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Amazonスポンサーブランド広告とは?設定の手順や運用のコツを解説

Amazonスポンサーブランド広告は、Amazonの中で自社ブランドのブランディングに最適な広告です。動画広告やランディングページなど、他のAmazonの広告とは異なる方法で集客できます。本記事では、Amazonスポンサーブランド広告の設定手順や運用のポイントなどを詳しく解説します。

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目次

Amazonスポンサーブランド広告とは

Amazonスポンサーブランド広告とは、Amazonにおける広告のひとつで、自社ブランドの認知に特化しています。

広告の商品と関連する検索結果や商品詳細などのページに掲載され、比較的購入意欲が高いユーザーに向けて訴求できます。ストアページや商品詳細ページに誘導でき、自社ブランドや商品の認知を広げられるのがメリットです。

広告の掲載場所は4箇所

Amazonスポンサーブランド広告が掲載される場所は以下の4箇所です。

  • 検索結果の上部と下部
  • 検索結果の中央
  • 商品詳細ページ
  • トップページ

引用:スポンサーブランド広告|Amazon ads

どのページもユーザーに目立つ位置に掲載され、検索結果ページや商品詳細ページでは画像だけでなく動画でも訴求ができるため、関連商品を探しているユーザーに対して効果的にアプローチできます。

また、検索結果ページでは、Amazonスポンサープロダクト広告よりも上部に表示されます。他のAmazon内の広告よりも比較的に目に留まりやすいことも大きな特徴です。

リンク先はクリックされた場所で異なる

Amazonスポンサーブランド広告は、同じ広告でもクリックされたパーツによって遷移先のリンクが異なります。

見出しやブランドロゴAmazonストアや専用のランディングページに遷移
商品画像商品詳細ページに遷移

個別の商品ページだけではなく、ブランド専用のランディングページなどにも誘導できるため、同じブランドの別商品と組み合わせて購入させる戦略にも効果的です。

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Amazonスポンサーブランド広告の利用条件

Amazonスポンサーブランド広告には、3つの利用条件があります。

  • Amazonに大口出品者として登録している
  • Amazonブランド登録に登録している
  • 商標登録が済んでいる

これらの利用条件を満たしていない場合はAmazonスポンサーブランド広告を利用できないため、注意が必要です。

Amazonに大口出品者として登録している

Amazonスポンサーブランド広告を利用するにはまず、Amazonの出品プランで大口出品のプランで登録する必要があります。

Amazonの出品プランには「大口出品」と「小口出品」の2つがあります。「大口出品」はAmazonである程度の規模のショップを運営する方向けのプランで、「小口出品」は小規模な出品からはじめたい方に向けたプランとなっています。

大口出品プランの場合は、月額4,900円(税抜)の手数料を支払う必要がありますが、毎月49個以上の商品を販売する場合は小口出品よりも手数料が安くなります

そのほかにも、Amazonのショップ運営機能などで小口出品と大口出品には違いがあるので、出品プランの違いを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

Amazonブランド登録に登録している

Amazonスポンサーブランド広告を利用するには、自社のブランドをブランド登録する必要があります。

Amazonブランド登録とは、ほかの業者による知的財産権の侵害などから自社のブランド商品をAmazonモール内で保護するためのサービスです。

Amazonブランド登録を済ませておくことで、ほかの業者の相乗り行為や転売行為などから自社の商品を守ることができ、ブランドイメージの維持につながります

ほかにも、ブランドのストアページを作成できるメリットもあり、同じブランドの商品を複数購入してもらうことや、自社商品ページ内でユーザーの回遊を促すことが可能になるため、Amazonショップ運営に効果的な役割を果たします。

Amazonブランド登録の方法や詳しい解説などは、以下の記事も参考にしてください。

商標登録が済んでいる

Amazonブランド登録は登録する前に、自社商品の商標登録を済ませておく必要があります。

商標登録をしていない場合は、特許庁に商標出願をし、商標登録を行います。

一般的に、商標の申請を開始してから実際に登録されるまで1年半ほどかかるため、Amazonブランド登録を検討している場合は、前もって商標登録の調査と実施を行いましょう

出願前は必ず先行商標に関する情報を検索しておくことが重要です。すでに商標登録が行われている商品と類似するものは登録ができないため、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で登録されていない名称やマークを登録しましょう。

そして、商標登録を考えていない場合でも、他者の商標権の侵害を避けるために調査することも忘れないようにしましょう。商標関係だけではなく、ショップ運営上の法的リスクを可能な限り減らしておくことが大切です。

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Amazonスポンサーブランド広告のフォーマット

Amazonスポンサーブランド広告では、3つの表示形式(フォーマット)が用意されています。

フォーマット遷移先
商品コレクションストアもしくはランディングページ
ストアスポットライト広告ブランドのストアページやストア内のサブページ
動画商品詳細ページやブランドのストアページ

それぞれのフォーマットで表示されるページやリンク先が異なっており、目的に応じて使い分けることで効果的な広告運用が可能になります。

商品コレクション

商品コレクションとは、自社ブランドに含まれる複数の商品を周知させたいときに効果的なフォーマットです。

商品コレクションをフォーマットに指定した場合は、Amazon内に自動でつくられる「ランディングページ」や「ストア」がリンク先に設定されます

商品コレクションを使用する場合は、ブランド名およびロゴ、商品、見出しやキャッチコピー、カスタム画像(オプション)を設定する必要があります。

ストアスポットライト広告

ストアスポットライト広告とは、ブランドのストアページに直接遷移させられるフォーマットです。

ストアスポットライト広告に表示されている商品のストアページにユーザーを直接誘導できるため、ユーザーにしっかりと訴求できるようなストアページを用意できている場合に効果を発揮します

注意点として、ストアスポットライト広告をフォーマットに指定する場合は、事前にストアページを3つ以上用意する必要があります。

ストアスポットライト広告を使用する場合は、ブランド名およびロゴ、3つ以上のストアページ、見出しやキャッチコピーを設定します。

動画

「動画」は、実際に商品を使用しているシーンなどを見せることで、ユーザーが実際の使用感などをイメージしやすくさせるなど購入促進に効果的なフォーマットです。

Amazon内の広告の多くは、画像や文章のみのものが大半であるため、広告に動きをつけられるだけでもほかの広告と差別化でき、訴求したいユーザーの目に留まるような広告運用ができるでしょう。

「動画」を指定する場合は、素材となる動画を用意する必要があり、仕様は遵守しなくてはいけません。

動画の長さは6秒〜45秒となっており、短時間でユーザーに訴求できるような効果的な編集や構成を意識する必要があります。

ほかにも詳細な仕様があるため、動画を制作する前に確認しておくことをおすすめします。

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Amazonスポンサーブランド広告の費用相場

Amazonスポンサーブランド広告の費用相場は、課金形式はクリック課金となっており、1クリックあたり数円〜数百円となっていますが、一般的に20円〜200円程度の範囲内に収まることがほとんどです。

1クリックあたりの単価は2円から設定できるため、Amazon内の広告の中では比較的少額からはじめられます。

クリック課金では、実際にクリックされることで費用が発生するため、発生した広告費用と、実際に購入された売上の数値を用いることで、広告の費用対効果を検証しやすいのも魅力のひとつです。

また、Amazonスポンサーブランド広告の費用対効果の検証では「ROAS」よりも「ACoS」が向いています。

ROASACoS
判断できること広告費をどれだけ売上で回収できたか売上のうち、広告費がどのくらいかかっているか
計算例・目安例:売上高200万円÷広告費100万円×100=200%

数値が高い方がよい
例:広告費100万円÷売上高200万円×100=50%

数値が低い方がよい

商品を選んで広告を出稿する際に、ACoSの数値が低めの商品を優先的に載せるなど、商品ごとの利益を意識しつつも商品同士の比較が容易になることから、Amazonスポンサーブランド広告ではACoSがおすすめです。

広告選びをする際は、予算と照らし合わせることも重要ですが、検証と改善を行いやすいかも確認しましょう。

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Amazonスポンサーブランド広告のメリット・効果

Amazonスポンサーブランド広告の主なメリットは、次の3つです。

  • 自社ブランドの認知度向上を期待できる
  • ストアページへ誘導できる
  • 動画広告で視覚的に訴求できる

それぞれのメリットや効果について、詳しく解説します。

自社ブランドの認知度向上を期待できる

Amazonスポンサーブランド広告のメリットとして挙げられるのが、自社ブランドの認知度向上を期待できる点です。

Amazonスポンサーブランド広告を利用することで、自社が用意したブランド名やロゴ、キャッチコピーといったブランドを構成する要素をそのままAmazon内でもユーザーに訴求できます

ユーザーが特定のキーワードで検索した場合、その検索結果に合わせてAmazonスポンサーブランド広告を表示する仕様になっています。

関連商品を今まさに探している購入意欲が高いユーザーに向けて自社ブランドをアピールできるため、効果的な訴求が可能です。

ストアページへ誘導できる

Amazonスポンサーブランド広告では、リンク先に自社ブランドのストアページを指定できます。

ストアページとは、自社ブランドの紹介やブランドに属する商品のみを集約して掲載したページのことです。ストアページを活用することで、ブランディング活動をAmazon内でも不自由なく行うことが可能になります。

検索結果や商品詳細ページに表示されている広告からストアページに直接誘導できるため、他社のブランドや製品への離脱を防ぎつつ、自社商品でクロスセルやアップセルを成功しやすくなります

ただし、ストアページが魅力的でなければAmazonスポンサーブランド広告の効果も薄れてしまうため、事前にストアページをつくり込んでおきましょう。

動画広告で視覚的に訴求できる

Amazonスポンサーブランド広告は、動画を広告の素材として利用できる点で、ほかの広告と一線を画しています。

Amazonの広告は画像や文章といった静止的な広告が一般的であるため、動画広告はひと際目立ちます。動的な情報でユーザーの目を惹き、魅力的な内容で自社ストアページに誘導させることで購入率が高い広告運用が可能になるでしょう。

動画広告の内容は、使い方の説明や、使いやすさなどの情報を含ませるとよいとされています。ユーザーに視覚的に商品の情報を提供することで、実際の使用感をイメージしやすくなり、最終的に購入の決め手につながるとされているためです。

自社が扱う商品によっては、文章だけではユーザーに魅力をアピールしづらいまたは、できないものもあるため、積極的にAmazonスポンサーブランド広告を活用しましょう。

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Amazonスポンサーブランド広告の3つのデメリット・注意点

Amazonスポンサーブランド広告は効果的なメリットがある一方で、注意しなければいけない点もあります。

とくに以下の3点に気を付けましょう。

  • リンク先や商品を変更する場合はキャンペーンを新たに作成する必要がある
  • ほかのスポンサー広告と比べて入札額が高くなりやすい
  • 使用できないカスタム画像がある

Amazonスポンサーブランド広告は、フォーマットやリンク先が複数用意でき自由度が高い一方で、設定もやや複雑になっているため、はじめて使用する方は注意が必要です。

適切な設定でなければ広告予算を無駄にしてしまう可能性もあるため、デメリットをしっかり確認しましょう。

リンク先や商品を変更する場合はキャンペーンを新たに作成する必要がある

Amazonスポンサーブランド広告内に設定したリンク先や、商品について変更する場合は、キャンペーンを新たに作成する必要があります。

広告に表示されている商品を入れ替えたいときや、Amazonにより自動で作成されるランディングページからストアページへリンク先を変更したいといった小さな変更が必要になった場合でも、キャンペーンの作成を新たに行わなければいけません

商品の入れ替えや注目してもらいたい商品の変更を頻繁に行う方にとっては手間がかかってしまいます。ただ、広告のパフォーマンスを維持するためには定期的な変更や更新は必要なので、あらかじめ広告内容の見直しの工数を考慮しておきましょう。

ほかのスポンサー広告と比べて入札額が高くなりやすい

Amazonスポンサーブランド広告は、スポンサープロダクト広告やスポンサーディスプレイ広告に比べて入札額が高くなりやすい傾向があります。

Amazonスポンサーブランド広告で表示される掲載箇所は、スポンサープロダクト広告やスポンサーディスプレイ広告よりも少ないうえ、ほかの広告よりも目立ちやすい位置に表示されることから、競合が集中しやすく、入札単価が上がってしまいます。

表示されるキーワードによっても入札単価が変わるため、人気なキーワードの場合は1クリックあたり数百円と高額になるケースもあるでしょう。

少額でAmazonスポンサーブランド広告を利用したい場合は、念入りにターゲットとなるユーザー層の分析を行い、競合が少なくて入札単価が安く済むようなキーワードを調査しておくなどの事前の準備が重要です。

また、Amazonスポンサーブランド広告だけではなく、ほかの広告と併用したり、ユーザーが増えやすい時期を狙って一時的に出稿するといった戦略も考えましょう。

使用できないカスタム画像がある

Amazonスポンサーブランド広告では、商品単体の画像だけではなく、自社で制作したカスタム画像も広告の画像として設定できます。

ただし、カスタム画像の仕様は細かく決められており、事前に審査を受けて通過する必要があるため、しっかり確認しておきましょう。

画像サイズ1200×628ピクセル以上
ファイルサイズ5MB以下
ファイル形式PNGまたはJPG

また、掲載できない画像は、以下の4点です。

  • 単色もしくは透明な背景に、ひとつあるいは複数の商品が含まれている画像
  • 個別および複数のブランドロゴが組み合わされている画像
  • 込み入った画像や画像内にテキストが含まれている画像
  • レターボックスまたはピラーボックス形式の画像

カスタム画像では、背景は白色単色などAmazonの商品説明ページで用いられる画像は使えません。たとえば、ビーチサンダルなら浜辺の画像など、その商品が実際に使用されているシーンが簡単にイメージできるような背景にする必要があります。

また、商品の画像が載っていないロゴだけの画像や、画像内に商品パッケージの文字以外の画像が含まれている場合は掲載されません

仕様が厳しく定められているカスタム画像ですが、従来の画像よりもカスタム画像の方がユーザーに対して効果的にアピールできるため、積極的にカスタム画像を使用しましょう。

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Amazonスポンサーブランド広告を設定する手順【7ステップ】

実際にAmazonスポンサーブランド広告を設定する際の細かい設定のやり方について、流れに沿って説明します。

Amazonスポンサーブランド広告を設定する手順は、以下の7ステップです。

  1. キャンペーンを作成する
  2. 広告グループを設定する
  3. 広告フォーマットを設定する
  4. ターゲティングを設定する
  5. 広告のクリエイティブを設定する
  6. ターゲティング・入札を設定する
  7. 除外ターゲティングを設定する

ほかの広告よりも設定しなければいけない項目が多いですが、その分使用できる素材の自由度が高いため、設定を理解して効果的な運用を行いましょう。

1.キャンペーンを作成する

まずは、Amazonセラーセントラルにログインし、「広告」を選択して「広告キャンペーンマネージャー」を開きます。

「広告キャンペーンを作成」をクリックし、3つの広告形式の中からスポンサーブランド広告を選択しましょう。選択したら、キャンペーン名やキャンペーンの期間、予算などを入力します。

入札形式は、Amazonスポンサーブランド広告の場合、自動入札の有無のみ設定できます。

2.広告グループを設定する

キャンペーンを作成した次は広告グループ名を設定します。

3.広告フォーマットを設定する

広告グループ名を設定した後、広告フォーマットを設定します。

以下の3つの中から広告フォーマットを設定しましょう。

  • 商品コレクション
  • ストアスポットライト
  • 動画

それぞれ指定した場合の設定について詳細を解説します。

商品コレクションの場合

商品コレクションは、商品を選択して自動で作成されるランディングページや、ストアページをランディングページとして設定できるフォーマットです。

商品コレクションをフォーマットとして指定した際に設定できるランディングページは、以下の3つです。

  • Amazonストアのページやサブページ
  • 新しいランディングページ
  • カスタムURL

「Amazonストア」をランディングページとして設定する際は、ストアのサブページまで設定できるため、ホーム以外のページへ誘導したいときなども活用できます。

「新しいランディングページ」をランディングページとして設定すると、選択した商品のランディングページを作成できます。ただし、ランディングページに表示される商品のうち、少なくとも2点以上が購入可能な状態でなければキャンペーンは自動で一時的にストップされます

「カスタムURL」は予約注文や商品発売通知カスタムページなどにユーザーを誘導したいときに設定します。この際、カスタムURLに設定できるのは自社の商品が3点以上表示されているAmazon上のページに限定される点に注意が必要です

ストアスポットライト広告の場合

ストアスポットライト広告は、ストアページのある特定のページを宣伝して誘導したいときに効果的なフォーマットです。

ストアスポットライト広告をフォーマットに指定した際は、ストアページの中から3つ以上のページをランディングページに選択できます。

ただし、ストアスポットライト広告をフォーマットに指定するためには、ストアページが4ページ以上で、それぞれのページに商品が少なくともひとつ以上掲載されていなければいけません

動画の場合

「動画」は、広告に動的で視覚的な情報をユーザーに提供できるフォーマットです。

動画をフォーマットとして指定した場合は、ストアのページ(サブページも可能)または、商品詳細ページのどちらかのページひとつをランディングページとして設定できます。

4.ターゲティングを設定する

フォーマットの設定後、ターゲティングを設定します。

ターゲティングとは、検索したキーワードや閲覧した商品の情報を元に、どのユーザーに表示させるべきか指定できる機能です。

ターゲティングは、以下の2つから設定できます。

  • キーワードターゲティング
  • 商品ターゲティング

それぞれ詳しく解説します。

キーワードターゲティングの場合

キーワードターゲティングの場合は、マッチタイプを以下の3つから設定できます。

マッチタイプ特徴
部分一致指定キーワードに関連するとされる検索キーワードでも広告を表示します。
フレーズ一致フレーズや語句の並びが一致する場合に広告が表示されます。
完全一致検索キーワードが完全に一致する場合に広告が表示されます。また、類似のキーワードにも表示されます。

部分一致がもっとも広告を表示しやすいですが、まったく関連がないキーワードでも表示される可能性も高くなります。

指定するキーワードが、完全に一致するようなキーワードで検索されやすいかなどを考慮したうえで設定しましょう。

商品ターゲティングの場合

商品ターゲティングの場合は、「カテゴリ」もしくは「個々の商品(ASINコード)」で指定した商品を閲覧したユーザーに向けて広告を表示させるといった設定ができます。

カテゴリで設定する場合は、「星の数」「価格帯」「ブランド」などで、カテゴリ内の商品をさらに限定できるのが特徴です。

個々の商品で設定する場合は、ASINコードを検索して1個ずつ商品を追加するか、ASINリストを利用して複数の商品を一度に追加するかを選べます。

5.広告のクリエイティブを設定する

広告のクリエイティブでは、自身が用意したロゴや文章を用いて広告をカスタマイズできます。

フォーマットによってカスタマイズできるパーツが異なります。

商品コレクションの場合

商品コレクションの場合は、以下の5つをカスタマイズできます。

  • ロゴ
  • ブランド名(30字以内)
  • 見出し(35字以内)
  • カスタム画像(任意)
  • 商品

ロゴとカスタム画像は仕様を満たしていない場合は審査に通過できないため、注意が必要です。商品は最大3つまで選択できます。

ストアスポットライトの場合

ストアスポットライトの場合は、以下の4つをカスタマイズできます。

  • ロゴ
  • ブランド名(30字以内)
  • 見出し(35字以内)
  • ストアページ(50字以内)

ロゴ、ブランド名、見出しの仕様については、商品コレクションの場合と同様です。ストアページの部分には、該当のストアページの商品画像を選択し表示できます。

動画の場合

動画の場合は、使用する動画ファイルのアップロードと商品のみ設定できます。

6.入札を設定する

入札について設定します。入札はキーワードターゲティングと商品ターゲティングで設定が異なります。

キーワードターゲティングの場合

キーワードターゲティングの場合は、次の3つの入札方法の中から選択して設定できます。

推奨入札額類似したキーワードで表示された広告の過去の入札額に基づいて設定されます。

入札範囲も指定した場合は、競合する広告の数と連動して範囲内で増減し、入札を自動で行います。
カスタム入札額キーワードの入札額を自由に設定できます。
入札額の初期値複数のキーワードの入札額をひとつにまとめて設定できます。

はじめて広告を出稿する際は、推奨入札額で設定し、入札についてよく理解するのがおすすめです。

商品ターゲティングの場合

商品ターゲティングの場合は、入札額の初期値のみ設定できます。

7.除外ターゲティングを設定する

最後に、除外ターゲティングを設定します。除外ターゲティングでは、広告を表示したくないキーワードや商品を個別に設定できます。

キーワードターゲティングの場合

キーワードターゲティングで除外ターゲティングを行う場合は、「完全一致」と「フレーズ一致」のマッチタイプの中から設定できます。

それぞれ、完全一致の場合はひとつのキーワードにつき最大10語、フレーズ一致の場合はひとつのキーワードにつき最大4語の制限があります。どちらも80文字以内で設定しましょう。

商品ターゲティングの場合

商品ターゲティングで除外ターゲティングを行う場合は、「ブランドの除外」もしくは「商品の除外」のどちらかを設定できます。

「ブランドの除外」では、ブランドを指定してそのブランドに含まれる商品をまとめて除外可能です。

「商品の除外」では、商品をASINコードで検索し、ひとつずつ指定して除外できます。

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Amazonスポンサーブランド広告を効果的に運用する2つのポイント

Amazonスポンサーブランド広告を効果的に運用するうえで重要な点は、以下の2つです。

  • 新規顧客に関する指標を随時確認する
  • カスタム画像をクリエイティブに設定する

それぞれ詳しく紹介します。

新規顧客に関する指標を随時確認する

Amazonスポンサーブランド広告は、Amazon広告の中でも新規顧客に強い広告です。

そのため、新規顧客に関する指標を確認することで、現在運用しているAmazonスポンサーブランド広告が適切な運用を行えているか検証できます

Amazonスポンサーブランド広告では新規顧客に関する以下の3つの指標を確認できます。

  • 新規顧客の注文
  • 新規顧客の注文比率
  • 新規顧客の売上

上記の指標のパフォーマンスが低い場合や、右肩下がりの傾向がある場合は即座にキーワードターゲティングを見直しましょう。

カスタム画像をクリエイティブに設定する

Amazonスポンサーブランド広告では、自分で用意した画像を広告に設定することが可能です。

カスタム画像を設定することで、ブランドのイメージを伝えるだけでなく、実際に売上の増加も期待できます。

Amazonの公式サイトの説明によると、

2020年9月から2021年2月にかけて、モバイルのスポンサーブランド広告でカスタム画像を使用するキャンペーンでは、ブランドロゴと見出しのみを使用し、商品が掲載されていないキャンペーンと比較してクリックスルー率が平均して2.2倍高いことがわかりました。

引用:スポンサーブランド広告完全ガイド|Amazon ads

と掲載されているように、ロゴと見出しだけの広告よりも、実際の商品の画像も掲載されている広告の方がユーザーからの反応がよかったというデータがあります

Amazonスポンサーブランド広告を行う際は、効果を最大限高めるためにも、必ずカスタム画像を用意してクリエイティブに設定しましょう。

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Amazonスポンサーブランド広告とほかの広告との違い

Amazonでは、Amazonスポンサーブランド広告以外にも、以下3つの広告を利用できます。

  • Amazonスポンサープロダクト広告
  • Amazonスポンサーディスプレイ広告
  • Amazon DSP

Amazonスポンサーブランド広告とこれらの広告との違いを解説します。

Amazonスポンサープロダクト広告との違い

Amazonスポンサープロダクト広告とは、検索キーワードに連動して検索結果や商品ページに掲載される広告のことです。

Amazonスポンサーブランド広告と似ていますが、Amazonスポンサーブランド広告の下部にAmazonスポンサープロダクト広告が表示されるため、Amazonスポンサーブランド広告の方がユーザーの目に入りやすい位置にあります

また、Amazonスポンサープロダクト広告は自社商品のAmazonブランド登録が必要ないため、Amazon広告の中でも出稿のハードルが低い広告といえます。

Amazonスポンサーディスプレイ広告との違い

Amazonスポンサーディスプレイ広告とは、ユーザーの過去の動向に基づいてトップページや検索結果、商品ページに表示される広告のことです。

Amazonスポンサーブランド広告では、ユーザーが検索したキーワードや商品そのもののデータに基づいて表示されますが、Amazonスポンサーディスプレイ広告ではユーザーの過去の動きに関するデータに基づいて表示される点で異なります。

過去に自社の商品ページを閲覧したことがあるユーザーに新製品を訴求したい場合などには、Amazonスポンサーディスプレイ広告が効果的です。

Amazon DSPとの違い

Amazon DSPとは、Amazon外に広告を出稿できるサービスのことです。Amazonスポンサーブランド広告と同じく動画広告も出稿できますが、他にも静止画バナー広告や、eコマース広告なども出稿できます。

Amazonスポンサーブランド広告は自社で運用できる一方、Amazon DSPはAmazonか広告代理店に依頼して運用してもらう点が異なります。

さらに、費用相場もAmazon DSPをAmazonに依頼する場合は最低出稿費用は月額300万円からとなっており、比較的高額な広告となっています。

Amazon DSPは高額ではありますが、Amazonの外部に広告を掲載できるため、ユーザーを直接自社のページへ誘導でき、Amazon内の競合と差別化を図れるメリットがあります

運営しているショップが大規模化した後で、売上が頭打ちになった際に非常に効果的な広告なので、あらかじめ知識をつけておくとよいでしょう。

Amazon DSPについて、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

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Amazonスポンサーブランド広告を活用して新規顧客に効果的に訴求しよう

Amazonスポンサーブランド広告を用いることで、動画広告やランディングページなどを利用し、これまで自社のブランドを認知していなかった新規顧客に対して効果的にアピールすることが可能です。

Amazonスポンサープロダクト広告やAmazonスポンサーディスプレイ広告、Amazon DSPなどの広告との併用も視野に入れて、積極的に活用して自社ブランドの認知度アップや売上増加を図りましょう。

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