Amazonで売上アップを図るには、検索で上位に表示されることが必要です。そのためには、自社商品を見つけてもらえるよう適切な検索キーワードを設定しましょう。本記事では、Amazon検索キーワードの重要性や選定方法、設定するポイントなどを詳しく解説します。
マーケノートがおすすめする「しるし株式会社」では、ブランドのポテンシャルを最大限に引き出す運用代行・コンサルティング会社です。
転売対策や広告運用など各分野の精通したスペシャリストが在籍し、少数精鋭のプロが結集したチーム体制で、売上・利益アップやブランド価値の向上を実現します。
フル運用代行はもちろん、広告運用や転売対策など課題に対するピンポイントなご依頼も可能です。
ご依頼のご相談はもちろん、サービス内容や事例、費用など、気になることがございましたら、気軽にお問い合わせください。
Amazonにおけるキーワード設定とは
Amazonにおけるキーワード設定とは、商品ページにAmazonユーザーの検索条件に合致するキーワードを設定することです。キーワードを設定することで、自社商品がAmazonの商品検索で上位に表示されることを目的としています。
商品検索で上位に表示されると、自社商品がユーザーの目に留まる機会が増え、アクセス数増加につながり、商品ページから購入を検討するユーザーの増加によって売上アップを期待できます。
Amazonでキーワードを設定するポイントとして押さえておきたいのは、以下の3つです。
- ルール・ガイドライン
- 文字数
- 禁止されているキーワード
一つひとつをしっかり把握し、キーワード設定を適切に行いましょう。
ルール・ガイドライン
Amazonのキーワード設定にはガイドラインがあります。Amazonでは検索キーワードを最適化するヒントとして以下のように表記しているため、参考にしてください。
- キーワードの長さを制限内にする
- 同義語を含める
- 綴りのバリエーションを含める
- 略語、別名を含める
- キーワードをスペースで区切る
- フレーズで設定する場合は、適切な語順を検討する
- 「;」、「:」、「-」などの記号は必要ない
- 誤字を含める必要はない
- スペースや句読点の有無、大文字と小文字、複数形などのバリエーションで分ける必要はない
- 検索キーワードのフィールドに、同じ語句を繰り返し入力しない
- 不正確、無関係、誤解を招くような情報は提供しない(間違った商品カテゴリーや性別情報、文脈のない語句など)
- 情報量を多くし過ぎない
- 商品名など別の項目に含まれている情報を重複して記載しない
参照:
効果的に検索キーワードを使用する|Amazonセラーセントラル
検索およびブラウズに関する出品情報の最適化|Amazonセラーセントラル
たとえば、商品が麦わら帽子の場合、同義語として「ストローハット・カンカン帽・パナマ帽」などが考えられます。同義語を検索キーワードに入れることで、ユーザーが「麦わら帽子」以外のワードで検索した場合にも検索結果に表示されやすくなります。
商品に一致する同義語があれば、検索キーワードとして記載しておきましょう。綴りのバリエーションとは、「Amazon・アマゾン」などの漢字・カタカナ・ひらがな・外国語表記の違いです。「AMAZON」で検索されても、「Amazon・amazon」も検索結果に表示されるため、外国語の小文字と大文字を気にする必要はありません。
キーワードをフレーズで設定する場合は、ユーザーが検索するであろう語順で登録しましょう。「くまの大きなぬいぐるみ」よりも「大きなくまのぬいぐるみ」とキーワード設定するほうが、検索される可能性が高くなります。
ガイドラインの中には、破るとペナルティのあるルールも存在します。事前の告知なく商品を削除されることがあるため、注意しましょう。
文字数
Amazonでの検索キーワードの長さは、ファッションカテゴリーでは250バイト未満、他のカテゴリーでは500バイト未満と規定されています。
基本的に半角英数字は1バイト、日本語の全角は3バイトに換算できるため、ファッションカテゴリーでは全角約83文字、その他のカテゴリーでは全角約166文字を目安に収めましょう。
検索キーワードが制限を超えていると、Amazonの検索結果に表示されない可能性があります。
禁止されているキーワード
Amazonでは、キーワードへの設定が禁止されている語句があります。以下は検索キーワードに含めないようにしましょう。
- ブランド名
- ASIN
- 冒涜的表現
- 一時的な表現
- 主観的な表現
- 暴力的または攻撃的な表現
- ストップワード
それぞれの表現の例は、以下の通りです。
ブランド名 | AppleやNike、Amazonなどのブランド名 |
---|---|
ASIN | Amazonで商品を識別するための10桁の英数字 |
冒涜的表現 | 神聖なものを穢す表現、人種に対する中傷や軽蔑的な表現、嫌悪に満ちた表現など |
一時的な表現 | 現在入手可能、真新しい、現在、割引、発売したばかり、最後のチャンス、終了直前、最新、期間限定、新品、セール中、今週、今月、今年、本日など |
主観的な表現 | 推奨、素晴らしい、最高、安い、最安値、最低価格、効果的、最速、お買い得、最低、最良、人気、トレンドなど |
暴力的または攻撃的な表現 | 他人や自分の身体に危害を与えるような表現およびそれを助長するような表現、動物への残虐行為を示す表現など |
ストップワード | a、also、an、and、any、are、as、at、be、because、been、but、by、for、from、in、into、is、of、on、or、so、some、such、the、was、were、withなど |
気づかず使用してしまうと商品のASINが検索対象外になるほか、出品者のアカウントに対して措置が講じられる恐れがあるため、注意してください。
キーワードを登録したあとに再度見直すとよいでしょう。
Amazonにおけるキーワード設定の重要性
Amazonにおいて適切なキーワードを設定することは、商品ページへの流入を増やし売上アップへとつなげる重要な施策です。
Amazonの検索窓にキーワードを入力して商品を探した際、検索条件に合致するものほどAmazonの商品検索で上位に表示される傾向があります。ショッピングの際、Amazonユーザーの75%が検索窓を使用するといわれており、キーワード設定は流入を獲得するために非常に重要です。
また、「Amazonで検索した際、7割以上のユーザーは1ページ目しか見ない」という研究結果があり、上位表示されることは商品ページへの流入を増やすことにつながります。
Amazonでキーワードを設定するべき4つの箇所
Amazonでキーワード設定をするべき箇所は以下の4つです。
- 商品タイトル
- 商品説明文
- 商品仕様
- 検索キーワードフィールド
適切なキーワードを記載することで検索にヒットしやすくなるため、しっかりと設定しましょう。
商品タイトル
商品タイトルは、Amazon内外の検索エンジンにおいてもっとも重要な項目です。集客力のあるキーワードをできるだけ前半に設置することで検索ヒット率がアップします。
商品名に含まれるそれぞれの単語が検索対象になるため、しっかり考慮しましょう。Amazonでは、商品名のつけ方の例として、「メーカー/ブランド名 + 一般名称商品名 + 特徴(仕様/色・サイズ・タイプ) + 型番/容量・重量」をあげています。
具体的には、「ローラアシュレイ ソフィアコレクション 300スレッドカウント 枕カバー(青、クイーンサイズ、2枚セット)」という形です。
商品タイトルの長さは約60〜80文字未満が推奨されているため、文字数をオーバーしないように設定しましょう。
商品説明文
商品説明文は、商品ページ下部の「商品の説明」と書いてある部分です。このパートはキーワードを含んだ文章と画像を組み合わせた説明を入れると効果的です。何も入れない場合に比べ、売上が平均5.6%増加したという結果があります。
商品仕様
商品仕様は、商品ページ右側の「この商品について」と記載されている箇条書きの部分です。箇条書きは3行以上入力することが推奨されています。検索される可能性のある単語・商品情報を簡潔に表現する語句を入力しましょう。
検索キーワードフィールド
検索キーワードは商品ページには表示されないため、単語を羅列して記載できます。商品タイトルや商品説明文など、ほかの入力欄に記載できなかった検索キーワードを網羅しておくとよいでしょう。
以前は5つの入力フィールドがありましたが、Amazonの検索結果の品質を向上させるためにひとつのフィールドになりました。文字数も5,000バイトから500バイト未満(ファッションカテゴリーでは250バイト未満)に変更されています。
検索キーワードには商品に合わないキーワードは含めず、ユーザーが商品を見つけやすいような一般的な語句を入力しましょう。
たとえば、まな板であれば「切断 みじん切り 板 食肉処理 ブロック 竹 木材 木製 大 ハイブリッド ポリプロピレン 食べもの 等級 プラスチック 滑り止め キッチン 両面 抗菌剤 自然 BPA フリー 染み 傷跡 抵抗 環境に優しい ドリップ 溝」など、機能や素材などに関するキーワードを入れるのが効果的です。
Amazon検索キーワードを選定する5つの方法
Amazon検索キーワードのルールや禁止ワード、入力する箇所を理解したところで、Amazonキーワードの選定方法を見ていきましょう。
Amazonキーワードの選定方法は、以下の5つがあげられます。
- Amazon検索サジェストを使用する
- 上位の競合商品をチェックする
- Googleの検索サジェストを使用する
- キーワード調査・キーワード選定ツールを使用する
- ブランド分析の上位検索キーワードを調べる
利用しやすい方法を試してみてください。
Amazon検索サジェストを使用する
Amazon検索サジェストとは、Amazonサイト上部にある検索窓に検索ワードを入力した際、ユーザーが検索窓に入力した関連キーワードが自動的に表示される機能です。
例えば「キッチンバサミ」と入力すると、「キッチンバサミ 分解」「キッチンバサミ 食洗機対応」「キッチンバサミ 左利き」などと表示されます。
関連キーワードはニーズのある語句であるため、検索キーワードに積極的に取り入れるとよいでしょう。
なお、カテゴリーによって関連キーワードは変わるため、Amazonのトップページの検索窓と商品を登録するカテゴリーの両方で検索することをおすすめします。
上位の競合商品をチェックする
上位の競合商品のキーワードをチェックすることは、Amazon検索結果で上位表示される近道です。上位の競合商品ではどんなキーワードを使っているかを研究し、自社の商品ページに取り入れましょう。
競合サイトのキーワードを調べるには、商品ページを見るほかに専用ツールを使う方法があります。
たとえば、Ubersuggestでは、以下の手順で競合サイトの流入キーワードを調べられます。
- 画面左側の「キーワードリサーチ」内にある「キーワード流入」をクリックする
- 上部の検索窓に競合サイトのURLを入力する
- 検索ボタンをクリックする
検索上位を獲得しているキーワード・規定キーワードで検索した見込み客数・検索ボリュームの時期変動・SEO難易度などが表示されます。
検索ボリュームの時期変動では「検索されている(売れる)時期」、SEO難易度では「競合の強さ」がわかるため、総合的に参考にしましょう。
Googleの検索サジェストを使用する
Googleの検索サジェスト機能とは、Amazon検索サジェストと同様に、Googleの検索窓にキーワードを入れると関連ワードが自動的に表示される機能です。
Amazon検索サジェストと違い、表示される関連ワードが商品を探すキーワードとは限らないものの、どのような語句が検索されているかを知ることができます。
幅広いトレンドを把握できるため、他の出品者が対策していないキーワードを発見できる可能性があるでしょう。
キーワード調査・キーワード選定ツールを使用する
キーワード調査・キーワード選定ツールとは、SEO対策に効果的な語句やフレーズがわかるツールです。主にキーワードの検索ボリュームや競合性、関連ワード、検索順位などがわかります。
主なキーワード調査・キーワード選定ツールとして、GoogleキーワードプランナーやUbersuggest、ラッコキーワードなどがあげられます。AmazonやGoogleの検索サジェストでは表示されないニッチなキーワードも見つかるため、参考にするとよいでしょう。
ブランド分析の上位検索キーワードを調べる
Amazonでブランド登録が済んでいる場合は、「ブランド分析」を利用できます。ブランド分析を利用すると、ユーザーが検索したキーワードを見ることが可能です。
ブランド分析を利用するには、セラーセントラルのメインメニューから「ブランド」→「ブランド分析」→「ブランドの構築」と進み、出品戦略の周知から「ブランド分析」をクリックします。
ユーザーが検索したキーワードが検索数の多い順に表示されるほか、各キーワードでクリックされた商品とブランド、カテゴリーの上位3件が表示されます。
クリック数が上位の商品はASINや商品名、クリック数、コンバージョンも表示されるため、キーワード戦略の参考にしましょう。
Amazonにおける検索キーワードの設定の仕方
Amazonの検索キーワードを設定するには、セラーセントラルの「在庫」タブから「全在庫の管理」を開きます。
検索キーワードを設定したい商品の「詳細の編集」をクリックすると編集画面が表示され、「キーワード」タブから検索キーワードの設定が可能です。検索キーワードは一度登録したあとでも変更できます。
検索キーワードを設定する際はAmazonのガイドラインやルールをしっかりチェックし、違反しないようにしましょう。
Amazonで検索キーワードを設定するポイント・例
検索キーワードフィールドに商品に関連する言葉を登録しておくことで、ユーザーが検索した結果に合致した商品を提供できます。検索キーワードを設定するポイントを押さえ、ユーザーを自社商品へと誘導しましょう。
検索キーワードを設定するポイントは、以下の7つです。
- 商品名・商品説明の情報を別の表現で登録する
- 登録するときは各単語を半角スペースで区切る
- 登録する情報は500バイト未満にする(ファッションカテゴリーは250バイト未満)
- 商品名・商品説明など別の項目に登録済みの情報は入れない
- 他社の商標・類似製品名など、商品に関連しない情報は入れない
- 多くの商品に当てはまるような言葉は入れない
- アルファベットの大文字小文字両方を入れない
商品名・商品説明の情報を別の表現にする場合は、商品が属する商品群や同義語を考えるほか、英語・漢字・ひらがな・カタカナを変えて登録するとよいでしょう。同義語はGoogleなどの検索サイトで、「〇〇 同義語」と入れると調べられます。
たとえば、商品が計測用のメジャーの場合、属する商品群として「事務用品・DIY用品」、同義語や綴り違いとして「スケール・物差し・物指し・ものさし・巻き尺・巻尺・tape measure」などの語句を検索キーワードフィールドに入力する形です。
文字数の制限があるため、同じ商品ページで使用している情報を何度も入れるより、ユーザーが検索する可能性のある情報を網羅することが重要です。なるべく幅広い情報を入れ込みましょう。
Amazon検索キーワードをうまく設定して売上アップを目指そう!
Amazonにおいて適切なキーワードを設定することは、売上アップに重要な施策です。設定するべき箇所にキーワードをしっかり入れ込みましょう。
適切なキーワードを調べる場合には、検索サジェストやキーワード選定ツール、Amazonのブランド分析などを利用すると効率的です。設定したキーワードでアクセス数が上がらない場合は、違うキーワードを選定するとよいでしょう。
いろいろな語句やフレーズを試し、一番効果的なキーワードを見つけましょう。人手が足りない場合は、Amazon運用代行業者に依頼するのも方法のひとつです。多くのノウハウを持っており、どのような検索キーワードを入れるとよいかを熟知しています。
検索キーワードの考え方も学べるため、キーワード設定がうまくいかない場合は、Amazon運用代行やコンサルに相談してみましょう。
マーケノートがおすすめする「しるし株式会社」では、ブランドのポテンシャルを最大限に引き出す運用代行・コンサルティング会社です。
転売対策や広告運用など各分野の精通したスペシャリストが在籍し、少数精鋭のプロが結集したチーム体制で、売上・利益アップやブランド価値の向上を実現します。
フル運用代行はもちろん、広告運用や転売対策など課題に対するピンポイントなご依頼も可能です。
ご依頼のご相談はもちろん、サービス内容や事例、費用など、気になることがございましたら、気軽にお問い合わせください。