「Amazonで売上が上がらない」「商品が上位に出て来ない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。Amazonには検索順位を決定する独自のアルゴリズムがあり、その仕組みを知って対策することが検索順位アップにつながります。本記事ではAmazon SEOに影響を与える要素や検索順位を上げる施策、取り組みの流れについて解説します。
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Amazon SEOとは?
Amazon SEOとは、Amazonで検索したときに商品が上位に表示されるように対策する取り組みのことです。
もともとSEO(Search Engine Optimization)はGoogleでの検索エンジン最適化を表すのが一般的です。Amazonや楽天市場など各サイトごとに独自の検索システムを使用しているため、Amazon SEOや楽天SEOなどと呼ばれています。
そのため、Amazon SEOとGoogle SEOは仕組みが異なり、それぞれにあった対策が必要です。Amazon SEOで重要な要素を対策し、ユーザーに商品を見つけてもらいやすくなる検索順位を目指しましょう。
Amazon SEO対策が必要な理由
Amazonで検索した際、7割以上のユーザーは1ページ目しか見ないという研究結果が出ています。2ページ目以降は見てもらえない可能性が高いため、商品を売るためには1ページまでに表示させることが重要です。
また、多くのユーザーは上位表示された商品をクリックしています。上位に表示されているほど信頼性を感じやすく、購入を検討しやすくなるのが理由です。
ただ出品しただけでは上位表示されないため、Amazon SEO対策によって上位表示を目指す必要があります。
Amazon SEOの検索アルゴリズム(A10)の仕組み
Amazon内で検索上位になるにはAmazon SEOにあった対策が必要です。Amazonの検索エンジンはA10というアルゴリズムに沿って表示順位を決めているため、このルールを知ることが商品を上位表示させる近道といえます。
検索アルゴリズム(A10)の仕組みは公表されていませんが、検索されたキーワードに関連する商品や、購入につながりやすい商品を上位に表示するということがわかっています。
Amazon SEOに影響を与える6つの要素
Amazon SEOに影響を与えるには以下の6つの要素がポイントです。
直接的に影響を与える要素 | 商品の売れやすさ |
---|---|
検索キーワードと商品ページの関連性 | |
間接的に影響を与える要素 | カスタマーレビュー・ストアレビュー |
Amazonスポンサー広告 | |
商品画像や商品ページなどのクリエイティブ | |
FBA |
直接的に影響を与える要素と間接的に影響を与える要素に分かれているため、優先度を意識した取り組みが必要になります。
6つの要素を押さえて、Amazon SEO対策の要点をつかみましょう。
【直接的】商品の売れやすさ
Amazon SEOで一番重要とされているのが売れやすさです。売れやすさとは、以下の点を基準に判断されているといわれています。
- コンバージョン率
- 販売実績(直近の販売件数)
- 在庫数
- 価格
コンバージョン率とはユニットセッション率とも呼ばれ、ページを訪れた人のうち商品を購入した人の割合です。販売実績は売れた個数ではなく、件数がポイントとされています。つまり、多くの人を呼び寄せたうえで購入してもらうことが重要です。
在庫切れになっていないか、適正な価格であるかもポイントです。価格を下げて売るのは集客にはよいですが、一定値以上の値上げ・値下げは表示順位の下降につながるため、適正価格内での調整を心がけましょう。
【直接的】検索キーワードと商品ページの関連性
多くの人を呼び寄せるために、Amazonはユーザーが求めているものを優先して表示しています。
ユーザーが検索するときに入力したキーワードが商品ページに含まれていると、「ユーザーが求めているもの」と認識され上位に表示される可能性が高くなります。
【間接的】カスタマーレビュー・ストアレビュー
レビューを参考にするユーザーは多く、レビュー評価が高い商品・店舗ほど購入につながる傾向があります。
レビューには、カスタマーレビューとストアレビューがあり、どちらも積極的に獲得したいものです。カスタマーレビューとは商品に対するユーザーからの評価であり、評価が高いほどクリックされやすくなります。
ストアレビューとは、出品者に対するユーザーからの評価です。評価が高いと、信頼性の高い出品者であることをアピールでき、商品ページへのアクセスや売上の向上を期待できます。
どちらも集客・購入への影響が大きく、効果的なレビュー施策で売上が高まることで、間接的にAmazon SEOによい影響があるのです。
【間接的】Amazonスポンサー広告
Amazonの広告を利用すると、検索結果ページのトップ枠に優先的に表示されます。広告を利用することで認知度が上がり、注文数が増える効果を期待できます。
広告効果によって販売実績を得られれば、広告とは別にオーガニック検索によっても上位表示される可能性が高くなります。
【間接的】商品画像や商品ページなどのクリエイティブ
商品画像や商品紹介文の質を高めることでページを訪れる人を増やせます。同じ商品でもわかりやすい画像を使用したり、商品説明を充実させたりするほど商品の魅力が伝わりやすくなります。
商品ページの訴求力を高めることでコンバージョン率が上がり、結果としてAmazon SEOからよい評価を受けやすくなるのです。
【間接的】FBA
FBAとは「フルフィルメント By Amazon」のことで、Amazonに商品の受注から梱包・発送・カスタマーサービス・返品対応までを代行してもらうサービスです。
Amazonプライム会員が利用できる「お急ぎ便」「当日お急ぎ便」などの対象になり、配送の利便性をアピールできるため、注文が増える可能性が高まります。
顧客満足度の向上によってコンバージョン率アップに貢献するため、Amazon SEOに影響を与えると考えられています。
Amazon SEO対策を実施する流れ・ステップ
Amazon SEOに影響を与える要素を理解したうえで、対策を実施する流れを解説します。
- ユーザー目線で検索需要の高いキーワードを調査する
- 商品名・タイトルを最適化する
- 商品説明を充実させる
- 商品仕様を箇条書きでまとめる
- 魅力的な商品画像を用意する
- 各項目の検索キーワードを最適化する
- 適正な商品価格を設定する
上記はAmazon公式が推奨しているステップであるため、ひとつずつ丁寧に進めていきましょう。
1.ユーザー目線で検索需要の高いキーワードを調査する
需要の多いキーワードを調べるには、Amazon の検索窓に商品名を入れましょう。
たとえば「Tシャツ」と入れてみると「Tシャツ メンズ 半袖」などの候補が表示されます。候補を選んでいくとさらに「 Tシャツ メンズ 半袖 大きいサイズ」「 Tシャツ メンズ 半袖 大きいサイズ 白」などのワードが表示されるため、売りたい商品に当てはまるキーワードを参考にしましょう。
また、競合他社がどんなキーワードを使用しているか、チェックするのも大切です。上位表示させるうえで、同じキーワードを狙う他社商品はライバルになるため、比較をおこなったうえで、自社で上位表示を目指すキーワードをピックアップしましょう。
2.商品名・タイトルを最適化する
商品タイトルは、Amazon内でもっとも重要なポイントです。ユーザーが商品を絞り込んで検索しやすいよう設定しましょう。
Amazonには商品名のガイドラインがあり、ガイドラインに従っていないと検索対象外となるため、以下の点に注意してください。
- 商品タイトルの長さは約60~80 文字にする
- メーカーまたはブランド名 + 一般的な商品名 + 特徴(仕様・色・サイズ・タイプ) + 型番・容量・重量を表記する
- 「人気商品」や「ベストセラー」「無料配送」「100% 品質保証」など、プロモーション的または主観的な文言は入れない
- 商品名に記号または非言語のASCII拡張文字を含まない
3.商品説明を充実させる
商品の機能や説明を充実させることで、商品のよさが伝わり、ユーザーの購買意欲を促進できます。商品紹介コンテンツに盛り込む内容は以下の点を重視しましょう。
- 自社商品の特徴・魅力
- 他社商品との違い
- 詳細なスペック
また、ブランド登録をすると商品情報やブランドイメージを伝える画像・説明を独自のレイアウトで掲載できます。
4.商品仕様を箇条書きでまとめる
商品仕様は、箇条書きで5個設定できます。箇条書きを作成する際は次のポイントを参考にしてください。
- 読みやすいよう、文字数は5個の箇条書きで1000文字未満にする
- 商品の特徴を5つに絞り込んで強調する
- 最初の箇条書きは素材について書くなど、すべての商品の書き方を統一する
- 重要な情報は、商品タイトルや説明文と同じ表現を使う
- 句点(。)を使わずに済むような簡潔な表現にする
上記以外にも細かいルールが定められているため、遵守して記載しましょう。
5.魅力的な商品画像を用意する
検索一覧ページでは、文字よりも画像からの情報がユーザーの目を惹く傾向があります。
画像はメインとサブの2種類があり、メイン画像が検索結果に表示されるため、商品の魅力が伝わるものを選びましょう。サブ画像には実際に使うイメージができるような写真を使うことで、購買意欲を高められます。同じようなものは避け、さまざまな角度からの画像を用意しましょう。
メイン画像とサブ画像を設定する際は、以下の点を押さえましょう。
画像の種類 | ポイント・要件 |
---|---|
メイン画像 | ・1枚のみ必須 ・背景は純粋な白(RGBカラー値が(255, 255, 255)で、画像スペースの少なくとも85%を占める) |
サブ画像 | ・最大8枚まで |
上記を満たしたうえで、Amazonで定めている商品画像の要件に対応する必要があります。詳細は以下のページから確認しましょう。
6.各項目の検索キーワードを最適化する
Amazonには検索キーワードを設定する欄があり、この検索キーワードはユーザーからは見えません。異なるキーワードを網羅したほうが検索にヒットしやすくなるため、タイトルや商品説明文に使っていないキーワードを入れましょう。
設定するキーワードは以下を参考にしてください。
- 商品のカテゴリーを書く(鉛筆であれば、文房具・入学準備・新学期など)
- 商品の別の呼び方を書く(ねこ・キャット・にゃんこなど)
- 商品の表記のバリエーションを書く(かき氷機・カキ氷機・かきごおり機など)
英語をカタカナ表記で入力したり、略語を入れたりするのも効果的です。
ブランド名やASINなど禁止されている検索キーワードはこちらをご参照ください。
7.適正な商品価格を設定する
多くのユーザーは同じ商品であれば一番安い商品を選びます。価格は必ず他社の商品と比較して適切な価格を設定しましょう。
価格の自動設定を使用すると、他社商品の価格の変更にあわせて価格を自動で調整できます。価格を下げられない場合には、配送料を優遇するのもひとつの手です。
Amazon SEOで検索順位を上げるための方法7つ
ここからは、Amazon SEO対策のより具体的な方法について解説します。
検索順位を上げるための主な方法は、以下の7つです。
- 検索ユーザーの売上実績を高める
- 商品と関連するキーワードを効果的に含める
- 商品画像を最適化する
- カスタマーレビュー・ストアレビューを獲得する
- Amazonスポンサー広告を活用する
- FBAを利用する
- 在庫切れを起こさない
上記の対策を一つひとつ実施し、検索結果ページでの上位表示を目指しましょう。
検索ユーザーの売上実績を高める
Amazonに購入につながりやすい商品と認識してもらうためには、売上実績を高めることが重要です。
とくにキーワード検索からページを訪れてくれたユーザーが購入すると、「ユーザーが求めている商品」と認識されるうえコンバージョン率も上がるため、上位に表示される可能性が高くなります。購入につなげるために、値引きやクーポン発行などの施策を行うことも効果的です。
商品と関連するキーワードを効果的に含める
SEO対策のステップで調査したキーワードを商品名や商品説明・検索キーワード欄に入れ、検索にヒットするようにしましょう。
UbersuggestやBingキーワード、Googleキーワードプランナーなどのキーワードツールを利用して、人気のある文言を入れるのもおすすめです。商品に関係のないキーワードを含めると逆効果になる恐れがあるため、やみくもにキーワードを入れるのは避けましょう。
商品画像を最適化する
商品画像はAmazonのガイドラインに従って調整します。主なルールは、以下の通りです。
- 画像サイズは長い辺が500~10000ピクセルまで(推奨は1600ピクセル以上)
- JPEG(.jpgまたは.jpeg)、TIFF(.tif)、PNG(.png)、GIF(.gif)のいずれかのファイル形式
- メイン画像は白の背景で、販売する商品のみが写っていること
- メイン画像では商品全体が画像の枠からはみ出さずに写っていること
- メイン画像には1つの商品を複数の角度から撮った画像は使わないこと
- どの画像も商品の大きさが画像の85%以上を占めていること
ガイドラインに合わせながら商品の魅力が伝わりやすい画像を作りましょう。訴求力を高めることでコンバージョン率を上げられ、Amazon SEOにもよい評価を得やすくなります。
カスタマーレビュー・ストアレビューを獲得する
レビューを獲得するには、Amazonのレビューリクエスト機能を活用しましょう。何もアプローチしなければレビューをするユーザーは少ないままです。リクエストメールを送ることで、レビューを書いてくれる確率を高められます。
ほかにも、Amazonoが選定したレビュアーのレビューを獲得しやすくなる「AmazonVine」や、クーポンやタイムセールといったユーザーにお得な取り組みによるレビュー促進なども効果的です。
Amazonスポンサー広告を活用する
Amazonスポンサー広告を利用すると、認知度が上がり注文数が増える効果を期待できます。
Amazonのスポンサー広告には以下の3種類があるので、それぞれの特徴を考慮して選択しましょう。
- スポンサープロダクト広告:検索結果トップ枠に表示される個々の商品の広告。Amazonのシステムを使って自動的にキーワードを設定できる点が特徴
- スポンサーブランド広告:ストアの画像と共に検索結果の上部に表示される広告。ブランドと商品数点を同時に紹介もできる点が特徴
- スポンサーディスプレイ広告:Amazon外部サイトにも表示される広告。多くのユーザーに認知される点が特徴
売りたい商品や販売戦略に合った広告を選んで活用することで、注文数増加にともなうオーガニック検索での上位表示も期待しやすくなります。
FBAを利用する
Amazonに商品の受注から・発送・返品対応までを代行してもらうFBAを利用する方法です。
有料かつ納品プランの作成・Amazon配送ラベルの印刷・商品をAmazonフルフィルメントセンターに発送するなどの手間はありますが、「お急ぎ便」「当日お急ぎ便」の対象になるため、注文が増える可能性が高まります。
自社の発送業務の負担減少にもつながるため、物流に課題がある場合にもFBAの利用を検討するとよいでしょう。
在庫切れを起こさない
Amazonで在庫切れを起こすと、売れるチャンスを逃すことになります。コンバージョン率が下がり、検索順位低下につながるため、在庫数はしっかり把握しましょう。
毎年いつ頃売れるか過去の売れ行きから予測を立てて、適正在庫を維持するのがポイントです。しかし、突発的な需要で在庫切れを起こすことも考えられます。もし在庫切れを起こしてしまった場合は、予約注文機能を利用すると現在在庫がない商品を販売でき、売上を逃すことがありません。
自社でのAmazon SEO対策が難しい場合は運用代行会社への依頼がおすすめ
Amazon SEO対策は、Amazonでの集客や売上アップに欠かせませんが、スキル・知識やリソースを求められるため、自社での対応が難しいと感じた方も多いのではないでしょうか。
売りたい商品に合わせてキーワードを設定し、画像や説明文の最適化、広告やFBAの運用などやるべきことは多岐に渡ります。
社内でそこまでのリソースを割けないと感じたら、Amazonに関わる業務を「Amazon運用代行会社」へ依頼してみてはいかがでしょうか。Amazon運用を知り尽くしたプロが過去の成功事例をもとに効率的な施策を実行するため、Amazon SEOにおいてもより早い成果を期待できます。
Amazon SEO対策の手間がなくなるだけでなく、在庫管理や発送、SNSマーケティングなども実施してくれるため、人出が不足している出品者にもおすすめです。
マーケノートがおすすめする「しるし株式会社」では、ブランドのポテンシャルを最大限に引き出す運用代行・コンサルティング会社です。
転売対策や広告運用など各分野の精通したスペシャリストが在籍し、少数精鋭のプロが結集したチーム体制で、売上・利益アップやブランド価値の向上を実現します。
フル運用代行はもちろん、広告運用や転売対策など課題に対するピンポイントなご依頼も可能です。
ご依頼のご相談はもちろん、サービス内容や事例、費用など、気になることがございましたら、気軽にお問い合わせください。
まとめ:Amazon SEO対策で自社商品を検索結果で上位表示しよう
Amazonでは、「A10」という検索アルゴリズムで検索順位を決定しているため、適切な対策によってAmazonでの検索順位を高められます。
Amazon SEOに影響を与える要素や検索順位を上げる方法を参考に、自社商品の上位表示を目指しましょう。
なお、自社での取り組みが難しい場合には、運用代行会社に相談するのも方法のひとつです。SEO対策はもちろん、商品ページの作成や商品画像の最適化なども任せられるため、ぜひ依頼を検討してみてください。