Amazonで商品を販売していて、Amazonからの招待があり、セラーからベンダーへの移行を検討している方もいるのではないでしょうか。ベンダーとしてAmazonを利用するうえで、Amazonベンダーセントラルは店舗管理に欠かせません。本記事では、Amazonベンダーセントラルの特徴やメリット・デメリットを解説するので、ぜひ参考にしてください。
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Amazonベンダーセントラルとは
Amazonベンダーセントラルとは、ベンダーとしてAmazonに出品する場合に、店舗管理に利用するプラットフォームです。
ベンダーとしてAmazonを運用するためのデータや機能が揃っており、データの確認や設定に欠かせません。Amazonセラーセントラルのように、運用に欠かせないサービスであるため、使い方を正しく理解しましょう。
AmazonベンダーセントラルとAmazonセラーセントラルの違い
AmazonベンダーセントラルとAmazonセラーセントラルの違いは、以下の通りです。
Amazonベンダーセントラル | Amazonセラーセントラル | |
---|---|---|
利用条件 | Amazonからの招待制 | なし |
販売者 | Amazon | 出品者 |
料金 | 無料※販売手数料なし ※商品価格の約40~70%の価格でAmazonへ商品を卸す | ・大口出品:4,900円(税別)/月+販売手数料 ・小口出品:100円/商品+販売手数料 |
販売元 | Amazon.co.jp | 出品者 |
利用条件がないAmazonセラーセントラルとは対照的に、Amazonベンダーセントラルを利用するためにはAmazonからの招待が必要です。
また、Amazonベンダーセントラルを利用するベンダーは、Amazonに商品を卸し、Amazonが販売や出荷を行う形態をとっています。Amazonセラーセントラルを利用するセラーは、セラー自身が運営を行う点で販売の仕組みが大きく異なるため、プラットフォーム上で利用できる機能に違いがあることを理解しましょう。
Amazonセラーセントラルについては以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみましょう。
Amazonにおけるセラーとベンダーについては以下の記事で解説しているため、詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
Amazonベンダーセントラルの登録方法
Amazonベンダーセントラルの登録には、Amazonからの招待が必要です。
ユーザーに1点ずつ商品を販売するより、Amazonにまとめて商品を卸すAmazonベンダーセントラルの方が簡単に収益を上げられそうですが、特別な利用条件がないAmazonセラーセントラルとは、条件が異なります。
ベンダーへ招待される条件は公表されていませんが、売上や実績からベンダーにふさわしいとAmazonに判断された場合に招待が届きます。
ベンダーとして出品したい場合は、商品の販売実績を上げて、Amazonから認められる存在になるのが重要です。
Amazonベンダーセントラルの5つのメリット
ここでは、Amazonベンダーセントラルの5つのメリットを紹介します。
Amazonベンダーセントラルのメリットは、以下の通りです。
- ユーザーへの信頼度が上がる
- 販売や広告運用に関する手間がかからない
- カートボックス獲得率が上がる
- 利益を把握しやすい
- ライバルが少ない
メリットを理解して、Amazonベンダーセントラルを効果的に活用しましょう。
ユーザーへの信頼度が上がる
Amazonベンダーセントラルを利用すると、商品詳細ページの出荷元・販売元の記載がショップ名ではなく、「Amazon.co.jp」と表示されます。
Amazonのブランド名を利用できれば、知名度や販売実績がない店舗でもユーザーの不安を解消でき、信頼が高まります。特に高額商品では、販売元への信頼が購入の決め手になりやすく、売上アップやリピーターの増加につながるでしょう。
販売や広告運用に関する手間がかからない
出品者側で商品を販売する際には、商品の出品・価格設定から発送・在庫管理、広告の運用まで管理しなければいけません。
Amazonベンダーセントラルでは、Amazonが販売プロセスを代行してくれるため、業務負担だけではなく、人員コストの削減にもつながります。
今まで費やしていた時間を戦略を考える時間に充て、売上拡大を図りましょう。
カートボックス獲得率が上がる
Amazonで売上アップを目指すには、カートボックスの獲得が重要です。商品ページにカートボックスが表示されないと、目立ちにくくなりユーザーに購入してもらえる可能性が低くなります。
ベンダーの商品は、セラー商品よりもカートボックス獲得率が高い傾向にあります。
カートボックスの獲得には、競争力のある価格設定や優れたカスタマーサービスの提供が必要です。ベンダーではAmazon側が販売や出荷などを行うため、カートボックス獲得のハードルが低くなるのがメリットです。
利益を把握しやすい
ベンダーはAmazonが商品の価格設定を行うため、価格変動による利益計算が簡単です。自身で価格を設定する手間が省けます。
また、月額費用や販売手数料が発生しないため、売上とコストの計算が楽になるのもメリットです。利益を把握しやすい分、こまめな確認や分析によって、計画的な運用を実現できます。
ライバルが少ない
Amazonベンダーセントラルを利用するためには、Amazonからの招待が条件です。
料金を支払えば利用できるAmazonセラーセントラルと異なり、参入障壁が高いため、ライバルが少ない傾向にあります。
出品元が「Amazon.co.jp」と表示されたり、カートボックスを獲得しやすくなったりするメリットを生かし、売上アップを期待できるでしょう。
Amazonベンダーセントラルの5つのデメリット
Amazonベンダーセントラルはメリットばかりではなく、デメリットも存在します。
Amazonベンダーセントラルのデメリットは、以下の5つです。
- 販売価格を自由に決められない
- 商品選定やプロモーションを主体的にできない
- 発注が止まるリスクがある
- 発注に対してスピーディーに対応する必要がある
- 資金回収サイクルが遅い
デメリットを理解した上で、Amazonベンダーセントラルを店舗運営に利用しましょう。
販売価格を自由に決められない
Amazonベンダーセントラルでは、Amazon側で過去の需要動向から販売価格を決定するため、店舗側で価格を調整できません。
価格のコントロールができないため、希望よりも価格が低くなり、利益が出にくくなる可能性がある点に注意が必要です。また、販売価格が変動するため、他の販売チャネルやブランドイメージに影響が出るリスクもあります。
商品選定やプロモーションを主体的にできない
Amazonベンダーセントラルは、Amazonに販売を委託する形態であるため、商品選定やプロモーションを自由に行えません。売上が伸び悩んでいても、価格の変更や広告運用などの施策を自ら実施できない点がデメリットです。
Amazon側に主導権があるため、柔軟な運用が難しくなる状況も想定しなければいけないでしょう。
発注が止まるリスクがある
Amazonは商品の需要に応じて注文量を調整することがあり、一時的に注文が止まることがあります。需要が低下した場合に注文量が減少するおそれがある点に注意してください。
また、販売実績次第で受注がストップするケースもあります。売上が伸びない場合、在庫リスクがある場合などには、受注の継続が難しくなるかもしれません。
受注を継続するためには、販売実績を維持・向上できるように、注文数が増える施策に取り組む必要があります。
発注に対してスピーディーに対応する必要がある
Amazonではベンダーへの発注をPOと呼び、出品者の対応がAmazonとしての安定供給につながるため、迅速な対応が求められます。
POとはPurchase Orderの略称で、発注書や購買契約書を意味します。
対応が遅ければAmazonの信頼を失い、発注に影響が出る点に注意が必要です。POが届いたらスピーディーに対応し、信頼されるベンダーを目指しましょう。
資金回収サイクルが遅い
Amazonベンダーセントラルでは、支払いサイクルが締め日の3ヶ月後のため、資金の回収が遅くなります。
Amazonセラーセントラルの支払いサイクルが2週間後であることを比較すると、資金回収が遅くなる点に注意が必要です。
商品の仕入れ費用や人件費がかかっている場合は、運営コストを支払わなければいけないため、資金の回収が遅いことを念頭に入れて、計画的に運営しましょう。
Amazonベンダーセントラルの利用料金・費用
月額費用や販売手数料が発生するAmazonセラーセントラルとは対照的に、Amazonベンダーセントラルでは毎月の固定費が発生しません。
Amazonベンダーセントラルを利用するためには、Amazonへ商品を卸す料金が発生します。具体的には、販売価格の40~70%+共同マーケティングプログラムの5%の費用です。
販売条件は、商品や契約ごとに異なり、契約によっては条件が合わずにベンダーとして販売を断るケースや、ベンダーからセラーに切り替えるケースも珍しくありません。
具体的な利用条件や費用は、Amazonとすり合わせることが大切です。招待があった場合は、費用面をしっかり確認したうえで、セラーからの移行を検討しましょう。
Amazonベンダーセントラルに向いている出品者
AmazonベンダーセントラルはAmazonに運用を任せられるため、作業の手間を抑えたい方に向いています。
商品をAmazonに納品すれば、販売や発送を委ねられるため、その分の時間を他の業務に活用できるでしょう。
また、招待を受けやすい大手企業や有名ブランド企業で商品の知名度・販売実績を積み上げたい場合も適しています。ただし、運用の自由度が低く、主体的な運用が難しくなるデメリットもあります。
Amazonベンダーセントラルのメリット・デメリットを細かく確認したうえで、自社に向いていると判断した場合はベンダーへ移行するとよいでしょう。
Amazonベンダーセントラルは理解した上で効果的に活用しよう
Amazonベンダーセントラルは、販売業務を委託できるため、業務の効率化につながります。しかし、販売価格や広告運用が自由に調整できないなどのデメリットもあります。
Amazonベンダーセントラルは、契約によって内容が異なるため、自社の販売スタイルや店舗方針も考えて利用を検討するとよいでしょう。
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