楽天市場への出店、おめでとうございます。しかし、いざ商品を登録しようとすると、「管理画面の項目が多すぎて、どこから手をつければいいかわからない」「一つひとつの登録に時間がかかりすぎる」「そもそも、このやり方で本当に売れるのだろうか」といった悩みに直面していませんか。
この記事は、そんなあなたのための「完全ガイド」です。
楽天の商品登録における基本的な手順から、CSVを使った効率化、さらには売上を伸ばすための応用テクニックまで、初心者の方にもわかるように丁寧に解説します。
この記事を最後まで読めば、商品登録にかかる時間を短縮できるだけでなく、お客様に選ばれる魅力的な商品ページを作る方法がわかります。
そもそも楽天の商品登録とは?売上を左右する超重要業務
楽天の商品登録は、単に商品をオンラインストアに並べるだけの単純な作業ではありません。
これは、店舗の売上を直接左右する、きわめて重要な戦略的業務です。なぜなら、お客様があなたの店舗で目にする「商品ページ」は、いわばお店の顔であり、接客スタッフの役割も果たすからです。
たとえば、どんなに良い商品でも、その魅力が伝わらないページではお客様の購入にはつながりません。逆に、商品名や説明文が検索キーワードに最適化されていれば、より多くのお客様に商品を見つけてもらえます。
つまり、商品登録の質が、検索順位(SEO)、クリック率、そして最終的な購入率(転換率)まで、すべての数字に直結するのです。
【初心者向け】RMSで商品を1つずつ登録する5つのステップ
このセクションでは、楽天の管理画面(RMS)を使い、商品を一つずつ登録する基本的な方法を5つのステップで解説します。
まずは基本情報や商品説明文の入力から始め、価格設定、カテゴリ分け、そして最終確認まで、一つひとつの手順を丁寧に進めていきましょう。
この5ステップをマスターすれば、誰でも確実に商品を登録できるようになります。
まずは基本情報を入力しよう
商品登録の第一歩は、商品の基本情報を入力することです。RMSにログインし、「商品登録・更新」メニューから必須項目を埋めていきましょう。
特に重要なのが「商品名」です。これはお客様が商品を検索する際のキーワードと直結するため、楽天内SEOにおいて最も影響力の大きい項目です。
たとえば、「Tシャツ 白 Mサイズ」だけでなく、「Tシャツ 白 Mサイズ メンズ 半袖 無地 透けない 人気 送料無料」のように、関連するキーワードを盛り込むことで、検索に表示される可能性が高まります。
ほかにも、「キャッチコピー」や、商品を管理するための「商品番号」などを正確に入力します。
お客様の心を掴む!商品説明文と画像を設定
次に、お客様の購買意欲をかき立てる「商品説明文」と「商品画像」を設定します。商品説明文では、商品のスペックだけでなく、利用シーンやお客様が得られるメリットを具体的に伝えましょう。
たとえば、ただ「高機能な扇風機です」と書くのではなく、「静音設計なので、赤ちゃんのいる寝室でも快適に使えます」と書くことで、お客様は自分ごととして商品の価値をイメージできます。
商品画像は、お客様が商品を判断するうえで最も重要な情報です。さまざまな角度から撮影した写真や、サイズ感がわかる写真、利用シーンを写した写真など、複数枚登録しましょう。
販売価格と在庫数を正確に設定
ここでは、ビジネスの根幹となる「販売価格」と「在庫数」を設定します。価格設定は、送料や消費税の扱いをどうするか(送料込みか、税込みか)を明確に決めて入力します。
価格や在庫数の入力ミスは、店舗の信頼を損なうだけでなく、大きな損失につながる可能性があるため、細心の注意を払って設定しましょう。
たとえば、在庫がないのに注文が入ってしまうと、お客様への謝罪やキャンセルの手間が発生し、低評価レビューの原因にもなります。セール期間中の価格変更なども、この画面から行います。
どこに表示される?カテゴリ・タグIDを設定
「ディレクトリID」や「タグID」と聞くと、難しく感じるかもしれません。しかし、これはお客様があなたの商品を見つけやすくするための、いわば「売り場の案内表示」のようなものです。
ディレクトリIDは、その商品が「ファッション > メンズ > トップス > Tシャツ」といった、楽天全体のどのカテゴリに属するかを指定するものです。これを正しく設定することで、カテゴリから商品を探しているお客様にアプローチできます。
タグIDは、さらに細かい特徴(たとえば「Vネック」「速乾」など)を設定するもので、検索の精度を高める効果があります。
プレビューで最終確認!いよいよ登録完了
すべての項目を入力し終えたら、必ず「プレビュー機能」を使って最終確認をしましょう。ここでは、実際にお客様の画面で商品ページがどのように表示されるかを確認できます。
特に、楽天ユーザーの約8割はスマートフォンからアクセスしているため、PC画面だけでなく、必ずスマートフォンでの表示崩れがないかを確認することが重要です。
画像が見切れていないか、文字が小さすぎて読みにくくないかなどをチェックし、問題がなければ「登録」ボタンを押して完了です。お疲れ様でした。
【中級者向け】CSVで大量の商品を一括登録!作業時間を大幅短縮
取り扱う商品数が数十、数百と増えてくると、一つひとつ手作業で登録するのは大変な手間になります。
そこで活用したいのが、CSVファイルを使った一括登録です。
このセクションでは、CSV登録のメリットと注意点、具体的な作業ステップ、そしてつまずきがちなエラーの解決策まで、業務効率を飛躍的に向上させるためのノウハウを解説します。
CSV一括登録のメリットと注意点
CSV一括登録の最大のメリットは、なんといっても作業時間の大幅な短縮です。
たとえば、100個の商品を登録する場合、手作業では数日かかることもありますが、CSVを使えば数時間で完了させることも可能です。また、既存商品の価格や在庫情報を一括で更新する際にも非常に役立ちます。
ただし、便利な反面、注意点もあります。それは、たった一つの入力ミスが、登録するすべての商品に影響してしまう可能性があることです。
たとえば、価格の桁を一つ間違えたままアップロードしてしまうと、大変なことになります。CSVを利用する際は、メリットを最大限に活かしつつ、慎重な確認作業が不可欠です。
比較項目 | 手動登録(RMS) | CSV一括登録 |
---|---|---|
メリット | ・初心者でも直感的に操作できる ・1商品ずつの登録なのでミスが少ない | ・大量の商品を一度に登録・更新できる ・作業時間を大幅に短縮できる |
デメリット | ・商品数が多いと膨大な時間がかかる ・単純作業の繰り返しで疲弊しやすい | ・専門知識が多少必要 ・一つのミスが全体に影響するリスクがある |
CSVファイル作成からアップロードまでの3ステップ
CSVでの一括登録は、以下の3つのステップで進めます。
テンプレートのダウンロード
まず、RMSから商品登録用のCSVテンプレートファイルをダウンロードします。
ファイルへのデータ入力
ダウンロードしたファイルをExcelなどの表計算ソフトで開き、商品名、価格、在庫数といった情報をルールに従って入力していきます。すでにある商品リストからコピー&ペーストすると効率的です。
ファイルのアップロード
データの入力が完了したら、ファイルを保存し、RMSの指定ページからアップロードします。
最初は項目の多さに戸惑うかもしれませんが、一度フォーマットを作ってしまえば、次回からはそのファイルを流用できるため、格段に作業が楽になります。
これで安心!よくあるエラーの原因と解決策
CSVアップロードで最もつまずきやすいのが、原因不明のエラーです。しかし、エラーの多くはいくつかのパターンに集約されます。
たとえば、最も多いのが文字コードの違いによるエラーです。楽天のCSVファイルは「Shift-JIS」という形式で保存する必要がありますが、編集ソフトによっては自動で別の形式(UTF-8など)で保存されてしまうことがあります。
また、必須項目が空欄になっている、禁止されている記号を使っているといったケースもよく見られます。エラーが出た際は、まずこれらの基本的なポイントを確認してみましょう。
売上アップに直結!商品登録でライバルと差をつける3つのポイント
商品をただ登録するだけでは、数多あるライバルの中に埋もれてしまいます。ここからは、お客様に選ばれ、売上を伸ばすための戦略的な商品登録のポイントを3つ紹介します。
楽天の検索エンジン(SEO)を意識したキーワード戦略、思わずクリックしたくなる画像の作り込み、そしてスマホユーザーを第一に考えたページ作りで、ライバルと差をつけましょう。
ポイント1:楽天SEOを制する「キーワード戦略」
楽天で売上を伸ばすには、まずお客様に商品を見つけてもらう必要があります。そのためには、お客様がどのような言葉で商品を検索するかを予測し、そのキーワードを商品名やキャッチコピーに盛り込む「楽天SEO」が不可欠です。
たとえば、楽天の検索窓に「ワンピース」と入力すると、「ワンピース きれいめ」「ワンピース 夏」といった関連キーワード(サジェストキーワード)が表示されます。
これらは実際にお客様がよく検索している言葉なので、積極的に商品名に取り入れましょう。「商品名」は、全角127文字まですべて使い切るくらいの意識で、関連キーワードを詰め込むことが売上アップの第一歩です。
ポイント2:思わずクリックしたくなる「商品画像の作り込み」
検索結果に表示された際、お客様がクリックするかどうかを大きく左右するのが1枚目の商品画像です。
背景がごちゃごちゃしていたり、商品が小さく写っていたりすると、それだけでクリックされる機会を失ってしまいます。白背景で商品を大きく見やすく写す「白抜き画像」を基本とし、商品の魅力が一目で伝わるように工夫しましょう。
また、2枚目以降の画像では、サイズ感や素材の質感がわかる写真、コーディネート例や利用シーンの写真、商品の特長を文字で補足した説明画像などを加えることで、お客様の疑問や不安を解消し、購入率を高めます。
ポイント3:スマホユーザーを意識したページ作り
今や、楽天で買い物をするお客様の8割以上がスマートフォンを利用しています。そのため、商品ページはPCでの見え方以上に、スマートフォンでいかに見やすく、わかりやすいかが重要になります。
PC画面で作成した長い文章をそのまま表示すると、スマホでは改行がなく非常に読みにくくなります。
商品説明文は、2〜3行ごとに改行を入れる、重要な部分は太字や色文字で強調する、画像のなかに文字を入れる場合はスマホでも読める大きさに調整する、といったスマホユーザーを第一に考えたページ作りを徹底しましょう。
「もう無理…」その悩み、プロに任せてみませんか?商品登録代行という選択肢
ここまで商品登録の基本から応用まで解説してきましたが、「内容が専門的で難しい」「わかってはいるけど、実行する時間がない」と感じた方もいるかもしれません。
もし自社での対応に限界を感じているなら、商品登録を含めた店舗運営を専門家に任せる「運用代行」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、プロに依頼するメリットと、失敗しない代行会社の選び方を解説します。
商品登録をプロに依頼する3つのメリット
運用代行を利用するメリットは、主に以下の3つです。
- メリット1:時間と手間の削減
面倒で時間のかかる商品登録作業から解放され、商品開発や仕入れといった、本来集中すべきコア業務にリソースを割けます。 - メリット2:売上アップの期待
専門家は、最新の楽天SEOや売れるページ作りのノウハウを熟知しています。自己流で運用するよりも、短期間で売上を向上させられる可能性が高まります。 - メリット3:ミスの防止
複雑なRMSの設定や楽天の規約を正確に理解しているため、設定ミスによるトラブルや規約違反のリスクを避けられます。
失敗しない!信頼できる代行会社の選び方
運用代行会社を選ぶ際は、料金の安さだけで決めると失敗する可能性があります。本当に信頼できるパートナーを見つけるためには、以下のポイントを確認しましょう。
- 実績は豊富か:自社と同じジャンルや規模の店舗での成功実績があるかを確認します。
- 料金体系は明確か:どこまでの作業が料金に含まれているのか、追加料金が発生するケースはあるのかなど、契約前に料金体系の透明性を必ず確認します。
- コミュニケーションは円滑か:担当者とスムーズに連携が取れるか、レポートの提出頻度はどのくらいかなど、サポート体制も重要な選定基準です。
楽天の商品登録・運用改善ならしるし株式会社へご相談ください
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もし、あなたが楽天の商品登録や店舗運営において、少しでも課題を感じているなら、ぜひ一度しるし株式会社にご相談ください。
しるし株式会社は、単に作業を代行するだけではありません。Amazonや楽天などのECモール運用に特化したプロフェッショナル集団として、数多くの企業の売上をV字回復させてきた豊富な実績があります。
最新のSEOノウハウとデータ分析に基づき、あなたの店舗の課題を的確に洗い出し、売上を最大化するための戦略的なサポートを提供します。
「何から相談していいかわからない」という段階でも問題ありません。まずは無料相談で、あなたの店舗の現状や悩みをお聞かせください。
まとめ
この記事では、楽天の商品登録について、初心者向けの基本的な5つのステップから、中級者向けのCSVを活用した効率化、さらには売上アップに直結する応用テクニックまで、幅広く解説しました。
楽天の商品登録は、ただ商品を並べる作業ではなく、お客様との重要な接点を作り、売上を左右する戦略的な業務です。基本を忠実に守り、キーワードや画像を工夫することで、あなたの店舗の売上は大きく変わる可能性があります。
しかし、「ノウハウはわかったけれど、実行するリソースがない」「もっと早く成果を出したい」と感じるなら、専門家の力を借りるのが成功への一番の近道です。
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