Amazon DSP広告は、Amazon外部のサイトにも出稿でき、幅広いユーザーにリーチできるため、効果的な集客を期待できます。本記事では、Amazon DSP広告の特徴や配信面、費用について解説します。
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Amazon DSP広告とは
Amazon DSPとは、Amazonが提供する広告のひとつで、Amazon内だけではなく、Amazon外にも配信できる広告です。
Amazonが保有する膨大なショッピングパターンを活用し、ターゲットに対してピンポイントな広告配信を可能にしています。
Amazon DSPを運用するためには、Amazonに直接依頼するか、Amazon認定の代理店に依頼する必要がある点に注意が必要です。
Amazon DSPアカウントの構成
Amazon DSPは広告代理店やAmazon側で運用するため、企業の広告担当者がアカウントを設定しません。実際に運用する場面はありませんが、アカウント構成を理解しておくと、広告代理店やAmazon担当者とのやり取りがスムーズになります。
Amazon DSPアカウントは5つの階層で構成されています。
- Entity(エンティティ)
- Advertiser(アドバタイザー)
- Order(オーダー)
- Line item(ラインアイテム)
- Creative(クリエイティブ)
上位の階層から解説します。
Entity(エンティティ)
Amazon DSPを運用する代理店用のアカウントです。Amazon DSPを取り扱う代理店が複数の広告主のアカウントを管理するために使用します。
Advertiser(アドバタイザー)
Advertiser(アドバタイザー)には、広告主の担当者名や基本情報を入力できます。
以下の項目も設定できます。
- Pixel
- コンバージョンタグ
- 顧客リスト
- 類似ユーザー
Order(オーダー)
Order(オーダー)は、広告の運用目的や予算、表示頻度を設定する階層です。
以下の項目を設定できます。
- 期間
- 予算
- フリークエンシー ※一定期間にユーザーに表示する広告の回数
Line item(ラインアイテム)
Line item(ラインアイテム)では、ターゲティング・予算・入札価格を設定します。広告に関する詳細な設定をするため、細かく項目が分かれています。
- 期間
- 配信時間
- 地域
- 言語
- デバイス
- 掲載位置
- サプライソース
- ブロックリスト
- 対象セグメント
- 予算
- 入札額
- 自動最適化
- フリークエンシー
Creative(クリエイティブ)
Creative(クリエイティブ)では、広告表示させるコンテンツの商品画像・動画・サイズ・ランディングページを設定します。
Amazon DSPの5つの特徴
Amazon DSPには5つの特徴があります。
- Amazonの膨大なオーディエンスデータを活用できる
- Amazon外部から見込み客を呼び込める
- ブランド認知や潜在層にリーチできる
- Amazonに出店しなくても利用できる
- スポンサー広告との相乗効果が期待できる
特徴を理解し、効果的にAmazon DSPを運用しましょう。
Amazonの膨大なオーディエンスデータを活用できる
Amazonに蓄積された購買データを活用し、自社のターゲットにあった広告を配信できることが最大の特徴です。
閲覧・購入データを活用した精度の高いターゲティングが可能なため、広告のクリック率やコンバージョン率が向上し、広告費の無駄を削減できます。
Amazon外部から見込み客を呼び込める
Amazonスポンサー広告がAmazon内の広告に対して、Amazon DSPはAmazon内だけではなく、外部サイトにも広告の配信が可能です。
Amazon内にかかわらず、外部サイトでも幅広いユーザーにアプローチすることで、自社商品の認知拡大や集客につながります。
ブランド認知や潜在層にリーチできる
Amazon DSP広告と、Amazon内に配信するスポンサー広告は目的が異なります。
種類 | 目的 |
---|---|
Amazon DSP広告 | ブランド認知や潜在層にアプローチできる |
Amazonスポンサー広告 | 購入に直接つなげる |
Amazon DSPは、商品の購入を促すよりも、ブランド認知や購入検討段階のユーザーを増やす目的があるため、将来の売上アップを準備する広告といえます。
Amazon外部のユーザーを誘導することで、スポンサー広告を目にするユーザーを増やしに、幅広いユーザーからの購入を期待しやすくなるのがメリットです
Amazonに出店しなくても利用できる
Amazon DSPは、Amazonで商品を出品していなくても広告を配信できます。
たとえば、自社ECサイトで商品を販売している場合には、Amazonの購買データを活用した広告配信で販売を促進できるのが魅力です。
Amazonと並行して自社ECサイトを運営している際は、自社ECサイトの集客にAmazon DSPを活用してみましょう。
スポンサー広告との相乗効果が期待できる
Amazon DSPはAmazon内外の広告枠に配信できるため、スポンサー広告でアプローチしたが、刈り取ることができなかった新規・リピート客の獲得に有効です。
スポンサー広告や自然検索でユーザーが商品ページに訪れても、購入に繋がらないケースがありますが、Amazon DSPはリターゲティングの精度にも優れていて、スポンサー広告よりも高度な刈り取りを実現できます。
Amazon DSPの配信面・掲載面
Amazon DSPは、Amazon内とAmazon外部のサイト・アプリに広告が掲載されます。Amazon内ページは「オンサイト」、Amazon外のサイト・アプリは「オフサイト」と呼ばれています。
それぞれの配信面・掲載面は以下の通りです。
種類 | 配信面・掲載面 |
---|---|
オンサイト配信面(Amazon内) | ・トップページ ・検索結果ページ ・商品詳細ページ など |
オフサイト配信面(Amazon外) | ・Amazon Publisher Services(APS) ・Google Ad Exchange など |
オンサイト配信面(Amazon内)
オンサイト配信面では、以下の掲載場所に表示されます。
- トップページ
- 検索結果ページ
- 商品詳細ページ
トップページ
トップページはユーザーが最初に訪問するページです。興味や関心があるカテゴリーや商品を検索する際にも訪れるため、アクセス数が多くなります。
パソコン表示では右下に掲載枠があり、スマートフォン表示ではファーストビューページの下や、画面のスクロールで表示される掲載枠があります。
検索結果ページ
パソコンでは商品左側の縦長の掲載枠と、検索結果ページ下に横長の掲載枠があります。スマートフォンでは、検索結果ページ下に掲載枠があるため、スクロールすると現れます。
商品詳細ページ
商品の上と詳細ページの下部に掲載されます。
オフサイト配信面(Amazon外)
Amazonと提携する掲載枠へ広告を出稿できるため、Amazonのセグメントデータを利用した認知拡大に効果的です。
オフサイト配信面では、以下の掲載場所に表示されます。
- Amazon Publisher Services(APS)
- Google Ad Exchange
Amazon Publisher Services(APS)
Amazon Publisher Services(APS)は、Amazonが提携・取引しているウェブサイトの広告枠です。ウェブサイトだけではなく、アプリにも広告が掲載できます。
Google Ad Exchange
Google Ad Exchangeは、Amazonのオーディエンスデータを活用して、Googleのディスプレイ広告と同じ広告枠に配信できます。
Amazon DSPで配信可能な広告の種類
Amazon DSPで配信可能なクリエイティブの種類は、以下の通りです。
- 静止画バナー広告
- eコマース広告
- 動画広告
それぞれ特徴があるため、広告内容や商品にあわせて使い分けましょう。
静止画バナー広告
静止画バナー広告では、文字や写真、イラストを使い、バナー画像として配信します。配信面はオンサイトとオフサイトの両方に利用できます。
バナーの遷移先は、Amazon内部の商品詳細ページや外部の自社サイトに設定できます。
eコマース広告
eコマース広告は、商品詳細ページに掲載されている商品画像や価格の情報を自動的に取得して、広告に表示できます。バナーの素材がなくても、ASIN情報のみで自動作成できます。
最大4つの広告フォーマットを配信でき、クーポンやカスタマーレビューなど注目させたい箇所を引用して掲載できます。
動画広告
Amazon DSPでの動画広告は、オフサイトのみ配信が可能です。
動画広告は、静止画バナー広告やeコマース広告よりも商品の使用イメージを視覚的に理解できるため、わかりやすくユーザーに魅力を伝えられます。
Amazon DSPのターゲティングの種類
Amazon DSPは自社商品にマッチしたターゲットに配信しないと、メリットを活かしにくくなります。
Amazon DSP広告のターゲティングは閲覧履歴や購入履歴のデータを活用した精緻なターゲティングが可能です。
Amazon DSPには、以下のような豊富なターゲティング設定があります。
- ホットカスタマーターゲティング
- オーディエンスターゲティング
- ライフスタイルターゲティング
- リターゲティング
- アドバタイザーオーディエンス
自社商品にあった購入層にターゲティングし、効率よく見込み客にリーチしましょう。
ホットカスタマーターゲティング
過去30日間で指定カテゴリーの商品を閲覧したユーザーに広告を配信します。
直近の購入履歴から興味・関心がある商品のカテゴリに配信できるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチできます。
オーディエンスターゲティング
トラッキングタグをサイトに埋め込み、アクセスしたユーザーへ広告を配信します。自社で保有する顧客データを活用して、配信することもできます。
優良顧客や購入者に似た行動をしているユーザーに配信する類似オーディエンスターゲティングも利用可能です。
ライフスタイルターゲティング
過去1年間のAmazonにおける購入・閲覧履歴から興味を持つライフスタイルを絞り込み、広告を配信するターゲティングです。
カテゴリーは約100種類以上あり、特定のライフスタイルに興味があるユーザーに趣味・趣向にあわせた配信ができます。
リターゲティング
リターゲティングとは、自社の商品ページを訪問したユーザーに再度広告を表示し、遷移先へ誘導する方法です。1回目の訪問時には購入には至らなかったユーザーが何度も広告を目にすることで記憶に残り、購入につながるケースがあります。
競合商品にターゲティングもできるため、競合商品を閲覧したが購入に至らなかったユーザーに自社商品に切り替えてもらうチャンスがつくれます。
商品の識別で利用されるASINコードを活用したASINリターゲティングも可能です。
アドバタイザーオーディエンス
Amazonが保有する匿名化された会員リストと自社の顧客リストを掛けあわせて配信する方法です。
2つのリストを照合することで、すでに自社を知っているユーザーにアプローチできるため、はじめてブランドを認知するユーザーよりも効果的に訴求できます。
Amazon DSPにかかる費用
Amazon DSPは広告が1,000回表示されるごとに、費用が発生するインプレッション課金制です。最低出稿費用は月額300万円からの設定になり、広告代理店の方が少額から運用できます。
直接Amazonに依頼した場合と代理店に依頼した場合とでは、費用の内訳が異なります。
依頼先 | 費用の内訳 |
---|---|
Amazon | 広告費のみ |
代理店 | 広告費+運用手数料 |
Amazon DSPの始め方・配信方法
Amazon DSPはAmazon広告の認定代理店とAmazonに依頼した場合に、広告を出稿できます。
自社では運用ができないため、運用を検討している企業は広告代理店やAmazonに問い合わせをしましょう。
Amazon DSP運用は代理店に依頼しよう
Amazon DSPの運用は、Amazonに直接依頼する場合、広告費のみのためコストを削減できますが、広告内容や配信先を確認できない場合もあります。
代理店に依頼した場合は、広告戦略の立案やデータ分析などの提案に基づいた運用をしてもらえるため、売上が低迷した際の改善・売上アップが見込めます。自社の負担も軽減でき、本来の業務に専念できます。
Amazon DSP広告の運用は「しるし株式会社」にご連絡ください。
しるし株式会社は、Amazon ads アドパートナーであり、Amazon運用の各分野のプロが豊富な経験と知識を活かして、Amazon DSPの運用を全面的にサポートし、売上拡大を支援します。
予算や目標に合わせた広告戦略の策定や広告クリエイティブの作成、データ分析に基づいた運用の最適化を通じて、広告効果を最大限に引き出します。
相談は無料で受けつけているため、Amazon DSPの運用に興味がある方は問い合わせを検討してみてください。
マーケノートがおすすめする「しるし株式会社」では、ブランドのポテンシャルを最大限に引き出す運用代行・コンサルティング会社です。
転売対策や広告運用など各分野の精通したスペシャリストが在籍し、少数精鋭のプロが結集したチーム体制で、売上・利益アップやブランド価値の向上を実現します。
フル運用代行はもちろん、広告運用や転売対策など課題に対するピンポイントなご依頼も可能です。
ご依頼のご相談はもちろん、サービス内容や事例、費用など、気になることがございましたら、気軽にお問い合わせください。
Amazon DSPで潜在顧客にアプローチしよう
Amazon DSPの特徴は、Amazon外のサイトから潜在層へアプローチできる点です。
Amazon内で配信するスポンサー広告とは異なり、すぐに売上に直結する可能性は低いものの、幅広いユーザーへの認知拡大によって未来の売上を作る役割があります。
他のAmazonスポンサー広告と併用して運用することで、効果的な売上拡大を期待できます。
ターゲティングは詳細設定や種類も豊富にあるため、自社のターゲットにあわせた設定を駆使しして、Amazon DSPによる広告効果アップを目指してください。