メタキーワードには、訪問ページが何について記述されているのかを、キーワードによって検索エンジンに伝えていました。
2022年3月現在は、メタキーワードを記述すると、Googleからスパム扱いされる可能性があるのではないかと、悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
この記事では、
- メタキーワードの概要
- メタキーワードが効果をなくした理由
- メタキーワードを設定するメリット
- メタキーワードの記述方法
- メタキーワードを設定する際の注意点
について、徹底解説します。
読み終えれば、メタキーワードへの理解がさらに深められるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
メタキーワードとは
メタキーワードとは、GoogleやYahooなどの検索エンジンに、ページ情報を伝えるキーワードのこと。
キーワードによって、開いたページが何について書かれているか伝える役割があります。
しかし2022年3月時点では、SEO対策として重要視されておらず、効果はほとんどありません。
2009年頃までは、検索エンジンが内容を理解できておらず、ページ内に
- 関連性のないキーワードを詰め込む
- URLリンクを無数に貼る
などの施策を行って、あらゆるキーワードが上位表示されていた時代がありました。
しかし、現在はGoogle社が公式ブログにて「メタキーワードをランキング要素には取り入れない」と明言しているため、メタキーワードを入れたSEO効果は期待できないでしょう。
下記はGoogle社が公式に発表している、メタキーワードに関しての回答です。
Q:Googleがウェブ検索のランキングで「キーワード」メタタグを使用することはありますか?
A:一言でいえば使用していません。(中略)Googleのウェブ検索(Google.comでよく知られていて、毎日数億人が使用しています。)では、メタキーワードが完全に無視されます。現在のところ、検索ランキングに影響はありません。
引用URL:Google does not use the keywords meta tag in web ranking
メタキーワードが効果をなくした2つの理由
2009年頃までメタキーワードは、ひとつのページ内に関連性がないキーワードを詰め込むだけで、検索順位の上位を獲得できていました。
Google社が、メタキーワードはSEOに効果がないと明言していますが、他にどういった理由があるのでしょうか。
ここでは、メタキーワードが効果をなくした理由について紹介します。
検索エンジンのアップデート
メタキーワードは、検索エンジンがアップデートされるに従って、存在意義が薄れています。
かつての検索エンジンは、2022年時点の性能よりもはるかに劣っており
- ページ内にある情報の読み取り
- 重要なキーワードの判別
- どのような内容が記述されているか
などを判断できませんでした。
しかし、検索エンジンのアップデートによって、200以上のアルゴリズムがページ内容を総合的に判断できるようになったので、メタキーワードを考慮する必要はありません。
メタキーワードの悪用
メタキーワードは、ブラックハットSEO※として悪用されていた過去があります。
検索エンジンがアップデートされる以前は、
- SEOで上位表示させたいキーワードを不要に詰め込む
- 本文と関係ないキーワードを入れたSEO対策
などの行為が散見されていました。
一部のユーザーが、メタキーワードを悪用していた背景も、効果をなくした理由です。
※質が低いコンテンツの検索順位を不正によって、上位に表示させるテクニック
メタキーワードを設定するメリット
SEO対策として効果がないメタキーワードですが、一定の効果もあります。
評価されないなら、入れる必要がないと考える方も多いでしょう。
2022年3月時点で考えられる、メリットを2つ紹介します。
ページごとのメインワードがはっきりする
メタキーワードを設定することで、ページごとのメインワードを明確にできます。
- ページによってどういったキーワードを重視したいのか
- 狙いたいキーワードは何なのか
などが明らかになるので、コンテンツ制作が楽になるはず。
キーワードに沿ったコンテンツを作成していけば、結果的にSEO対策になります。
キーワードが重複しづらい
メタキーワードを設定することで、キーワードが重複しづらくなります。
- ページごとのキーワードを管理しやすくなる
- コンテンツの重複を避けられる
などのメリットがあるので、検索エンジンから低い評価を受ける可能性がなくなるでしょう。
企業でメタキーワードを取り入れる場合、スタッフブログはインタビュー記事が多くなりやすいため、類似コンテンツと判断されてしまう可能性があります。
検索エンジンから低く評価されないために、メタキーワード設定はメリットと言えるでしょう。
メタキーワードの記述方法
メタキーワードは、HTMLファイル内の<head>タグの中に記述します。
- ページに関連するキーワードは、ダブルコーテーション内に記述
- キーワードが複数ある場合は、カンマで区切る
といった必要があり、下記のように入力する必要があります。
<head>
<meta name=”keywords”content=キーワードA,キーワードB,キーワードC”/>
</head>
入力したいキーワードによって、「キーワードA〜C」を変更するだけです。
メタキーワードを設定する際の注意点
続いて、実際にメタキーワードを設定する際の注意点について紹介します。
注意する点は以下の3つです。
- 効果的なキーワードを入れる
- キーワードは3〜5個に留める
- ページ毎で違うキーワードを使う
ひとつずつ解説していきます。
効果的なキーワードを入れる
SEOで順位を上げる場合は、検索エンジンに評価される必要があるので、効果的なキーワードを入れましょう。
キーワードは、
- 検索ボリュームの大きさ
- ユーザーがどういったキーワードで検索するか
を意識する必要があります。
こちらが伝えたい内容ではなく、あくまでもユーザーの検索意図を想像して、コンテンツ制作に取りかかりましょう。
キーワードは3〜5個に留める
メタキーワードとして設定するキーワードは、盛り込みすぎずに、3〜5個に留めておきましょう。
キーワードの個数が増えると、伝えるべきコンテンツの内容が散漫になります。
検索エンジンからしても、何を伝えたいか分からないと判断されて、検索順位が上がらないということになりかねません。
現在は、メタキーワードと検索順位は直接関係していませんが、将来的に、以前のような影響を与える日が来るかもしれません。
その際に、キーワードを盛り込みすぎてスパム行為と判断されないためにも、キーワードは3〜5個に留めておきましょう。
ページ毎に異なるキーワードを使う
メタキーワードを設定する際は、異なるページで同じキーワードを使用しないようにしましょう。
同じメタキーワードを異なるページで設定した場合、重複コンテンツが誤って作成される可能性があります。
Google社から重複コンテンツと判断されてしまうと、
- ページが表示されなくなる
- ペナルティ対象になり、検索順位が大きく下がる
などのリスクがあります。
ユーザーに分かりやすい情報を提供するために、メタキーワードの内容が重複しないように意識すべきです。
まとめ|質の高いコンテンツ作りを意識する
メタキーワードは、Google社も発表しているように、SEO対策としての効果は期待できません。
検索エンジンがアップデートされて、過去に悪用された経緯からも明らかです。
しかし、質の高いコンテンツを作成するには、利用価値が十分にあります。
- ページごとのメインワードがはっきりする
- キーワードの重複を避けられる
といった点は、良質なコンテンツに重要な要素です。
メタキーワードを設定する必要はありませんが、コンテンツ制作の際はキーワード選定は必ず行いましょう。
質の高いコンテンツ作りを意識できれば、検索順位アップにつながるSEO対策になりますよ。