Chromeで広告をブロックする方法【2026年版】標準設定と拡張機能の違い

Chromeで広告をブロックする方法は、標準の設定とPC版の拡張機能の2つです。標準機能で止められる広告の範囲を確認し、必要に応じて拡張機能を検討します。広告運用やサイト管理では、閲覧時の設定に加え、広告配信や計測への影響も確認が必要です。

  • Googleのヘルプによると、Chromeには標準で「煩わしい広告」をブロックする機能があり、ポップアップもデフォルトでブロックされます。広告の削除対象はBetter Ads Standardsに違反するサイトで、広告全部ではありません。
  • 広告をまとめて止めたい場合は、PC版Chromeの拡張機能が選択肢です。Chrome for Developersによると、2025年7月以降はManifest V3(MV3)に対応した拡張機能しか動きません。
  • 広告を出す側・測る側のマーケターは、広告ブロッカーの影響と自社サイトの基準適合を確認しておきます。
目次

Chromeで広告をブロックする2つの方法

標準機能は追加のインストールが不要で、設定から状態を確認できます。拡張機能はフィルターリストに基づき広告やトラッカーの通信を止めるため、遮断する範囲は選ぶ機能や設定によって変わります。

方法内容
Chromeの標準機能基準に違反するサイトの広告と、自動表示されるポップアップが対象です。PC・Androidは両方の設定が案内され、iPhone・iPadはポップアップ設定が案内されています。追加導入は不要です。
拡張機能フィルターに該当する広告やトラッカーの通信を止めます。利用できるのはPC版Chromeで、導入と権限・サイトアクセスの確認が必要です。

Chromeの標準機能でブロックする手順

Googleのヘルプでは、煩わしい広告のブロックとポップアップの制御を別々に案内しています。ブロックはデフォルトで有効なので、現在の設定と、許可したサイトがないかを確認します。

PC:[煩わしい広告]と[ポップアップとリダイレクト]

  1. その他アイコン(︙)から[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[サイトの設定]を開きます。
  2. [コンテンツ]の[その他のコンテンツの設定]→[煩わしい広告]を開き、[デフォルトの動作]を確認します。[アクセスしたすべてのサイトであらゆる広告の表示が許可されます]を選ぶと、全サイトでブロックを止める設定になります。
  3. 特定サイトだけ広告を許可する場合は、そのサイトのアドレスバー左のサイト情報を開きます。[サイトの設定]→[権限]の[煩わしい広告]を[許可]にして、再読み込みします。
  4. ポップアップは[サイトの設定]→[ポップアップとリダイレクト]でデフォルトを確認します。必要なサイトだけ許可する設定もできます。

Android:広告とポップアップを別々に確認

  1. その他アイコンから[設定]→[サイトの設定]を開きます。
  2. [コンテンツ]の[煩わしい広告]で、ブロックの設定を確認・切り替えます。
  3. [サイトの設定]→[ポップアップとリダイレクト]を開きます。ポップアップをブロックする場合はオフにします。

Androidの[ポップアップとリダイレクト]は、オフにするとブロックされる表記です。オンとオフを取り違えやすい項目なので、切り替えたあとは実際のページで表示を確かめると確実です。

iPhone・iPad:ポップアップのブロックを確認

  1. その他アイコンから[設定]を開きます。
  2. [コンテンツの設定]→[ポップアップのブロック]を開き、オンになっているか確認します。

Googleのヘルプで、iOS版Chromeの設定から切り替えられると案内されているのはポップアップのブロックのみです。[煩わしい広告]について、iPhone・iPad向けの切り替え手順は案内されていません。

端末設定の場所
PC[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[サイトの設定]。広告は[コンテンツ]の[その他のコンテンツの設定]→[煩わしい広告]、ポップアップは[ポップアップとリダイレクト]です。
Android[設定]→[サイトの設定]。広告は[コンテンツ]の[煩わしい広告]、ポップアップは[ポップアップとリダイレクト]です。
iPhone・iPad[設定]→[コンテンツの設定]→[ポップアップのブロック]。[煩わしい広告]の切り替え手順は案内されていません。

ポップアップを止めても表示が続く場合、Googleのヘルプでは、サイトへの通知の許可や不正なソフトウェアの可能性を挙げています。通知が原因の場合は、サイト情報から通知を[ブロック]します。職場で管理されたChromeでは、管理者の設定により利用者が変更できない場合もあります。

Chromeが自動でブロックする「煩わしい広告」とは

Chromeが判断の基準にするのは、Better Ads Standardsです。Chromiumのブログ(2018年2月、2019年1月)によると、フィルタリングは2018年2月15日に北米・欧州で始まり、2019年7月9日に日本を含む全世界へ拡大しました。

Chromiumのブログ(2018年2月)によると、不合格サイトのページでは、通信をEasyListに基づく広告関連のURLパターンと照合して止めます。Google自身のAdSenseやDoubleClickの広告も対象です。広告の内容だけでなく、密度や全面広告など、サイトへの組み込み方も問題になります。

Coalition for Better Adsの基準(2026年10月閲覧)では、PCとモバイルで対象となる広告体験が異なります。主な項目は次のとおりで、広告素材とページ内の配置を併せて確認する必要があります。

区分主な広告体験
PCポップアップ広告、音声付き自動再生動画広告、カウントダウン付きの全面広告、大きなスティッキー広告、広告密度50%超、スティッキー動画広告と組み合わせた広告密度30%超。
モバイルポップアップ広告、全面広告、広告密度30%超、点滅するアニメーション広告、音声付き自動再生動画広告、カウントダウン付きの離脱時全面広告、全画面のスクロールオーバー広告、大きなスティッキー広告など。

拡張機能で広告をブロックする

Chromeウェブストアのヘルプによると、拡張機能はデスクトップのChromeに追加するものです。スマートフォンの[デスクトップに追加]も、次にPCのChromeを開いたときに追加するための操作です。スマートフォン版Chrome内で拡張機能を動かす設定ではありません。

Chrome for Developersの移行日程では、旧仕様のManifest V2(MV2)で作られた拡張機能が段階的に廃止されました。2026年時点で使う広告ブロック拡張機能は、MV3対応であることが前提です。

時期出来事
2024年6月3日MV2の段階的廃止を開始し、Beta・Dev・Canaryで警告を表示。
2024年10月9日安定版でMV2拡張機能の無効化を開始。
2025年3月31日全チャネルでMV2拡張機能をデフォルトで無効化。この時点では再有効化が可能。
2025年7月24日Chrome 138で全ユーザーのMV2を無効化し、再有効化も不可に。企業向けポリシーはChrome 139で削除され、以降はMV2が動作しない。
2026年8月31日残っていたMV2拡張機能をChromeウェブストアからすべて削除。

掲載例として、AdBlockとuBlock Origin Liteがあります。以下はChromeウェブストアの掲載情報(2026年10月19日閲覧)に基づくもので、遮断範囲や設定を比較するための情報です。

AdBlockの開発元ADBLOCK, INC.は、説明に「世界中で6,000万人以上のユーザーに信頼されている」と記載しています。「控えめな広告」(Acceptable Ads)プログラムに参加しており、非侵入型の広告はデフォルトではブロックされません。設定でこの扱いからオプトアウトでき、アプリ内購入もあります。

Raymond HillによるuBlock Origin Liteは、MV3ベースのコンテンツブロッカーです。デフォルトのルールセットには、uBlock Originの内蔵フィルター、EasyList、EasyPrivacy、Peter Lowe’s listが含まれます。

拡張機能を入れる前に確認したいこと

Chromeウェブストアのヘルプは、許可を与える対象を信頼できる拡張機能に限るよう案内しています。導入時には要求される権限を確認し、[詳細]からサイトアクセスを[クリックされた場合のみ][特定のサイト][すべてのサイト]に変更できます。業務で使うサイトに合わせ、読み取り・変更を許す範囲を検討します。

同ヘルプによると、セーフ ブラウジングの保護強化機能が有効なら、信頼できない拡張機能のインストール時に警告されます。会社のPCでは、組織の設定により一部の拡張機能がブロックされる場合があります。要件を満たさず無効になった場合は、[代わりの拡張機能を探す]から代替を確認できます。

拡張機能は、広告以外のスクリプトも止め、表示を崩すことがあります。サイトによっては広告ブロッカーを検知し、閲覧を制限したり解除を求めたりします。Google AdSenseのヘルプも、同意メッセージが止まる場合があると説明しています。

マーケター・サイト運営者が押さえておきたい影響

StatCounter Global Statsの2026年9月の日本データでは、全デバイスのChromeは52.8%、Safariは25.1%、Edgeは15.1%です。スマートフォンではChromeが49.2%、Safariが46.8%で、いずれも利用者数ではなくページビューベースの割合です。確認する端末を整理する際は、ブラウザシェアの関連記事も参考になります。

Search Consoleのヘルプによると、自社サイトの基準適合は[広告に関する問題レポート]で確認できます。[不合格]の場合は問題のリストと検出URL、可能なら画像・動画が表示されます。広告素材だけでなく、モバイルでの広告占有率など組み込み方も確認します。

Google Ad Managerの資料によると、不合格サイトにはフィルタリング開始の30日前に修正を求める通知が届きます。修正後は再審査をリクエストしますが、Search Consoleのヘルプでは、審査対象はサブドメインだけでなくドメイン全体としています。検出されたページだけに対応範囲を絞らず、サイト全体を点検します。

Google AdSenseのヘルプによると、[プライバシーとメッセージ]の[広告ブロックによる損失収益の回復]メッセージで、広告の許可や購読など別の支援方法を案内できます。専用タグを入れると、メッセージを公開せず下書きのままでも、広告ブロックの検出データやレポートを確認できます。

同ヘルプは、広告ブロック拡張機能が欧州規制や米国州法の同意メッセージも止める場合があると説明しています。計測タグや同意バナーなど、広告以外のスクリプトへの影響も確認対象です。計測と同意の確認項目を整理する際は、Cookieの解説記事も併せて確認してください。

まとめ

Chromeで広告を消したい場合は、まず端末に応じた標準設定とブロック対象を確認します。PCで広告をまとめて止めるにはMV3対応の拡張機能が選択肢となり、権限やサイトの表示への影響も確認が必要です。マーケター・サイト運営者は、自社サイトの基準適合と広告ブロックの検出データを確認し、広告配信・計測・同意表示への影響を点検します。

参考資料

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