Amazonペイメントレポートとは？見方や項目をわかりやすく解説

Amazonの運用では、売上の情報を知るだけでは不十分です。Amazonペイメントレポートは支払いに関する情報が詳細に記載されているため、正確な利益を計算して収益の管理ができます。本記事では、Amazonペイメントレポートの各項目の見方を解説します。ペイメントレポートの活用に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

Amazonペイメントレポートとは

Amazonペイメントレポートは、売上・支出・広告関連の情報を把握できるため、ビジネスの健全性と戦略の指針を判断できるツールです。

Amazonでの収入や支出の詳細を確認でき、Amazonでの純利益を把握できます。そのため、ペイメントレポートの活用はAmazon運用に欠かせない機能といえます。

また、利益率の高い商品の仕入れに役立てるなど効率的な店舗運営に活用できるので、広告施策以外でも利益を上げられる方法が見つかる糸口になるでしょう。

Amazonペイメントレポートの確認はセラーセントラルの登録が必要

Amazonセラーセントラルとは、Amazonの出店者が商品の出品や広告を配信する際に操作する画面を指します。

Amazonペイメントレポートを確認するためには、Amazonセラーセントラルの登録が必要です。

Amazonセラーセントラルの登録に必要な書類と手順を解説します。

Amazonセラーセントラル登録に必要な書類

Amazonoセラーセントラルの登録には、出品用アカウントの登録が必要なため、本人確認書類の提出が求められます。

必要書類	具体例
顔写真付き身分証明書	パスポートや運転免許証
金融機関発行の取引明細 ※180日以内に発行されたもの	クレジットカードの利用明細書、インターネットバンキング取引明細、預金通帳

法人の出品用アカウントを登録する場合は、法人番号・登記されている法人名（フリガナ）が必要です。登記簿謄本も取得しておきましょう。

Amazonセラーセントラルの登録手順

Amazonセラーセントラルの登録手順は、以下4つのステップです。

1. 所在地と業種を選択する
2. 会社情報を入力する（法人のみ）
   業種選択で法人を選択すると、会社情報を入力する画面になるので、登記簿謄本を確認して法人番号や住所などを入力してください。
3. 出品者情報・マーケットプレイス・クレジットカード・ストア情報を入力する
4. 必要書類をアップロードする

必要書類のアップロード完了後、ビデオ審査を求められる場合があります。顔・名前・本人確認書類を再確認する程度であり厳しい審査ではありませんが、焦らないよう丁寧に対応しましょう。

Amazonペイメントレポートの表示方法

Amazonペイメントレポートを表示する際は、最初にAmazonセラーセントラルにログインします。

「支払い」から「ペイメント」を選択すると、ペイメントダッシュボードが表示されます。

ペイメントダッシュボードが表示されたら、各数値を確認してみましょう。

【項目別】Amazonペイメントレポートの見方

Amazonペイメントレポートには、6つの項目があります。

• 一覧
• トランザクション
• 過去の決済情報
• 支払い
• 広告請求書履歴
• レポートリポジトリ

各項目で把握できる情報や見方を詳しく解説します。

一覧

決済期間内にAmazonから入金される金額が表示されます。指定期間の純利益の合計を確認できるため、利益管理に欠かせない項目です。

トランザクション

トランザクションでは、各商品の取引データから手数料が引かれた入金額を確認できます。

トランザクションには、以下の項目が表示されます。

• 日付
• トランザクションステータス
• トランザクションの種類
• 注文番号
• 商品の詳細
• 商品価格合計
• プロモーション割引合計
• Amazon手数料
• その他
• 合計

商品が購入者の手元に届いていない場合や未払いの場合には、トランザクションステータスにおいて留保中トランザクションに内容が表示されます。

遅延理由も表示されるため、入金の確認や月末の会計処理にも利用できます。

過去の決済情報

過去の決済情報では、決済期間別の売上・返金額・手数料・入金額が表示されています。

決済の内訳を確認したいときに便利で、決済終了後であればレポートのダウンロードが可能です。

支払い

Amazonから出品者への支払い額や入金スケジュールなどが通知されます。

①～⑤まで以下のような情報を確認可能です。

• 入金スケジュール
• 支払いステータス（開始）
• 支払い金額
• 支払いステータス（完了）
• 決済レポート

金額や入金日がステータス表示になっているので、現在の状況が一目でわかります。業者への支払いなど入金前に支払いがある場合は、確認して資金を管理しましょう。

広告請求書履歴

広告請求書履歴では、広告料の請求金額を確認できます。

広告の種類・クリック数・平均CPC・合計金額が表示されるため、実際の利益と比較して効果が出ているのか1つの画面で把握しやすいです。

PDF形式でファイルをダウンロードできるため、資料として保管する際にぜひダウンロード機能を利用してみてください。

レポートリポジトリ

レポートリポジトリでは、支払いに関連するレポートが確認できます。

2種類の期間別レポートを作成することで、収益や税金などの詳細を確認できます。概要はPDF、トランザクションはCSVでダウンロード・保存が可能です。

Amazonペイメントレポートの一覧の見方

Amazonペイメントレポートの一覧では、以下のように純利益の内訳も知ることができます。

• 期首残高
• 売上
• 返金
• 支出
• アカウントレベルの引当金

それぞれについて詳しく説明します。

期首残高

期首残高には、選択期間の開始時に残っていた資金の額が表示されます。

未決済で資金が残ってしまった場合も考えられるため、正確なキャッシュフローの把握には不可欠です。

売上

売上には、商品の売上総額が表示されます。

売上代金だけではなく、配送料・税金・プロモーション割引額なども算入されます。売上の推移を理解して収益の最大化を図りましょう。

返金

返金には、返金済み金額の売上と支出が表示されます。

返金済みの売上は、商品の売上や配送料を含んだ購入者が支払った金額になります。返金済みの支出は、プロモーション割引額に相当する金額を含むAmazonの手数料です。

返金理由を分析して今後の商品や運営に活かしましょう。

支出

支出では、出品や在庫保管に関する販売手数料から広告費用までアカウントに請求される金額が表示されます。コスト削減の材料を見つけるためにも重要な情報です。

アカウントレベルの引当金

アカウントレベルの引当金とは、Amazonが売上金の一部を一時的に取り置いておく金額です。

購入者からのキャンセル依頼や返品返金手続き、保証申請、払い戻しなど購入者側に商品代金の返金が必要になった場合に、Amazonは引当金を利用して処理を行います。商品の出荷準備に必要な資金を把握しましょう。

Amazonペイメントレポートの活用が難しい場合は運用代行・コンサルティング会社を利用しよう

ここまで、Amazonペイメントレポートの解説をしてきましたが、項目内容や見るべきポイントを理解して、レポートを読み解くには時間がかかります。

Amazonペイメントレポートの活用が難しい場合は、運用代行・コンサルティング会社を利用しましょう。

代理店に依頼した場合は、広告戦略の立案やデータ分析などの提案に基づいた運用をしてもらえるため、売上が低迷した際の改善・売上アップが見込めます。自社の負担も軽減でき、本来の業務に専念できます。

Amazonの運用代行・コンサルティングは数多くありますが、その中でも「しるし株式会社」がおすすめです。

しるし株式会社は、ブランド戦略に基づいたEC運用・データ分析を得意とする運用代行会社です。

Amazonにおける最適なコンテンツの提案や、各業務の専門スタッフがチーム体制で運用をサポートして、ワンストップ型運用支援による飛躍的な売上・粗利アップを実現します。

また、特許取得の独自ツールによる転売対策も強みです。ツールで転売をモニタリングし、即時対応できるようにシフト体制を整えています。

相談は無料で受けつけているため、Amazonの運用で悩まれている方は問い合わせを検討してみてください。

Amazonペイメントレポートを店舗管理や分析に活用しながら売上アップを目指そう

Amazonペイメントレポートは、売上や支出、広告効果のデータを詳細に把握できます。

Amazonで販売した商品の正確な利益や手数料の確認だけではなく、支払いが保留になっている商品の原因や支払予定日など、売上に関するさまざまな項目を確認することが可能です。

また、在庫保管料など予定以外の手数料が発生していて、利益が少ない商品の把握にも役立ちます。

Amazonの店舗管理や分析を行う際に、ペイメントレポートを活用して売上アップを目指しましょう。