強化。主にデスクトップ。初回デスクトップ取得の約半数が毒入りになる時間帯も |
| 10月23日深夜 | 両デバイスでさらに強化 |
| 10月24日(最悪日) | 初回デスクトップ取得の約40%が毒入り。チェック後サンプルでページ1差し替え3.2%(デスクトップ) |
| 10月25日 | チェック後:デスクトップ0.6%・モバイル1.0%。翌日デスクトップは1%未満へ |
| カットダウンSERP | デスクトップ初回の約4.0%、モバイル約2.1%(〜10月26日の24時間)。短ページが数時間続く例も |
同社は、率の低下はGoogle側が緩んだからではなく、取得方法の変更と再取得・履歴照合で抑えている、と強調しています。10月23日以降も初回取得の毒入り率は強化前より高い水準(初回の4〜6.5%など)が続き、チェックで大半を弾いている、という書き方です。
カットダウンSERPとローカルのずれ
差し替え以外に、ページ1の先が極端に短い「カットダウンSERP」も増えている、とAccuRankerは報告しています。差し替えがセッション単位なのに対し、カットダウンは検索条件(キーワード・地域・言語)に紐づき、別セッションで取り直しても短いまま残ることがある、とのことです。ローカル検索では、フッターの地域表示はその都市のまま、一覧だけ別都市の店舗になる例もある、と書かれています。
実務:突然の1日落ちをどう見るか
記事が挙げる確認ポイントを、AB通信向けに整理すると次のとおりです。
| チェック | 見るポイント |
|---|---|
| 翌日戻り | トップ100圏外への1日落ちが翌日戻るなら、ペナルティよりデータ異常の可能性が高い |
| いつもの競合 | 同日にいつもの競合が一斉に消えていないか |
| ローカル | 別都市の店舗が出ていないか(表示上の地域名と食い違う場合) |
| Search Console | 同じクエリ・同じ日で平均掲載順位やクリックが落ちていないか。GSCが落ちていなければトラッカー側の毒入りの可能性 |
| トレンド | 1日だけで判断せず、数日の推移を見る |
| ツール側 | 毒入り検出・再取得の有無と、保存データに残る割合を確認する |
AccuRankerは、(1) 取得方法の改善、(2) 保存前のカットダウン拒否と履歴照合・再取得、(3) 保存後のサンドイッチチェック(前後の日と比べて通常サイトが半分未満なら異常扱い)の三層で多くを弾いている、と説明しています。履歴が足りない新規キーワードなどでは照合が効きにくい、という注意も併記されています。
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