【出品者向け】Amazonセールの種類を解説！タイムセールの条件や対策も

Amazonでの出品したばかりの方の中には、セールの種類やタイムセールを把握できていない方もいるのではないでしょうか。本記事では、Amazonのセールの種類とタイムセールの参加条件を解説します。セールに向けた対策も解説するので、セールを活用した売上アップを目指しましょう。

Amazonの主要セール5種類

Amazonの主要セールは、以下の5種類です。

• 【1月】初売りセール
• 【3月】新生活セール
• 【7月】Amazonプライムデー
• 【11月・12月】Amazonブラックフライデー
• 【12月】年末の贈り物セール
• その他注目セール

セールの開催時期や名称は2024年8月時点の情報です。予告なく変更される場合がありますので、定期的に確認をおこないましょう。

【1月】初売りセール

初売りセールは、例年年明けすぐの1月2日もしくは3日～6日ごろに開催されています。

世間のセール時期と被る日程で、年末年始休みの方も多いため、売上が大きく、「Amazon福袋」が発売されるのも特徴です。福袋といっても、近年では中身がわかるものも多く出品されています。

【3月】新生活セール

新生活セールは、4月からの新生活にあわせて、3月下旬に開催されます。

新生活をはじめる人の需要に合わせ、家具や家電、PC関連、生活雑貨などが商品ラインナップの中心です。

【7月】Amazonプライムデー

Amazonプライムデーは、Amazonのなかでもとくに規模が大きいセールイベントで、例年7月下旬に2日間の日程で開催されます。

Amazonプライム会員限定のセールですが、TVやCMなどの露出も多く、値下げ率も大きいのが特徴です。

日用品から家電、PC関連、ファッションなど幅広いジャンルがセール対象となります。日程の短いセールですが、Amazonプライムデーでの購入を待っているユーザーも多く、出品者にとってしっかり対策したいイベントです。

【11月・12月】Amazonブラックフライデー

11月の第4金曜日からはじまるAmazonブラックフライデーは、12月初旬まで1週間ほど続くセールです。

クリスマスや年末年始に向けた需要や、ボーナス時期で高まった購買意欲の影響で、商品を購入するユーザーが多くなる傾向があります。

家電や玩具、ファッションなど幅広い商品が対象になるほか、ブラックフライデーの名前にちなんで黒いアイテムがセールになることもあるのが特徴です。

【12月】ホリデーセール

2020年に開催された「年末の贈り物セール」は、2023年には「ホリデーセール」として12月中旬に3日間開催されました。

ホリデーシーズンに向けて開催されるため、ギフト需要や年末の自分へのプレゼントなどの需要が見込まれます。

その他注目セール

Amazonには、5つの主要セールのほかにも、注目のセールが開催されています。

2023年10月に2日間の日程ではじめて開催された「Amazonプライム感謝祭」は、プライムデーと同様にプライム会員限定で、大幅な値下げクーポンの配布やポイントアップが行われています。

そのほかにも、ゴールデンウイークにあわせた「ゴールデンウィークセール」や、プライムデーの前に開催される「夏先取りセール」などがあります。

今後新たなセールが登場する可能性もあるので、セールやイベントの情報に気を配り、売上アップのチャンスを掴めるようにしましょう。

Amazonタイムセールの種類と出品条件

Amazonでは主要セールとは別に、タイムセールが開催されています。それぞれのタイムセールには、異なる特徴と出品条件があるため、それぞれ把握しておきましょう。

	特徴	出品条件
特選タイムセール	24時間限定、Amazonからの招待型セール、手数料無料	レビュー評価3.5以上以上割引率原則25％以上、かつ直近30日間の最安値よりも安いこと
おすすめタイムセール	長期間（7日間）、セール開催時にも可能	レビュー評価3.5以上以上割引率原則25％以上、かつ直近30日間の最安値よりも安いこと
数量限定タイムセール	販売数量が決まっている	レビュー評価3.5以上以上割引率原則20％以上、かつ直近30日間の最安値よりも安いこと
Amazonプライム会員限定割引	Amazonプライム会員限定での割引	レビュー評価3.0以上、割引率通常価格またはセール価格から10％以上、FBAを利用していること、各種ルールを遵守していること
在庫処分セール	FBAに長く保管されている商品を割引価格で販売できる	レビュー評価3.0以上、各種ポリシーの遵守、FBAに90日間以上保管されていること、過去60日間にタイムセールに掲載していないこと

特選タイムセール

特選タイムセールは、24時間限定のタイムセールです。

販売数量は無制限で、タイムセール開催中は検索結果画面の上部に表示され、特選タイムセールのバッジがつきます。多くのユーザーの目に触れられる可能性が高く、高い購入率を期待できるでしょう。

特選タイムセールは招待型

特選タイムセールの特徴は、Amazonからの「招待型」のセールということです。

ほかのタイムセールは自分で申請を行う形式ですが、特選タイムセールだけはAmazonからの招待メールが届いてはじめて申請できます。

特選タイムセールの出品条件

特選タイムセールの出品条件は以下のとおりです。

• レビュー評価：評価3.5以上
• 割引率：原則25％以上、かつ直近30日間の最安値よりも安いこと

特選タイムセールに申請するためには、商品レビュー評価3.5以上かつ割引率が原則25％以上かつ直近30日間の最安値よりも安いことが条件です。

レビュー評価3.5以上にするために、高品質な商品を提供し、丁寧な顧客対応をするように心がけましょう。

おすすめタイムセール（7日間タイムセール）

「おすすめタイムセール」は、7日間という長めの日数が特徴のタイムセールです。

手数料がかかりますが、期間中はタイムセールページに商品が表示されます。主要セール開催時やイベントのタイミングにあわせて開催できるため、クリック率や購買転換率の向上が見込めるセールです。

おすすめタイムセールの出品条件

おすすめタイムセールの出品条件は、以下のとおりです。

• レビュー評価：評価3.5以上
• 割引率：原則25％以上、かつ直近30日間の最安値よりも安いこと

おすすめタイムセールもレビュー評価3.5以上、割引率原則25％以上、直近30日間の最安値よりも安いことが出品条件となっています。

レビュー評価を高く保つために、商品の品質や顧客対応に日ごろから注意することが重要です。

数量限定タイムセール

名前のとおり、数量限定タイムセールは販売数量が決まっています。ユーザーが商品の残数とセール終了までの残り時間を確認可能です。

ほかのタイムセールと比べて時間が短いため、目に留まりやすいように商品名などを工夫しましょう。

割引商品の中から気に入ったものを選んで購入するユーザー傾向があり、数量が少ない商品ほど貴重性や焦りから購入につながりやすいです。

数量限定タイムセールの出品条件

数量限定タイムセールの出品条件は、以下のとおりです。

• レビュー評価：評価3.5以上
• 割引率：原則20％以上、かつ直近30日間の最安値よりも安いこと

数量限定タイムセールは、レビュー評価3.5以上、原則20％以上、直近30日間の最安値よりも安いことが出品条件となっています。レビュー評価はユーザーが購入を判断する要素にもなるため、高い評価を保てるような仕組みづくりをしておきましょう。

Amazonプライム会員限定割引

Amazonプライム会員限定割引では、Amazonプライム会員にのみ、割引価格で商品を販売できます。

商品検索結果画面では、「プライム限定価格」の記載と割引価格が赤字で表示されます。プライム会員限定割引をメインで購入しているユーザーもいるため、購入率が期待できるセールです。

また、プライムデーやブラックフライデーでは、割引率の条件を満たすとイベント専用のバッジが付与される場合もあるので注目しましょう。

Amazonプライム会員限定割引の出品条件

Amazonプライム会員限定割引の出品条件は、以下のとおりです。

• レビュー評価：評価3.0以上
• 割引率：通常価格またはセール価格が10％以上
• そのほか：FBAを利用していること、各種ポリシーを遵守していること

Amazonプライム会員限定割引は、レビュー評価3.0以上、通常価格またはセール価格から10％以上の割引率が出品条件となっています。それにくわえ、FBAを利用していること、各種ポリシーを遵守していることも条件です。

配送品質を向上させるためにも、FBAの利用を検討してみましょう。また、各種ポリシーは必ず遵守するようにしてください。

在庫処分セール

在庫処分セールとは、FBAに長く保管されている商品を割引価格で販売できるセールです。在庫処分セールと在庫処分タイムセールの2種類があり、掲載場所や掲載開始日などに違いがあります。

在庫処分セールと在庫処分タイムセールの違いは、以下のとおりです。

	在庫処分セール	在庫処分タイムセール
掲載開始日	自由に設定可能	2週間前
掲載期間	2週間	2週間
参加申請の締め切り	なし	毎週水曜日
セール価格の上限	設定あり	設定あり
参加資格	大口出品者	大口出品者
利用手数料	なし	なし
掲載場所	在庫処分セールページ	・在庫処分セールページ ・在庫処分タイムセールページ

在庫処分セールの出品条件

在庫処分セールの出品条件は、以下のとおりです。

• レビュー評価：評価3.0以上
• そのほか：各種ポリシーの遵守、FBAに90日間以上保管されていること、過去60日間にタイムセールに掲載していないこと

在庫処分セールの出品条件は、レビュー評価3.0以上に加え、各種ポリシーの遵守、FBAに90日間以上保管されていること、過去60日間タイムセールに掲載していないことが含まれています。

FBAに長期保存している在庫があれば、そのほかのタイムセールには出さずにタイミングを待つ必要があるので注意しましょう。

Amazonセールで効果的に売上を伸ばす5つのポイント

Amazonセールで効果的に売上を伸ばすためには、以下5つのポイントで対策しましょう。

• 出品者・商品の評価を維持する
• 事前広告で露出を強化する
• 商品ページを最適化する
• FBAを利用し配送品質を向上する
• クーポンを利用して販売を促進する

出品者・商品の評価を維持する

各タイムセールの出品条件には、商品のレビュー評価の基準が設けられています。数量限定タイムセールでは商品のレビュー評価が3.5以上、Amazonプライム会員限定割引では3.0以上です。

また、出品者評価を維持することで、タイムセールに参加しやすくなります。商品・サービスの質を上げ、基準よりも高い評価を維持することが重要です。

事前広告で露出を強化する

短期間の開催であるタイムセールで結果を残すためには、即効性の高い広告を利用することが重要です。事前広告で露出を強化し、購入数やランキングの向上につなげましょう。

具体的には、タイムセールの開催数週間前からAmazonスポンサープロダクト広告を利用するのがおすすめです。

Amazonスポンサープロダクト広告は、商品検索結果の上位に商品を表示させられる広告サービスです。広告出稿のハードルが低く、商品を検索をしている購買意欲の高いユーザーの目に触れさせられます。

事前に販売個数を伸ばしておくことで、タイムセール当日に商品が検索結果の上位に表示されやすくなり、売上増加につながるでしょう。

商品ページを最適化する

タイムセールでの売上を伸ばすためには、商品ページの情報を充実させ、最適化することも重要です。

商品の詳細情報や画像の質、レビューなど、商品ページ全体の内容を向上させることを最適化と呼びます。

商品ページが最適化されていることで、広告から商品ページを訪れたユーザーが離脱しづらくなります。売上を増やすための重要な指標である転換率（アクセス数に対する購入者数の割合）を改善できる効果があるため、非常に重要です。

FBAを利用し配送品質を向上する

Amazonを利用するメリットとして、商品がすぐに手に入ることと考えているユーザーが多くいます。

AmazonにはFBA（フルフィルメント by Amazon）という、Amazonが出品者の代わりに商品の注文処理から配送まで代行するサービスがあります。

商品の保管、注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスなどをすべて代行してもらえるのが特徴です。

FBAを使用していると商品にプライムマークが表示され、ユーザーはお急ぎ便や日付指定が無料で行えます。急ぎの需要や配送料の節約に対応できるため、購買意欲を高める要因となります。

タイムセールの参加で基準となるレビュー評価につながる顧客満足度を保つために、FBAを活用して配送品質を高めましょう。

クーポンを利用して販売を促進する

Amazonのクーポンを発行することで、セールでの販売を促進する効果があります。クーポンで割引されることで、セール時に商品を購入する決め手になるでしょう。

セール開催時以外にもクーポンは利用できるため、販売機会を増やせるサービスです。

タイムセールの申請ができないタイミングの商品や、審査を通過できなかった商品を、タイムセールの出品にあわせてクーポンでプロモーションすることも検討してみましょう。

Amazonセールの種類を把握して、売上アップのチャンスを狙おう！

Amazonのセールの種類や特徴を理解することで、売上アップのチャンスを狙えるようになります。それぞれの特徴や出品条件を把握して、効果的な施策を行っていくことが重要です。

セールでの売上を最大化するためには、日頃から出品者・商品の評価を維持したり、事前の広告運用で集客したりするなどの対策が欠かせません。売上アップのチャンスであるセールを最大限に活用し、ショップの売上を伸ばしましょう。